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20231126-1129 小松島新堤(仙台市),中央2丁目(石巻市) #風景誤読

ある日の観察日記⑨

 12年前の地震の影響で隆起している歩道に、うっかり躓いた。
ひょんなことから心に蓄積されすぎて溢れそうなモヤモヤが顔を出してきた。

たとえば、
『2027年までに1兆円の軍事資金を得るというものが国会で採択された。そのうち「復興特別所得税」が1.1%下がった代わりに、防衛目的税というのが1%加わる。』
(この仕組みは2024年から行われる)

 東日本大震災での復興資金の確保を目的として施行された「復興特別税」の税率が下がるということは、国からの復興資金も減るということでもある。

 想像もつかない悲しみや辛い思いをした地域住民の生活や心を復興させるために使われてきた税金を人殺しに使おうとする政治家の策略に、やるせない苛立ちがこみ上げてくる。
 多くの犠牲者と大きな悲しみ、大貧民に溢れる無意味な殺し合いのなかで一部の人達だけが上から争いを指図してくる。その一部の人だけが富を得ていくという格差に心からの反吐をぶん投げる。

○o。そんな歌があったっけ。King Crimsonの「21st Century Schizoid Man」が頭の中で流れてきた。

King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Including "Mirrors") - YouTube

…かっこよすぎ…(*´ω`*)♪


ふと、震災時の記憶もフラッシュバックしてきた。
○o。
.温かいご飯が食べられないこと、ほっとした時間が一秒もないこと、消耗品を使うたびに心細くなること、髪を伸ばしていたことを数えきれないくらいに後悔すること、何週間もお風呂に入れなくて全身がかゆくなって脂まみれの体になったまま寝ないといけないこと、不安と悲壮感と涙が溢れそうになって必死にこらえてきた日々…などなど
○o。.

ライフラインが止まったときのことを思い出すと、日常の生活が何よりも有難いものであると身に染みる。

市町村で最も被害の大きかった石巻市では死者と行方不明者を含め、3900名もの方が犠牲になった。 石巻中央の交差点では、地震で壊れかけている建物に漁船が突っ込んで陥没している様子や漁船が無残な姿で市街地に残されている姿などが本や新聞に記録として残っている。
 水の威力は想像以上に恐ろしい。ひざ下からくるぶしまで浸かってしまうと、身体が水流にとられてしまうと言うニュースも聞いたことがある。

 調べていくうちに胸が苦しくなり、涙が止まらなくなってきた。
だけれども、なぜかもっと様々なことを知る必要があるようにも感じた。
 

 先日『石巻のキワマリ荘』へと向かう途中、間違えて細い路地に入ってしまった。その時にみた風景は草原が雄大にひろがっていて、綺麗…とさえ感じてしまう光景であった。
だけれどもなぜだか、のどかな住宅街のように人間味に満ちた空気も漂っていた。それは、まるで現実の世界と空の向こうにある世界の狭間にいるよう。

ここは震災前、どんな景色だったのだろう…

震災直後はどういうことなのか、衝撃的すぎてよく分からなかったところも月日と共に少しずつ当時のことを分かっていけるような気がした。

○o。.あのときは人と人の助け合いが、何よりも温かかったっけ。
(*´ω`*)

参照:https://youtu.be/SpfzzVOOUKI?si=vv06nas-k69tG89I

♫〜…♪ 

参照:https://youtu.be/YM-Q1oQZtlg?si=kfcl5hSsex6kjGRq

♬...♪...~♩

やさしい温かいなにかに包まれる音楽のような散歩であった


「りな」


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