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最長片道切符旅の写真

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#夏の思い出

最長片道切符の旅を100枚の写真で振り返る。(最長片道切符の旅あとがき)

「"サイチョウカタミチキップのタビ"?」 初めてこの旅のことを知ったのは、3年前。 JRの路線を使えるだけ使って、 日本列島を縦断するように、 最も経路が長くなるように、 一筆書きするルートを辿る旅。 正直「こんなこと、誰がするんだ?」と思った。 「だって、ただただ揺られ続けるだけだよなぁ。」 「そんなことしたって、ねぇ。」 3年後の夏、その旅に出たのは自分だった。 1カ月以上かけて購入した最長片道切符。 一生に一度の買い物となる、 7万円を超える切符を手にしたときは

全てが想定外の波乱な幕開け。(最長片道切符の旅番外編)

こんにちは。7月30日から、最長片道切符の旅のスタート地点である、北海道は稚内へ向けて旅立ちます。要は「出発に向けた出発」となるわけですが、旅は予想だにしない、波乱な幕開けを迎えました。 はじまりは寝坊から静かな朝でした。なぜなら、アラームが鳴らなかったからです。やっぱり2時に寝て4時に起きようとするのではダメですね。いつも旅行前夜は、絶対に起きる自信と共に寝るのですが、今回はダメでした。 スマホの時計は6時を過ぎています。一瞬、頭が真っ白になりました。本日1回目の頭真っ

最北の街へ、寄り道しながら。(最長片道切符の旅番外編)

まずは旭川を目指すこんにちは。本日は7月31日、7月最終日です。時刻は朝の5時過ぎ。6時の札幌発旭川行きに間に合うように活動を開始します。朝の札幌です。 昨日の夜の騒がしい街とは一変、静かに陽光差し込む街並みでした。 列車に乗り込むと、同時刻に別のホームから発車する別の列車と並走する形で札幌を出発。窓を開けて、爆音を楽しみます。朝の札幌駅の見どころの一つです。 少し進めば、早速北海道らしい車窓。列車は止まる駅止まる駅で後方の特急に抜かされるために少々停車します。 うと

果てしない街から始まる果てしない旅。(最長片道切符の旅第1日)

スタートする前にこんにちは。遂にこの日、この時がやってきました。8月1日、最長片道切符の旅が始まる日です。3ヶ月以上前から計画を立て、2ヶ月も前に気合を入れて、切符を注文、購入した旅行計画をいざ、実行へ移す日となります。 それでは、早速駅へ行って列車に乗ろう、と行きたいところですが、ここは稚内、最北端の街です。稚内に来たからには、宗谷岬を訪れない手はないでしょう(ある)。 普通の人は1日で数便しかないバスに乗って、片道1時間くらいかけて行くのですが、僕はそれだと簡単に到達

カムイが宿る道東をまっしぐら。(最長片道切符の旅2日目)

こんにちは。最長片道切符の旅2日目です。この日は旭川から始まり、北海道の屋根、層雲峡を観光して北見まで行きました。まずは、旭川を出発するところからです。 新旭川から昨日、降り立った新旭川駅まで快活クラブから歩いて25分ほど。とぼとぼ朝の街を歩きます。 ということで、本日の最初の列車に乗ろう。 この駅で乗った老夫婦のおじいさんの方に「君は乗り鉄か」と尋ねられて、「まあ、そんなとこです」と答えたら「じゃあ、どっかで会ってるかもな」とキュンとしたことを言われましたが、どうせこ

知床と釧路湿原を巡ろう。(最長片道切符の旅3日目)

こんにちは。最長片道切符の旅3日目は北見からスタートして、知床を観光し、釧路に至ります。道東の大自然のほんの一部を肌で感じてきました。 まずは北見を出る例の如く、快活クラブから駅まで徒歩で20〜30分ほど離れてますので、朝の街散歩から始まります。北見といえば、ミント、ハッカの名産地ですね。 網走到着網走では約2時間半の待ち時間があります。まずは、近くのセイコマートで朝ごはんを買ってきましょう。 網走は秋になって、紅葉が色づく頃にまた訪れたいと考えています。いつか、行きた

アジア最東端の鉄道を乗り継いだ先に。(最長片道切符の旅4日目)

こんにちは。最長片道切符の旅4日目は、寄り道に寄り道を重ねて、釧路を離れ、根室まで行こうと思います。もちろん、釧路から先、根室までは最長片道切符のルート外なので、青春18きっぷを使うことにしました。釧路→根室→帯広の行程です。 地球探索鉄道「花咲線」東釧路駅から乗りますのは、花咲線と呼ばれる札幌から続く根室本線の末端区間です。 朝も早かったので、列車内ではほとんど寝ていました。快速ということもあり、停車駅が少なく、目が覚めたら、東根室に着いていました。日本最東端の駅です。

