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不妊治療、真っ只中。2回の稽留流産を経て、心が折れ始めたので、書きとめることで何かしら…

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不妊治療、真っ只中。2回の稽留流産を経て、心が折れ始めたので、書きとめることで何かしら補強したい。

最近の記事

エレベーターホールでいい大人が泣きじゃくる理由

待ち合いのソファに滴る涙(前回からの続き) 流産手術のために訪れた東京レディスクリニックにて、心拍があることを告げられた私。 クリニック・ドゥ・ランジュ に戻るように言われ、逡巡した先に…… 診察室を出て、明るくて広い待ち合い室に戻る。 東京レディスクリニックは、基本的に婦人科なので、患者さんもナースも皆若くて、不妊クリニックと比べて悲壮感がそこまで漂っていない。女性しかいないし。 そんななか、ひとり、滂沱する。 後から後から涙があふれてきた。 ダメだって思ってたのに、3

    • 手術前の検査で大号泣…

      結局、2回目の方が辛かった初回の稽留流産宣告の時も泣いた。 あの時は、喪失感と、わずかでも頑張って育ってくれた卵さんへの感謝の気持ちがないまぜになった涙だった。 私の期待が高いばかりに、運命以上に育てさせてしまったのでは、という申し訳なさもあった。 でも、2回目の稽留流産は、ただただ辛かった。ほぼ喪失感。ダメだったんだ、と思うと悲しくて、切なくて、辛くて。 仕事をしている間は良かったけれど、夜中になると涙があふれてきて困った。 期待しないと心に決めたのに、結局がっつり期待し

      • 7週の壁。心拍確認できず。

        暗がりへ突入前回から3日後、クリニック・ドゥ・ランジュ を7w2dに受診。ネット徘徊しまくり、7週で心拍確認できなかった人たちのあらゆる情報を調べた。 8週で胎芽が見えて、無事出産した人もいなくはない。でも、それはレアケース。芸能人になれる人とようなもの。 もともと睡眠に障害があるタイプではあるけれど、この日は全然寝られなかった。嫌な予感がしていた。 見えない、胎芽いつも通り、血液検査後、内診。 胎嚢の中に、胎芽は見えたような気がしたけれど、ランジュ の院長からは、前回と

        • 飛べない鳥は取り残されて。心拍確認できず、落ち込む

          紙とweb制作の差分今、久々に紙の仕事をしている。印刷物の制作には、入稿作業なるものがあり、印刷所にデータを送るのだが、ここ数日、その作業に終われていた。 この数年はweb専業だったからか、紙の仕事をすると、いちいちにおいて「また面倒なことを…」を思わずにはいられない。 たとえば、プリントアウトしての文字校正、本番の紙での色校正、tiffでの入稿やら文字組みに合わせての修正作業、無駄に重いデータのやりとり……。 それに、紙という実体があるから、バイク便などを使わなくちゃいけな

        エレベーターホールでいい大人が泣きじゃくる理由

          この日がテッペン!5w6d

          祝!脱!3日坊主この、note記事も5個目。3日坊主で終わらなくて良かった。そのために、書き溜めておいたから。 いろんなブログに手を出しては、3回更新して放置を繰り返してきたからな。 文章的なものを制作してお金をもらう職業についたから、余計に無益で長文を書く気にならず…。だから、ブロガーさんって、本当に尊敬する。 思えば、3回以上更新したブログは、みん就以来では? みんなの就職活動日記、懐かしい。当時は、掲示板に加えて、まさに日記としてのブログ機能も盛んだったのです。毎日の

          この日がテッペン!5w6d

          おーとっと、胎嚢確認?

          今さらの、逃げ恥の感想など もう周回遅れですが、新年特番の「逃げ恥」ドラマ、ご覧になった方も多いのでは。 不妊クラスタの皆さんはどんな感想を抱いたのだろうか? そもそも、見ていない? 個人的には……、開始30分くらいで興味を失ったよね。いや、番宣の段階から心は離れていたな。 だって、こちらは議論のスタート地点にすら立てていないわけで。 一瞬出てきた胎芽の画像を見て、もやる始末。。 あと、ドラム式洗濯機(に見えた)のにベランダに干していた点とか、 経済力ありそうなのにルンバ

          おーとっと、胎嚢確認?

          hcg値の低さ、辛いけど否めない。

          マーケ界隈とクリエイティブ界隈の端っこにて仕事をしている、私。 初回の判定日後の1週間は、ちょうど撮影ウィークで、朝から晩まで動きっぱなしだった。 それに、多少の出血もあった。 とはいえ、撮影対象は小さめだったし、 かつてのインテリア撮影に比べればそこまでハードなスケジュールでもなかったし、 何てったって、妊娠継続率が約60%、 末殿のまずまず(ルビ:おすみつき)をいただいているとくれば、もう強気で過ごしていた。 「過度な期待はしない」と心の中で何度も唱えていたけれど、ど

          hcg値の低さ、辛いけど否めない。

          全部、判定日のhcg値のせい。

          ひとつの数値が運命を分かつ2回目の緊急事態宣言が発出された。 今回は、特に不妊治療を控えるようなお達しはないのかな。 では、前回の緊急事態宣言時は、クリニックによっては移植見送りをしたところもあるようで。皆さん、振りまわされただろうなあ。 そんな中、我らがランジュは、一応、注意しましょうねー、という定型文は伝えていたものの、実際は全く気にしていなかったね。 末殿(末吉院長なので)は、完全に、コロナは恐るるに足りずという感じだったし。 私自身、政府の言う通り、一周期だけ採卵を

          全部、判定日のhcg値のせい。

          移植の日の想い出ぽろぽろ

          「流産」というワードをここまで何度も使ってきているけれど、決してSEOで上位を狙っているわけではありません。 縁起が悪そうで、この言葉を打ち込むのも恐ろしい、と思っていた頃もあった。 「流産」ぽいことが書かれてそうなブログには近づかなかったし。 でも、今は、普通の言葉だと思える強さを身につけたい。これまでに起こったことを受け入れたい。これから起こる可能性もあるのだから。 1回目の稽留流産の手術を終えた後、ホルモンバランスが崩れたのか、1週間おきに出血したため、予定よりもラン

          移植の日の想い出ぽろぽろ

          振り返れば…稽留流産2回目まで

          1年間で3回の流産をするとは… 2020年を振り返ったときに、新型コロナの恐怖や自粛の辛さなど、あまり良くない一年とする人が多い気がする。 私にとっての2020年は、「流産イヤー」としか言いようがなかった。 2020年を表す漢字も「流」の一択。 まさか、1年の間に3回連続で流産とか、治療を始める前は想像もしていなかった。 きっと、治療中の皆さんは、それぞれいろいろなところでつまづきを感じるのだろうな。 採卵、胚盤胞、移植、着床、妊娠継続… 私は、間違いなく、妊娠継続の壁

          振り返れば…稽留流産2回目まで

          此のたびはー不妊noteを記すにあたり

          はじめに。これを読んで下さった方へのお願い何かのきっかけで、この文章を目にしてくださった方、どうもありがとうございます。 最初にお伝えしておきたいことがあります。 私の書いたことに、決して惑わされないでください。 これまでの人生で得た真理のひとつが、 「人は、見たいようにしか見ない」 ということ。 見たかったものだけが目に飛び込んでくるし、見たくないものは全く記憶に残らない。 これまで、不妊治療に取り組む大抵の方と同じく、数多くのブログを読み漁ってきた。 その中で、

          此のたびはー不妊noteを記すにあたり