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ノートを持て 旅に出よう【旅ノートのススメ】

私は旅行に行くとき、なるべく新しいノートを一冊持って出るようにしている。
旅の全てを詰め込んだ「旅ノート」を作るためだ。

【旅ノートのススメ】

まずは、旅ノートを作る利点から書いていこう。
なぜ作るのか。

楽しいからである。

楽しいのは、作ってる時よりも、作った後。
特に、何年か経ってから見返す時が楽しい。

「旅の思い出なんか、普段と違う出来事だから何年経っても覚えてるもんだろう」なんて思うかもしれないが、人間の記憶はそんなに信用できるもんではない。
三日前のメモだって、見返したら「何についての何なのか分からない」なんてことは誰にでもあるだろう。
人は、午前中に気になったことや浮かんだアイディアを昼過ぎには忘れているものだ。
なるべくすぐに書き残しておかないと、楽しかったことも驚いたことも全部「無かったこと」になってしまう。

だから、旅行の記憶を残すためのノートを作っておくのだ。

【旅ノートの作り方】

まず、ノートと筆記用具は当然いる。
だが、気合いを入れて良いノートを用意する必要はない
とにかく「持ち運びやすくて、書きやすい」を重視して選んで欲しい。

表紙デザインも、何でもいい。
なぜなら、表紙は最終的に「オリジナルの表紙」に変身するから。
気にすることとすれば、糊付けしやすい表紙かどうかくらい。

チラシを切り貼りした表紙


揃えるものは

  • ノート

  • 多色ペン

  • マーカー

  • ハサミ

  • これら全てが入るポーチ

道具類が纏めて入るポーチがあると良い。
1回の旅行で使い潰すくらいの勢いの、雑なやつでいい。
そのポーチが肩から斜めがけ出来ると尚良い。

ノートには、前日までに「スケジュール表」くらい書いておいてもいいが、別に書かなくてもいいと思う。


【旅ノートの書き方】

ノートに最初に書くことは、家を出た時間か、最初に乗った新幹線や飛行機のこと。
車内でノートとペンを取り出して記入する。

ここからは、道中ことあるごとにノートを取り出し「気になったこと」「面白かったこと」を書いていく作業に入る。

必ず書くことは「場所 時間」である。

時系列順に、なるべくリアルタイムで

「14:00 〇〇着」
「15:30 喫茶〇〇 クリームソーダ 赤いと思わなかった クッキーがついてる おいしい」

とか書いていく。


纏めて書いてもいいが、インパクトの強い誰かの言動や店名や面白い出来事などは、その瞬間に一言だけでも書いておいた方が良い。
自分の記憶力を信用するな。


心が動いたら、直ぐに、その時に、立ったままでもいいから、汚くてもいいから、書け。


長い文章を書こうとしなくていいし、全てを細かく書かなくていい。
なるべく短く簡潔に、大事な事だけ、区切りのタイミングだけ、面白かったことだけメモっておけばいい。

【紙類は必ず持って帰る】

書く以外に大切なことは「もらえる紙類はもらっておく」「もらった紙類は残しておく」ということ。

受付付近や待合室に置いてあるチラシのところへ行って、旅に関係あるものは全部もらっておく。
チケットもレシートも包装紙も置いておく。

  • チラシ

  • 地図

  • パンフレット

  • チケット

  • 包装紙

  • レシート

これらのものは、必要かどうか考えずにとにかく無差別に取っておこう。

あとでチラシから写真だけ切り取って貼ったり、表紙に貼ったり、その日の行動記録として貼っていくためである。

チケットやレシートなどの小さいものは、宿や喫茶店で貼ってもいい。
当然、家に帰ってから貼ってもいい。
旅してるときはなんてことない紙も、後から見たら色々思い出せるから、とにかく持って帰っておこう。
要らなきゃ捨てればいいだけだ。

この店は今もう無いらしい

持ち帰る分の紙類はなるべく入手順にまとめておく方が分かりやすい。
数日の旅なら、一日の最後に日付を書いてクリップでまとめておく。

紙類の中から「表紙に良さそうな奴」の目星をつけておくといい。
旅のテーマを表していて、見た目の面白いもの。

あと、メモる暇が無かったら写真を撮っておこう。
後から印刷して貼れるし、写真を見ることで思い出せることもある。
記念スタンプも押しておこう。
とにかく残るものは何でもノートに残しておこう。

良かった店の名前と場所はだいじ!

【書く時に気をつけること】

後から書き加えたり、紙類を貼れるように、メモ書き文字の周りは大きめに空白を作っておくといい。


数日の旅行の場合は、一日の終わりにザックリ纏められたら纏めるのがベストだけど、旅の夜はだいたい疲れてるか酔っぱらってるかしてるもんだから、翌日とか帰宅後でもいい。

大事なのは、「面白いことを探して、残す」ということと「気持ちが動いた時にペンとノートを取り出す」ということ。

目的は、その時の気持ちを思い出すことであって、綿密に書き残すことでは無い。

良いことも悪いことも書こう


大きな出来事だけ書き留めておけば、あとは写真とチラシで何とかなる。

その日の最後のページから次の日の書き始めを2ページくらい空けておけばそれで充分。
スペース足りなかったら、余った最後のページに詰め込んだって構わない。

適当に楽しく作ればそれでいい。

まとめ

私の作る旅ノートは、未来の自分を楽しませる為だけに作るもので、人に見せたり発表したりが目的ではない。
他人に見せる目的のために作ると、プレッシャーや人目を気にする気持ちで素直に作れない。
あくまでも見せる相手は「未来の、旅の記憶を忘れた自分」である。

綺麗に作るとか、正しく書くとかは全く考えずに、「その時の気持ちや瞬間の出来事を残す」ことに務めた方が面白いものができる。


やることは単純で、とにかく、テンションが上がったら写真撮るのと一緒にノートを出して、日付と場所と感想や説明を書き留めておく。
紙類を持って帰って、時系列に切ったり貼ったりする。
これだけ。

帰ったら写真を出力して、持って帰ってきた紙類と一緒にノートに貼っていく。
作業しながら思い出したことを書き添えていく。
表紙に紙類をコラージュして、一目見て「いつのあの旅行だ」と分かるようにして、出来上がり。

それだけの事で、面白い自分だけの1冊ができる。
1回の旅行が宝物になる。

特に目的が1つ大きくある旅(ライブなどのイベントとか、誰かに会うとか、ずっと行きたかった場所に行くとか)の時は、その感想も残しておけるので良い。
感動も感想も記憶も、思ってるよりもずっとたくさん消えていくものだから、大事なものはそのまま真空パックで残しておくと、自分の人生を好きになれると思うんだ。

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