見出し画像

フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『だらだら夏休み』

このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。
※5月からは後編となり、9月退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻9は自2008年6月1日~至7月31日・2箇月分)

フグタ社長業務日誌(巻9-6):7月20日(日)

 「スーパーマーケット・マネージャー・ミーティング」、略称「サミット」も終わり、ホッと一息だ。近々、取締役の人事異動をするかもしれんよ、と周囲を煙に巻いて16日から6日間の夏休みに入る。

 ただ、夏休みだからといっても、何をするわけでもなくどこに行くわけでもない。
 16日は朝からだらだらと、社宅で新聞を読んだりお茶を飲んだり。一応「書類の整理」とか「読書など」と言ってある。晩飯は代官山の洋食店「小川軒」で。

 17日も朝からだらだら過ごす。新聞のチラシまで隅から隅まで読んでみたが、あまりにも暇だ。テレビの再放送ドラマもつまらん。女房も機嫌が悪い。仕方ないので出かける。
 午後5時4分、社宅発。「どちらへおでかけですか」に「まずは野沢だな」。別に用はないが、出かける先を思いつかないので一旦自宅に帰ってみた。その後午後7時37分、東京・芝公園のホテル「ザ・プリンスパークタワー東京」着。同ホテル内のすし店「濱芝」で食事。午後10時27分、食事終了。営業は9時半までなのだが、つい長居してしまった。

 会社から、夏休み中にバルサンを焚きたいので社宅を空けてくれ、と言われている。そのままホテルに泊まる。
 18日はザ・プリンスパークタワー東京にて。朝からだらだら、昼からもだらだら過ごす。どこにいても同じだ。日経新聞、朝夕刊3回ずつ読む。午後6時33分、ホテル内のステーキハウス「桂」へ。午後8時34分、食事終了。
 19日もザ・プリンスパークタワー東京。朝からだらだら、昼飯は「濱芝」。昼からもだらだら。週刊新潮、文春読了。
 20日、昨日と同じく、だらだら過ごす。米朝関係の本を読む(落語全集です・秘書注)。どこへも行かない。ほぼ引きこもり状態とも言える。

>>次話に進む
<<前話に戻る
<<最初から読む

注:
洞爺湖の温泉旅館でサミットを乗り切った福田首相は7月16日から約1週間、早めの夏休みを取った。休暇を終えた22日、記者たちには、「いっさい何もしなかった。サボったということかなあ」とコメント。しかし、実は内閣改造の計画を立てていたようだ。その内容は次回で・・。
※『フグタ社長業務日誌:だらだら夏休み』は、ブログ『tanpopost』に2008年7月21日 付けで掲載したものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?