文字起こし版【2/5 まちをつくるアパートCo-mito】「暮らしの幸せ」はCo-mitoのテーマ。僕の幸せに付き合ってください。
「まちをつくるアパートCo-mito」の、「こっしー」こと「おおこし・みずき」さんとのお話第二弾、2回目。今回は、こみとの背景を「4W1H」をきっかけに深掘りします。「こみとには、みんなが関われる」「ぼくの幸せに付き合ってほしい」。そんな、大越さんの想いに注目です。
【ポイント】
「幸せな暮らし」がテーマ
Co-mitoはみんなが関われる場所
こっしーが作るご飯は美味しい
【話し手】
大越瑞生さん(まちをつくるアパートCo-mito)
佐野匠(WHITE SHIRT・たのしごとうれしごと)
【BGM演奏】
大越瑞生さん(ハンドパン)
まちをつくるアパートCo-mito https://www.instagram.com/ibaraki_omuraisu/
インタビュー音声は、こちらからお聞きいただけます。
文字起こし:吉成 美里/にっこりデザインラボ Graphic Designer & Photographer
Co-mitoにまつわる「いつ、どこで、だれが、なにを、どのように」
――はい。さっき、自己紹介と概要を教えていただいて、次が「まちをつくるアパートCo-mito」の4W1Hに関して伺いたいんです。
大越さん:はい。
――普通、5W1Hなんですけど、なんで4Wなのか?っていうと、4Wのうちの、なぜのWhyは今回は入れてないです。
そこは結構深い話かなぁーと思って、次のところに回そうかなぁと思ってました。
大越さん:いいですね〜。じゃあなぜをしっかり、時間をかけてゆっくり丁寧にしゃべれるってことですね。
――そうです。はい。ので、それ以外のところをどんどん伺っていきたいなと思ってます。
というところで、まず、こっしーにパスしたいんですけれども。
それこそ、誰がいつどこでなにをどのように生み出していくものなんだろう?っていうところを伺いたいです。
大越さん:はい。こみとで、じゃあ、誰がいつどこで何をどのように、生み出していく場所になるのか、というところですね。
――そうです。
「だれが関われるの?」は「みんなが関われる」
大越さん:それねー、結構難しいなぁと。作っていく上で、よくやっぱり決めるじゃないですか。誰が、とか。
――うんうんうん。
大越さん:いつどこでなにを、って。本当にそれ大事だなぁと思いつつも、うまくできてなかったなぁ、なんて思っております。なんでか?っていうと、原因があって。誰が、って聞かれた時に出てくるのは、もうみんな、なんですね。あまねく人っていう。
――それはもう、こみとっていうところに来てくれるみんな?
大越さん:そうです。誰でもいいし、誰にも来てほしい。
年齢的にも若い人からお年を召された方まで、男性も女性もそうだし、いろんな属性の方に来ていただきたいし、いろんな属性の方と僕が関わりたいっていうのが正しいですね。この人がいいってわけではなくて。それは思ってて。
で、いつ、っていうので話すと、本当に生活の暮らしの中で、いつっでも、来て欲しいんですよ。思った時に。
もちろん、アパートがあるのでそこで暮らす、住んで暮らす人はそこにずっといる時間が多いでしょうし、例えば、暮らしの中で、通勤とか通学とかで帰りに寄って、ちょっとご飯を食べるとかでもいいし。
結構おもろいのが、うちの場所を知ってくれた方がいて、朝、通勤で通るんですって。その時に、今までは場所すら知らなかった、毎朝通ってる道なんですけれどもここにこういう化粧品屋さんがあって後ろにアパートがあるなんて全く知らなかったんだけど、知ってからは毎朝見るようになってて。
――あっ、わかる。
大越さん:へへへ(笑)。毎朝見てくれて、思ってくれてるし、うちのお母さんがゴミ出ししてくれてるのを見て応援してたりするんですって(笑)。
――(笑)。
大越さん:もうストーカーみたいな感じで、うちを見ててくれるんですけど、それがすごく嬉しくて。
だから通る本当に一瞬なんですけども、その一瞬でもこみとを見て、認識して、思いを馳せてくれてる。そういうふうな形の関わり方でもいいなぁと思ってて。
っていうのが、いつどこで、なので、いつでもいいですし、その人の暮らしとかライフステージに合わせて。
