留年記：フェリー四国ドライブ編

お友達が愛媛のお婆ちゃん家に行くのに付いていきました。以下、今週の留年記：

8/13(月）：夏期講習終わり、フェリーで京都へ

舞鶴へのフェリーに乗るため、久しぶりに小樽に来た。土砂降りの後でむしてる。たしか最後にこっちに来たのは、深夜に自転車で意味もなく海を見に行ったときだったと思う。日をまたぐ前にお友達と衝動的に出発して、4時間くらいかけて銭函あたりまでチャリを漕いだ。ほしみの辺りで星を見たし、夜の海は波の音だけで迫力あってうら悲しかった。こうして書くとなんだか青春て感じ。

久しぶりのフェリーもなかなか快適。部屋は二段ベッド。帰省とか調査（京都の山奥の寺で絵を観て坊さんとお茶しばくだけ）で何度か使ってた。いつも1人旅だったけど、今回はお友達もいるのでまた楽しい。そういえば以前、蕪村の絵を観るために京都の与謝（よざ）に行ったときに、「夏川を　越すうれしさよ　手に草履」の発句を蕪村が詠んだらしい川のところまで来た。けれど草履は持ってないし思いの外流れが速いし橋がかなり上に架かってて降りるの大変そうだし、蕪村ごっこは無理か……とリュックにサンダルをそっとしまったという話を、お昼に国語の詩の単元のところで小学生にしみじみとしたら、話のスジとか関係なく「え？　ひとりで行ったの？　マジ？」ってドン引きされたのを、フェリーに乗船するときにふと思い出した。

塾は今日が夏期講習最後だったけど、のんびりした授業でよかった。穏やかな気持ちでおわり。みんなもう学校始まるのね。

8/14（火）：まる1日海の上、寝てるか読書

オープンデッキに一瞬出たけど、あまりの蒸し暑さに即退散。おじさんたちがパラソルの下でタオル巻いてビール飲んでる。二段ベッドの方は若干蒸すので、海の見える廊下のスペースに移動。時速50キロの船は、うろこのようにさらさらときらめく海面を割いて、それを遠くに遠くに押しやりながら南へ鈍く進んでいく（ﾝﾎｰ…お文学的ﾋｨ!?!?!??ﾚ☆）。そんな眺めが、まぶしい陽射しと共にいかにも船らしい頑丈な窓から入ってくる横で、2人ともなんとなく読書する。『6番目の小夜子』を読み始めてそのまま読み切った。中学生の時に1回読んで、高校の文化祭とか受験戦争て大変だけど楽しそうだなあと思ったけど、読み直しても同じ感想だった。成長なし。でもたぶん本を読み直すことの楽しさは、初めて読んだときの自分の感覚がよみがえってくることにもあると思う（なんか今日お文学的ｨｰ）。マリオカートでいうところの、前回の自分のゴーストが見えてる状態とおんなじ感じ（ﾎ???）。スマホが圏外だとやっぱり読書がすすむ。本、もっと持ってくればよかった。

あとスマホ替えたばかりでSpotifyにダウンロードしてあるのが『勝訴ストリップ』と『私と放電』だけだったので椎名林檎尽くしだった。


舞鶴から終電を乗り継いで京都駅に向かう。2両編成（編成？）の電車なんて実家ぶりに乗った。目の前にすわった知らん兄ちゃんが、しきりに茶髪に挿したヘアピンの位置を微調整してるがずーっと視界にはいる。2時間かけて深夜0時きっかりに京都駅に到着。　
　

8/15（水）：京都から松山へ

京都では特に宿も取ってなかったので、ファミレスで朝まで粘って高速バスの発車まで時間をつぶした。全然眠くなかったので辛さも特になし。お友達がスマホで漫画描いてたので、こっちもボールペンで漫画描いてた。ここに深夜までいる人って一体どんな素性なんだろうって、泊りでネカフェとかファミレスにいると時々思って想像する。けどすぐに自分もおんなじように見られてるんだろーなと気づいてやめる。分煙が微妙すぎて、禁煙席にいたのになんだか服がタバコ臭い。

▶描いた漫画はｺﾁﾗ。既卒の就活生がﾄﾁ狂った結果、なんやかんやあって世界的な宗教の教祖になる話。内輪ネタばっかり。


午前6時;湿度がやばい。この時間でもう33度なのもきつい。Tシャツが張り付く感触。郊外にあるファミレスから1時間かけて京都駅まで戻る。松山行きのバスで熟睡。

松山の大街道で降りてレンタカーを借りに行く。久しぶりのドライブ。夜は奥道後の温泉でさっぱり。すぐ汗かいたけど。

8/16（木）：香川までドライブ、うどんと女木島、道後温泉

四国を巡ろう！　ということで香川へ向かった。どのうどん屋もパトランプ付きの看板を出していて謎だった。うどん食べたあとは丸亀市を越えてさらに海沿いへ。うどん屋をはしごしに来たのに、大変な行列を見てゲキ萎え。せっかくだからそのまま、港でちっちゃいフェリーにのって女木島（めぎじま）に行ってみた。小ぢんまりとした海水浴場でカップルがはしゃいでたのに、自分たちと家族連れが来たせいでとたんによそよそしくなってた。さっきまで湘南のビーチにいるみたいにはしゃいでたのに。


久しぶりのドライブが楽しい。距離感覚が北海道でかなり狂っているので、あんまり大変に感じない。途中、郊外で「キングダム　PartⅡ」というホテルを見かけてちょっと愉快なきもちになった。そしたらPartⅠも見つけてテンションがあがった。PartⅤまで見かけたんだけど、運転中に「キングダム」を深追いしすぎて（向こうに光るホテルがキングダムか否か見極めてた）ちょっと危なかった。走馬灯のいちばん最後が、向こうで光るいかがわしいホテルの光景とか嫌すぎる。よそ見はﾔﾒた。

8/17、18（金、土）：しこちゅ〜を捜し徳島で一泊して鳴門海峡みて帰る

お友達と代わる代わるで運転中、四国中央市のゆるキャラ「しこちゅ〜」のステッカーを貼ってある車を何台か見かけた。しこちゅ〜は、前にネットで見かけたことがあって、その私たちの心の清さを試すネーミングと、お腰につけたティッシュケースというビジュアルがお気に入りだったので、「しこちゅ〜グッズ欲しい！」となった。それで道の駅まで行ったけどステッカーは無かった。でもすごくちっちゃくしこちゅ〜の写り込んでるキーホルダーを買えたから満足。リュックにつけた。道の駅の人にきいたら「いや〜これ四国中央市のキャラやけん、ここではあんまり取り扱いはNO〜↗」って言われたんだけど、ここ四国中央市ﾃﾞｼｮﾎ!?☆ﾚ　どうして！！　そんな……「しこちゅ〜のお部屋」のページもお気に入りに保存して、「しこちゅ〜からの贈り物」の項目でしこちゅ〜塗り絵も楽しんだのに……。ふぅ。

そのまままっすぐ徳島へ行って1日目は終了。刺し身盛り合わせがほんとにおいしかった。

次の日は鳴門を見に鳴門海峡へ。海岸線を車で走るの気持ちよかった。そしてバイトが今日からお盆明けで平常通りだったのを完全に忘れてた。塾からオニ電。すみません。

　

8/19（日）：飛行機乗り継いで札幌へ

乗り継ぎ便を待ちながらこの日記を見直して、書き足し中。1週間まじめに日記つけたのはじめてかも。徹夜明けの文章はやっぱりテンション高かったりなぞのナイーブさがあったのでちょっと残しつつ書き直した。あしたからまた頑張るぞ。


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