最北の街へ、寄り道しながら。(最長片道切符の旅番外編)
まずは旭川を目指す
こんにちは。本日は7月31日、7月最終日です。時刻は朝の5時過ぎ。6時の札幌発旭川行きに間に合うように活動を開始します。朝の札幌です。
昨日の夜の騒がしい街とは一変、静かに陽光差し込む街並みでした。
列車に乗り込むと、同時刻に別のホームから発車する別の列車と並走する形で札幌を出発。窓を開けて、爆音を楽しみます。朝の札幌駅の見どころの一つです。
少し進めば、早速北海道らしい車窓。列車は止まる駅止まる駅で後方の特急に抜かされるために少々停車します。
うとうとしてたら、いつのまにか旭川が次の駅です。
ノロノロ+トロッコで寄り道
旭川到着は8時53分。次に乗り込む宗谷本線普通は、出発が11時半と、かなり待ち時間がある状態。富良野・美瑛ノロッコ号の案内アナウンスを聞いて、「そういえば今日は日曜日だから走ってるのか」と、忘れかけていた曜日感覚とノロッコ号の存在を同時に思い出しました。
時刻表で調べたところ、旭川に戻ってきて、予定通り宗谷本線にも乗れることが判明したので、ここはノロッコ号に乗って戻ってこようということにしました。
自由席なら青春18きっぷだけで乗れちゃう観光列車です。ノロノロとトロッコを足し合わせてできた「ノロッコ号」、2年前にも乗りましたが、窓がなく、とにかく爽快です。
それではさっそく、旭川を出発です。
一駅区間だけ(と言っても美瑛まで片道30分)乗車して、すぐに折り返します。
旭川に戻ってきたら20分の乗り継ぎ時間で、駅そばをいただきます。名物・幌加内そばです。
こんなものは食べる前から美味しいのがわかってますから、「まあ、そうだよな」と思いながらペロリとたいらげ、すぐにホームへと急ぎます。
最北の街へ続く路線
いよいよ、最北の街・稚内へ向けて旅路を進めます。僕の大好きな路線の一つ、宗谷本線に乗車です。まずは、快速で名寄まで。
名寄によろーな
名寄に到着。北海道を北から見ていくと稚内市の次に市が現れるのは、ここ名寄市です。それなりに大きな街であることもわかります。
「よろーな」というのは駅前にある交流プラザの施設名でもあります。以前何回か乗り換えで下車して、セイコマートに寄りましたが、今回も街中を歩いてみます。
商店街の中には営業してる店もあり「なよろプリン」なんてのも販売されておりました。駅前バスターミナルからは高頻度で循環バス的な小さなバスが運行されており、活気が全くないわけではない、といった感じです。
それでは、最終の普通列車、稚内行きに乗車して、宗谷本線の車窓を楽しみましょう。宗谷本線はこれからが本気です。
宗谷本線の本気
音威子府駅へ到着すると、謎に1時間停車時間があります。
愛が感じられるいい駅です。それでは、さらに北へ。ここからは天塩川に沿って走るため、車窓だけ見てると、自分が日本にいることを忘れてしまいそうになります。
途中、安牛駅という旧駅跡のホームを見つけた次の瞬間、茂みの中に小柄な小さなクマを見つけました。爆音のエンジンに気づいて、「何事か!?」と体を起こし、通過する列車を目で追うかのように首を回しており、大変に愛おしかったです。人生で初めて野生のクマを目撃しました。
夕暮れが近づくと、宗谷本線の終わりを告げるかのように、沈む太陽にくっきりと照らされた利尻島・利尻富士の姿が見えてきます。いや〜、いよいよ稚内、クライマックスって感じですね。宗谷本線に乗る時は、利尻富士が見えるか見えないか、いつも楽しみなところです。
稚内到着
長かったようで、短かった宗谷本線は全線終わり。今年で3年連続、毎年往復で乗り通しているけど、年々短くなっているように感じるのはなぜだろう。たしかに、駅も利用者も減っているかもしれないけれど、大自然の中を駆け抜ける唯一無二の宗谷本線の魅力に気づけば、旭川〜稚内など一瞬に感じます。
駅併設のセイコマートで、いつものように118円の塩焼きそばやらなんやらを食べて、今日は駅前のドミトリーで終わり。ついに明日から、最長片道切符の旅がスタートします。
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