で、どこでっていうと、もちろんこの場所がいいんですけれども、SNS上で離れててもいいですし、本当普段は違うところで暮らしてて、たまに来てくれるっていう形でもいいですし。っていうのは思ってますね。
――うん。自分なんか、いつでもみたいなタイミングの話でいうと、自分なんかは本当に時々じゃないですか。ここにおじゃまさせてもらうのも。
それでも「ようこそ!」っていう感じで、受け止めてくれる雰囲気がこっしーにはあって。なんかね。
こっしーとは、そこそこ会話もしたこともあるし、多くはないけど、出会ったこともある。
大越さん:そうですね。濃い時間過ごしてますよね(笑)。
――そう。何気に1回1回がね。
とはいえ自分の性格もあって、やっぱりおじゃまする時っていつも緊張とかはあるんですよね。なんかおじゃましていいのかなぁーって。
大越さん:ちゃーんと緊張して来てくれますよね。
――そうなんですよね(笑)。この性格は治んないなって思いながらなんですけど。
でも、それでも「お邪魔しまーす」って入っていくと、ほっ、と安心できる感じがあって。そういう空気づくりみたいなのが、いつでもっていう要素を作ってくれてるのかなぁとかって思ったんですよ。
その上で、もう1個、ちょっとこれどうなってるのかなって聞きたいなって思ったのが、例えば、アパートに住んでる人とか、あと自分みたいなある程度関係性をもう作ってる人だと入って行きやすくはあるんですけど、それよりももうちょっとこう、興味はあるんだけど、まだまだ関係性が薄い人とか、SNSとかで知ってるんだけど、大越さんに会ったことないし行っていいのかなぁ……みたいな人とか、いるじゃないですか。
大越さん:いる、なぁとは思いますね。はい。
――そういう方々に対しては、どこでもっていう点でいうと、窓口というか、接点づくりみたいなのとかって、なにか準備があったり作っていたりするのかなぁってちょっと思ったんですよ。
大越さん:そこ、結構、架け橋というか階段というか、ステップだと思うんですよね。最初は全く知らないところから、興味関心を持ってもらって、わ!楽しそう、面白そうとか、なにか自分のためになりそうって思ってもらって、で、いざ行くぞ!ってなると、結構最初 は勇気っていうか、行動に移すのが結構ハードルな気はしてて。
――そうですね、うんうん。
大越さん:そこにうまく、こう、橋渡しというか、来やすいようなきっかけを作ってあげられたらなぁとは思いつつも、なかなか、それを一人で実現できてないなと思ったりはしてはいます。
なんでか?っていうと、ここに来るってなった時に、やっぱり、僕と仲良くなる、しかないんですね。
――そうですね。
大越さん:そうそう。
もしくは、僕と仲がいい他の子が連れてきてくれることが最近は増えて、すごくそれが嬉しいです。大学生の友達が何人か、もうたくさんいるんですけど、その学生が「こっしーさんに会わせたい人いるんで!」って。
近くにシェアハウスがあるんですけど、そのシェアハウスに来てください!って、呼び出し食らうことが最近あったりして。
――呼び出し(笑)。
大越さん:で、会ってみて「あ、じゃあうちに来て遊ぼうよ!」っていう形で。
最初は、僕一人で窓口になってたし、僕一人が連れてきてっていう形だったのが、最近は僕を知ってくれて、僕の場所を知ってくれてる、こみとを知ってくれてる人が、「じゃあ連れてくるよー」とか「最初にアテンドするよー」みたいな形で、どんどんどんどん、こう人を連れてきてくれる、そんなムーブメントが起こりつつあるのかなぁと思ってて。それをもっとやっぱり増やしていけたらなぁと思います。
普段の生活では交わらないけど、コアな部分で交わる人たちが訪れる
――いい意味で、俗人的と言うか。だからこその、こみとっていうものの面白さなのかなって思いました。
大越さん:そうですね。でも本当に一見さんでなかなかいきなり来るって。
――ね。京都のお店の、一見さんお断りじゃないけど。
大越さん:全然、断らないんですけど、一見さんがそもそも辿り着けない。
――そうですよね。うーん。
なんていうんだろう、紹介とかされながら、出会っていく人達って、全然合わないなーみたいのって、基本的にはないんですかね?
