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フグタ社長業務日誌『ハシシタ君来訪』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻4は自2008年1月1日~至1月31日。

フグタ社長業務日誌(巻4-8):1月29日(火)

 例のガソリンスタンドの件はガソリン代のマージンを巡ってまだもめている。朝から晩まで、皆さん妙にガチンコなのである。とりあえず最悪の場合を考えて、4月から2か月間ほど、つなぎ融資の手を打つことにした。

 それはそうと、一昨日大阪のグループ会社の新社長の内示が出たハシシタ君が、さっそくお礼にやってきた。若いのに義理堅い。
 午後6時5分、会議を途中退席し、同6分から同15分まで、特別応接室でハシシタ次期社長と面談。グループ本部の小悪人と大阪支社の古だぬきも、新社長抜擢人事は自分の手柄とばかり付いて来て同席。

 ハシシタ君、会ってみるとなかなかの好青年である。
 ただ一つ気に入らないのは、あれだけ髪の毛があるのに、「薄毛で悩んでいる」とかぬかしていることだ。

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注:
ハシシタ君こと橋下徹氏は2008年1月27日の大阪府知事選挙で183万2857票を獲得し当選した。前年12月には「(立候補は)2万%あり得ない」とコメントしていたが、その実、自民党の選挙対策委員長(古賀誠氏)らと裏打ち合わせを行っていた。
立候補を強く後押ししたのは、やしきたかじん氏だったと言われる。「タレント知事」は大阪府では横山ノック氏以来13年ぶりで、38歳の若さでの知事当選は全国歴代3番目であった。
※『フグタ社長業務日誌:ハシシタ君来訪』は、ブログ『tanpopost』に2008年1月30日 付けで掲載したものです。


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