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遅読家の読書録

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#読書日記

「桐島、部活やめるってよ」タイムカプセルのような小説でした。

「桐島、部活やめるってよ」タイムカプセルのような小説でした。

この歳になって、初めて朝井リョウを読んだ。

朝井リョウさんとは同じ年に生まれた。だから当然デビュー当時から知っているし、いつかは読んでみようと思っていたのだが、なぜか腰が重かった。

それが去年「正欲」が本屋で平積みになってるのを見て、無性に読んでみたいと思った。なんだかそそられる、いかにも自分好みの雰囲気を醸している。

ただやっぱり新作からいきなり読むより、過去の代表作を何か読んでからにしよ

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死者の奢り・飼育/大江健三郎

死者の奢り・飼育/大江健三郎

先月JR宇都宮線の電車内で、喫煙していた男性
を注意した高校生が、男性に10分以上殴られて重傷を負うというニュースが流れた。
友人3人が止めようとしたものの、他の乗客は誰も助けに行かなかった、という情報まで入っていた。

このニュースを受けてコメ欄では高校生の勇敢な行動を讃える声と同時に、周りで何もせずに見ていた乗客への批判も当然起こった。

僕はこのニュースを見て考えを巡らせてるうちに、去年読ん

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初めてのドストエフスキーに悪戦苦闘した話|「カラマーゾフの兄弟」

初めてのドストエフスキーに悪戦苦闘した話|「カラマーゾフの兄弟」

今年の5月頃、3度目の緊急事態宣言が発令された。
僕の職場は飲食店で1ヶ月程の休業が決まった。
その期間中働こうと思えば派遣の仕事で働けたのだが、その時はどうにも働く気力が湧かなかった。

仕事をサボる代わりに免罪符のつもりで、今まで読んだことがないような文豪の小説を数冊買った。大江健三郎、開高健、そしてドストエフスキーだった。

「カラマーゾフの兄弟」を読み始めたのは休業も明け、それまでサボって

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遅読家の読書録

遅読家の読書録

僕は本を読むのが遅い。

平均して月に2、3冊、頑張った月で4、5冊程度である。

大半は小説で、たまに新書とかビジネス書が挟まれる。同時に2、3冊を並行して読むことが多く、これがさらに読了までの期間を伸ばしてると考えられるが、この読書スタイルはなかなかやめることができない。
おかずばっかり食べた後に、ご飯ばっかりではつらいのだ。

速読の本もいくつか読んで試している。
ある程度読書スピードを上げ

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