ラベンダー香る富良野をぶらり。(最長片道切符の旅5日目)

こんにちは。今日は帯広を出発して、富良野を観光して札幌まで進みます。極めてカラフルな途中下車にできたり、最長片道切符のルートらしい謎の動きもしたりする面白い1日でした。 帯広から峠を越える本日は宿泊していたライダーハウスの最寄り駅、西帯広駅からスタート。まずは、普通列車で新得まで向かいます。 新得から先の根室本線は代行バスでの運行となっています。ということで、バスに乗車して東鹿越まで。 東鹿越からは再び鉄路に戻ります。 富良野線にお乗り換え富良野まできたら、次は富良野

小樽、倶知安、ニセコを回って函館へ。(最長片道切符の旅6日目)

こんにちは、最長片道切符の旅6日目になりました。今日は、ほぼ北海道最終日となります。「ほぼ」というのは、次の日の朝には北海道を脱出するということです。名残惜しいですが、北の大地での行程は今日が最後です。札幌から小樽やニセコを回って、長万部。そこから森、大沼と南下して、今日の目的地は少しルートを外れて、函館です。 札幌出発 小樽散策また駅に戻ってきたら、次は倶知安へ向かおう。 函館本線のこの区間も存続が怪しい区間。なんてったって、これから北海道新幹線が札幌まで伸びようとして

ただいま本州、青森のねぶたを見たり。(最長片道切符の旅7日目)

こんにちは。最長片道切符の旅7日目は、ついに北海道から離れ、本州に突入します。というか、北海道でゆっくりしすぎたので、本州もびゅんびゅん行きたいところですが、今日は早速、寄り道です。 函館から新幹線で青森を通過し、盛岡まで行った後、再び青森に戻ってくる1日となりました。 初の新幹線乗車1日は五稜郭駅から始まります。まずは、新幹線発着駅でもあり、最長片道切符のルートにもなっている、新函館北斗駅に向かうとします。 盛岡の街をぶらり盛岡につきました。時刻は10時前。次の花輪線

途絶相次ぐ東北の鉄道網に潜り込む。(最長片道切符の旅8日目)

こんにちは。最長片道切符の旅8日目は、いよいよ東北へ本格的に足を踏み入れる時です。青森から出発し、本来のルートを外れて、秋田へ抜け、山形に少し足を踏み入れて、再び秋田の横手へ戻ってくるという道を辿ります。 8月3日の大雨災害により不通となった区間を迂回もしくはショートカットして進むことになるので、少し頭のこんがらがる1日でしたが、素敵な出会いもありましたよ。 寄り道から復帰新青森からのスタートとなりますが、これは昨日、川部から五能線に乗らずに寄り道している部分となりますの

東北4県を縦横無尽。(最長片道切符の旅9日目)

こんにちは。最長片道切符の旅9日目、今日は秋田県の横手を出発して、北上、一ノ関と岩手県南部を経由して、宮城県へ突入した後、仙台から一度、福島まで行って、再び仙台へ戻ってくる、というかなり忙しい1日になっております。 それでは早速、横手からスタートです。 北上線で北上へ横手駅から乗車する列車は、横手駅から分岐している北上線。秋田県の横手と岩手県の北上を結ぶ路線です。 新幹線でワープしながら岩手県の北上に入ってからは、東北本線で徐々に南下していきます。まずは、一ノ関まで在来

太平洋から日本海へ、磐越線を乗り継ぎながら。(最長片道切符の旅10日目)

こんにちは、稚内を出発して、今日でついに10日目となります。そのうち7日間を北海道で過ごしているわけですから、北海道がどれだけ広いか、理解していただけるかと思います。 今日は、仙台を朝早くに出発して常磐線をいわきまで南下、その後、磐越東線、磐越西線を乗り通して、新潟県まで進みます。 仙台を出発この日は仙台の友達の家に泊まらせてもらっていたので、まずは仙台駅へ向かうところから始まります。仙台は地下鉄が東西南北走っておりますが、僕が乗りたい常磐線の始発よりも遅い時間に始発が出

信越の夏を駆け抜ける飯山線の車窓が最高だった。(最長片道切符の旅11日目)

こんにちは。今日は新潟を出発して、長野へ抜ける簡単な行程です。富山県にも、ちょろっと寄ったりしますが、結論から書くと、今日はこの旅で1番、夏を感じることができた日になりました。 寝ぼけ眼で新潟を抜ける朝5時4分の越後線に乗るために4時くらいに起きて、駅に向かいました。最近、寝不足気味で、いつも朝の移動はずっと寝ています。 越後線で新潟から柏崎まできた後は、信越本線に乗って、宮内駅というところまで行きます。昨日、宮内の一つお隣の長岡駅まで来ていますから、長岡から宮内の1駅間