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秋色に染まる山梨に恋して。

このnoteは前回の鎌倉編に引き続き、秋の小旅行シリーズ第2弾となっています。旅の波乱の幕開けから読みたい人はこちらの記事からお読みください♪

それでは、引き続き山梨編もお楽しみください。

忍野八海おしのはっかい

今更ですが、この日の天気は最高の秋晴れでしたね。授業が終わって大学を出発したのは10時半過ぎです。この後は、河口湖周辺で富士山観光をします。新宿まで出てきて、中央特快に乗車します。

高尾で乗り換え、本格的に中央線らしい景色が車窓を通り過ぎて行くようになりました。高尾駅のホームには大きな天狗の石像が置かれています。

大月に到着後、富士急行線へ乗り換えます。JRが販売している週末パスという切符ですが、複数の私鉄でも利用できるようになっており、2日目に乗る予定のしなの鉄道もこの切符で乗ることができるのです。

大月を出発すると、程なくして富士山が近づいて来ます。朝、鎌倉で眺めた富士山がまた見えて来ました。ここでも望遠を利かせて、富士山の登山道の様子を撮影することができます。iPhoneじゃ絶対に撮れない写真を撮ると、このカメラの凄さに驚き、興奮します。

カメラを旅に持っていくと、いつもの何倍も旅の楽しみが増えますね。シャッターを切る手が止まりません。富士山駅に到着です。わかりやすい駅名ですね。

ここからはバスに乗り換えて、忍野八海おしのはっかいを目指します。世界遺産にも登録された、外国人にも名高い観光地です。富士山は目の前に迫って来ます。山の麓まで延々続く稜線を見れば、その裾野の広さを実感できるでしょう。

小さなバスもぐんぐん進みますが、観光客の多いこの時期は時刻表通りに運行することが難しい様子です。元々、忍野八海と同時にコスモスやコキアが見頃の山中湖花の都公園にも訪れようと考えていましたが、バスの遅れが激しいので、今回は断念します。

バスに揺られて、20分ほどで忍野八海へ到着です。何十年という年月を出て、地上へ湧きだした富士山の伏流水が池を形成して、観光地として発達しました。この日も信じられないくらいの人の数で、流石日本一の高さを誇る山は、同時に日本一の被写体であることがわかります。水も透き通っていて大変綺麗です。

一通り写真撮影を楽しんだら、再びバスに乗って駅へ戻るのですが、案の定、周遊バスである「ふじっこ号」は40分以上の遅れで運行されています。しかし、カメラがあるから大丈夫。バスの待ち時間だって、カメラの腕を上げるための練習時間だと思えば、自然と撮りたい写真が見えてきます。

辺りを見回してみると、焼きトウモロコシが煙を上げて丸焼きにされていたり、逆光に照らされた陶器屋の陳列が目に止まったり、と被写体というパラダイムが崩壊します。

栗でさえ、光に照らされれば映えるんだから、もう何を撮っても素晴らしい写真に見えます。紅葉が始まりかけた木々を、南中を過ぎたくらいの太陽が丁度、その木々を照らすような角度で入射し、秋らしい風景が広がっているのです。

ここで一つ、役立つアドバイスをしておくと、山梨県側からの富士山観光は午前中がベストでしょう。午後は、逆光に晒されて、綺麗な写真が撮れません。富士山観光、行くなら、午前中ということを覚えておいてください。

バスと富士急行線に乗って、大月へ戻って来ました。太陽はほぼ沈み、秋の夜の風が優しく吹いています。どうでもいいですが、大月駅の待合室、個人的に雰囲気が大好きです。

実はこの後、20時よりバイト先のzoom会議が待ち構えており、甲府のカフェから参加したいと企てています。その関係で大月から甲府の間、特急を利用することにしました。

特急かいじは大月を出た後、塩山、石和温泉、山梨市の3駅のみに停車して、終点甲府まで走ります。途中、勝沼ぶどう郷駅を通過する頃の車窓は開けた甲府盆地を俯瞰できるため、美しいことで知られています。陽が沈んでからは、夜景が見えますが、高速で動く列車からの撮影はiPhoneの方が良く撮れます。

中央線の車窓は常に山々に囲まれていて、次から次へと南アルプス、中央アルプスの山々や富士山が現れては後ろへ過ぎ去っていく爽快感を味わえます。盆地の底を高速で駆け抜ける特急に乗ってしまえば、あっという間に甲府に到着です。

甲府

甲府に到着してから会議まで約1時間ありますから、駅前通りの店でほうとうをいただきましょう。どの店も軒先には、5〜10人の行列ができており、数分待ってからの入店となりました。迷わずにほうとうを注文します。

アツアツの鍋にふんだんに盛り込まれたかぼちゃなどの野菜で、体の芯から温まる郷土料理は甲府に来たら食べずに帰ることはできません。舌を火傷しながらでも、美味しいので手が止まらず、ぱくぱく食べることができました。

夜の甲府を撮影して暇を潰します。甲府は駅周辺だけでも、甲府城や武田信玄像など、見どころが多いです。信玄餅を食べようかと思いましたが、既にお腹いっぱいでした。

無事、zoom会議にも出席でき、zoom終了3分後に出る松本行きの普通列車の最終便に乗り込んで、2時間と少しで松本の3駅手前の平田駅というところで下車します。途中、例の上諏訪駅ホームの足湯なども見ることができました。

これにて1日目の旅路が完結です。駅の近くにある快活クラブに泊まります。夏休みに日本一周したときは、ほぼ毎晩お世話になった欠かせない存在でしたので、この煌々と照らされるオレンジ色を見るたびに、20歳の夏休みが思い出されます。

ということで、朝鎌倉にいたのに、授業に出席して、富士山とほうとうを嗜み、zoom会議にも出席して、松本にて宿泊という破滅的に多忙な1日となりました。山梨の魅力をコンパクトに詰め込んだ充実した旅行になったと思います。

次回はいよいよ3部作目の信州編です。おそらく、奈良井編と碓氷峠編の2つに分けて投稿すると思います。次回もお楽しみに。

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