So Unusual
書きあぐねていることがある。かなりデリケートで重い話題に分類されるのだろうけど、私はそう思っていないのだからやっかいだ。
「普通」だとか「変わってる」だとかよく言われるけど。
あれはいったい何のことだろう。
なんだか最近は「普通」という言葉を使うのがはばかられる世の中だ。
「普通なんてないんだよ」というのが定説になりつつある。
でも本当にそうなんだろうか。
「普通」が良いとか悪いとか、いつから価値を示す言葉になったのだろう。
「普通」という言葉は、ただの「モノサシ」だと思っていたのだけれど。
大勢の人にとって分かりやすく、意味が通りやすい了解事項が「普通」という言葉の定義ではないだろうか。そこに良い悪いの判断はない。
「普通であるべき」という同調圧力こそが問題なのだと思う。
「普通」からハミ出す人は必ず存在する。いや誰もが何かの「普通」からハミ出してると思った方がいい。
あらゆるものに「普通」は存在するからだ。
すべてが「普通」の側にいる人間など、果たしているのだろうか。
私たちは、多数派の部分と少数派の部分を、誰もが持ち合わせている。
それが一人ひとり違っているだけ。ただそれだけ。
ひとりの人間の中に、「普通」と「変わってる」は、ある。
そんなふうに私には思えるのだ。
* * *
この半年の間ずっと考えていたことを文章にしてみました。
いまは「普通」とか「変わってる」とか書くと、よく思われない世の中のような気がして。でも「普通」の良さや「変わってる」良さに気づいたら、私たちの毎日は、もっと風通しがよくなるのではないかと思いました。
タイトルの「So Unusual」は、シンディ・ローパーのアルバム「She's So Unusual」からお借りしました。
そうそう、「Unusual」の直訳は「普通でない」。
他にも「変わった」「珍しい」「まれな」という意味がありました。
その中で私が一番気に入ったのがこれです。
「ありふれてない」
いい言葉だなあ。
* * *
P.S.
かなりデリケートで重い話題、はこの後しばらく続きます。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?