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フグタ社長業務日誌『三連休』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻2は自2007年11月1日~至11月30日。

フグタ社長業務日誌(巻2-11):11月25日(日)

 23日(金)から三連休。土日は外出の予定なし。終日自宅にて過ごす。表向きは午前中書類整理、午後は読書としている。のんびりしているようだが、実は女房から色々用事を言いつけられて、それを片付けるのに忙しい。そろそろ師走である。

 ねえ、お歳暮はどうするの? コミズミさんには贈るの? アベさんにはいつものアイスクリームでいいかしら? ・・・
 年賀状の印刷は頼んでくれた? 干支のネズミのイモ判はできたの? 今年は枚数増やさないといけないんじゃない? オジャマ社長には出さなくていいの? ・・・
 大掃除はどうするの? 引越もしないといけないし・・ ダスキンでお掃除サービス頼む?
 お正月の旅行は中国なの? 寒いのかしら? ねえ新しいコート買っていい? ・・・
 それはそうと月曜日は、私何着ていけばいいかしら、着物にしようかしら、どう思う? ・・・

 夜になってようやく一息つけば、女房にテレビドラマを付き合わされる(土日2夜連続でした・秘書注)。松本清張の『点と線』だ。大物政治家が汚職事件に関わっているシーンがなぜだか妙に気にかかる。
 ふと財務部長のガクガク君の顔が浮かんだ。いずれ切らざるを得まいか・・。

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注:
2007年11月24日・25日、テレビ朝日開局50周年記念番組として『松本清張 点と線』が放送された。50年前に映画化されて以来2度目の映像化、ビートたけしが「産業建設省の汚職事件」の関係者の行方を追う古参刑事の役を演じた。
※『フグタ社長業務日誌:三連休』は、ブログ『tanpopost』に2007年11月26日 付けで掲載したものです。


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