中学卒業までの3年間(転校2回)#1
3月14日、次男のシュンヤが中学を卒業します。
親の転勤の都合で、転校を2回経験しました。福岡に半年、その後 群馬県高崎に1年半、そして福岡に戻り1年。どんな思いの3年間だったか。思春期に大変な苦労をさせてしまいました。
それも全部私のせいです。中学卒業までは家族一緒に暮らしたい、高校で県外に進学する学力があるなら親元を離れて暮らせばいい、というのが長男のユースケの時から続く私の基本方針でした。実際シュンヤは中学受験で鹿児島の私立も受かってたけど、福岡で合格した中学校に進学することを決めました。中学生で離れて暮らすのは親子とも不安があったからです。
ここから怒涛の3年間が始まります。
福岡から高崎へ
福岡の中学校に決めた矢先に私の転勤が決まりました。九州から遠く離れた群馬県の高崎という土地です。3年ぐらい住むことになる見通しでした。単身赴任か、家族帯同か。私は家族で引越すことを希望しました。中学3年間を高崎で過ごして高校進学時は九州に戻ればいいと。中学受験までしておきながらそれをご破算にするような勝手な言い分です。
話し合いの結果、シュンヤも私と一緒に暮らしたいと言ってくれて、高崎に引越すことが決まりました。とはいえ引越し先の家さえ決まってない状態なので、4月からの家族帯同は無理。4月から私が先に高崎に引越すけど、妻とシュンヤはしばらく福岡のまま。新しい部屋が決まってすぐ引越しはあんまりなので、1学期が終わってから高崎に引越すことで話がまとまりました。※長男ユースケは県外の高校に進学中で下宿生活のため不在。
4月からシュンヤは合格してた福岡の中学校に進学。でも1学期が終わったら高崎に転校することがその時すでに決まっていました。シュンヤはどんな気持ちだっただろうか。これから出会う友達、新しい学校生活、手に入れたそれらを手放さないといけないと知りながら、シュンヤは入学しました。
数か月しか通わない学校。それでも充実した学校生活を送ってもらいたいと思いました。転校するからいいやと思わないようにと。友達をつくれ、部活にも入れと。転校してもずっと続く関係をつくれとシュンヤに言いました。
正論ではあるけど、酷な言葉です。私が単身赴任すれば、シュンヤは福岡で3年間同じ学校に通うことができたわけだから。身勝手な親だという自覚はあります。
それでも中学卒業まで一緒に暮らしたいと私が主張したのは理由があって、シュンヤも高校で県外に進学することになると思ったからです。もし単身赴任すれば3年経って私が福岡に戻ったとき、今度は入れ違いにシュンヤが福岡を離れることになる。せめて中学卒業まで一緒に暮らして、親として伝えておきたいことを伝えたいと思った、そんな私のわがままです。
妻とシュンヤが福岡を離れ高崎に引越してきたのは10月でした。1学期が終わったら転校する約束だったので、夏休みになったら引越してくると思ってました。先に単身赴任状態で高崎に着任した私に妻から電話が掛かってきたのは4月のこと。実は福岡のその中学校は2学期制で、前期が終わるのは10月の始めだから 引越しも10月になると。目の前が真っ暗になる感じでした。いや、でも夏休みはあるよね?そのタイミングでいいんじゃない?という私と、せめて通知表もらうまで いさせてあげたいという妻との平行線。
長くなれば長くなるだけ離れづらくなるのは分かってるだけに悩みました。下手すればこのまま離ればなれになるかもという不安を感じながら、結局私が折れました。なんのかんの言っても私は待つしかなく、引越してくるのは妻とシュンヤなので。無理に引越しさせても何もいいことがないから、信じて待つことにしました。
10月が近づくにつれてシュンヤが高崎に行くことを嫌がるようになりました。友達と一緒にいたいと。
入学前に高崎に行くことは決めてたけど、それは友達ができる前のこと。いざ学校生活がスタートしたら事情は一変します。きっとそうなるだろうと思って夏休み前までとしたはずが、10月に延びて話をこじらせてしまいました。でもそんな友達が出来たことをうれしくも思いました。
いろいろあったけど、私を信じて来てくれることになりました。この時点ではシュンヤを高崎の中学校で卒業させてあげるつもりでした。本人が高校進学は九州を希望してたから、中学卒業と同時に妻とシュンヤは九州に戻り、私は高崎に残ってもいいと考えてました。でも3年で福岡に戻る辞令が出るならそれがベストで、中学卒業と同時に家族そろって戻ることができます。そうなることを願っていました。
ところが現実はそうならず、高崎に3年いるつもりが予想より1年早く福岡に戻る辞令が出てしまい、私一人で福岡に戻るか、シュンヤをまた転校させて家族で戻るかという選択を迫られるわけですが、この時はそんな未来が待っているとは全く予想していませんでした…。
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長くなったのでここでいったん筆を置きます。
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この続きは「高崎から福岡へ」という内容になりますが、シュンヤが高崎に転校する時の印象的なエピソードを書いた「きみの友達」という記事があるので、これを読みながら待っていただけたら幸いです。
「福岡から高崎へ」と「高崎から福岡へ」の間を埋めるエピソードです。
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今日はこれから卒業式があるので、これで失礼いたします。
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