大越さん:あぁ、どうなんでしょうね。
でも僕が思うに、結構、いろんな年齢とか、キャラクターとしても性格としても、いろんな性格やキャラクター、仕事に関しても業種に関しても、いろいろな方がいるなぁとは思ってて。
普段の生活だったら多分、交わらない人が多いと思うんですね。
――そうですね。
大越さん:で、多分、僕が八方美人だし、いろんなところに興味関心がある人間なので、AさんにもBさんにもCさんにも興味関心があって、Aさんも好きだし、BさんもCさんも好きだしみたいな形で、みんな仲良くなっちゃう、なりたいんですね。
その僕がいるから、なんかAさんもBさんもここにいて、AさんもBさんもコアなところでは結構、通ずるところがある。
表材的なところとか、普段の生活では交わらなくても、コアの部分で話をしていくと「あっ、そこってそうだよね!」っていうところでつながれて、そうすると表材なところにも興味関心が向くっていうのが、最近一緒に飯食ってたりすると、そこに気づくことが多くて。
――そっか。
前のおしゃべり会の時もちょっと話してましたけど、自分とこっしーも、意外とその世代も違うし、キャラもまあまあ違うんですけれども、とはいえ、なんかつながるところがあるよねーとか、なにかきっかけで出会ってしまって、深い話もするようになったねーみたいなのがあって。
なんだろう、人のつながり方、出会い方って、意外とどうなるかわかんないぞ、って感じはしますね。
大越さん:本当そうですね。僕もまだそれが、引き寄せみたいな形で、根本的に合う人たちが集まっているのか、それともそうじゃなくて、もう誰が来ても合うのか、っていうのはまだわからないんですけれども。
いろんな人がいる中で、グルーピングがされてて、ここに合う人たちが集まっている人たちなのか、それとも、本当に誰っでも合ってるのかは、ちょっと僕もわかんないですね。
――うん。そこってもう、言ってしまえば、会って話すなり、一緒にご飯囲むなりしないと、わかんないところなんですかね。
大越さん:そうですね。うまくグラデーションで、来たい人は近づけるように、距離を取りたい人はうまく距離を取れるように、っていうような雰囲気作りはしてるような気はしてますね。
誰かを想えることの豊かさ
――そっかそっか。距離を取っても大丈夫みたいなところ、そこも、いつでも、っていうところに関わってくるのかなって今思いました。
大越さん:そんな感じに、思ってはいます。
来たい時に来てくれればいいし、みたいな。ちょっと疎遠になっても、また来たくなったら来てくれればいいし、みたいな形で、こみとに関しては、いつでもいいっていう感じですね。来たい時にたくさん来ればいいし。
――ね。みんながみんな、毎日来られるわけじゃないんだよっていう。住人ならともかく、みたいな。
大越さん:そもそも生活の中に在りたいなっていうところで、アパートはやっぱり、そこで暮らしができる、生活ができるので強いですし、1日の生活、もしくは1週間のスケジュールの中で、こみとを意識するタイミングがあると、僕としては嬉しいなっていうふうに思います。
佐野さんとかも、1週間のスケジュールの中で、多分水戸に来る曜日が決まってたりすると思うんですけど、その時にこうちょっと連絡取ってくれたり、気にかけてくれたりすると、多分それでどんどん、接触頻度とか思う回数が増えることで、仲良くなっていくのかなーと思うので。
――それこそ、ここにこみとがある、っていうことを知ってからは、自分実は定期的に水戸に来てるんですけど、帰り道に「あっ、こっしー元気かな……」みたいな感じで見ながら、車を運転するっていう。
大越さん:あ〜めちゃくちゃ嬉しい!僕いないかもしれないけど(笑)。
――けど、そうそうそう(笑)。
大越さん:嬉しい。それ通じてる!
――そういう、「こみとってところがあるよ」とか「そこでこっしーっていう人が今、取り組みしてるよ」っていうのを知っているところが、まずスタートなのかなみたいな感じで思いました。
大越さん:そうですね。本当にそれ、嬉しいですし、なんか豊かさにもつながるような。
誰かを思えるって、結構幸せな状態だと思うんですよね。誰か元気かなって。例えば、自分のお父さんでもお母さんでもおじいちゃんおばあちゃんでもいいし、友達でも恋人でもいいですけど、自分の生活の中で「元気にしているかな?」って思いやれる人がいる、思いやってくれる人がいるっていうのは、すごく幸せっていうのが、僕のこみとのテーマでもあったりするんですけど。
僕の中では、重要なピース、要素かなと思ってて。それをね、佐野さんしてくれてる、嬉しい。
――すごい、ちょっと照れる。
大越さん:ははは(笑)。
幸せ、ってどうやって作るんだろう
――この、4W1Hの質問のところの、事前に書いてもらったやつで「自分と周りの人が、いつもいる場所で暮らしを幸せにする」っていうふうに書いてもらってて。この「暮らしを幸せにする」っていうのも、結構大きなポイントだよなぁって思ったんです。
暮らしを幸せにするってどういうことなんだろう?っていうのを、ちょっと伺いたいです。
大越さん:はい。面白いですよね。
――ね。やっぱりもう、自分も考えないといけないところだろうなっていうふうに、すごい思ったんですよ。
大越さん:そうですよね。でも僕言えるのが、毎日僕、毎日暮らしてて、365日、今29年間、毎日暮らしてるんですね。欠かさず暮らしてる。
――欠かさず暮らしてますよね。
大越さん:そう、暮らしのプロフェッショナルなんですよ。それを言うと。
――そうですね(笑)。
大越さん:そうなんですよ。で、だったら、その暮らしを幸せにしたいなっていうのが、思ってて。で、周りの人も、多分佐野さんも毎日暮らしてると思うんですね。
――そうなんですよ。実は、実は。
大越さん:そうですよね(笑)。その暮らしをやっぱ幸せにできたら、それだけで、めちゃくちゃいいんじゃないかなっていうのを思ってる。っていうのが、当たり前のことなんだけど、大事だよねっていう、話ですね。
――うん。うんうん。
この、暮らしの幸せって、これ多分、深く話そうとすると、次の3番目のなぜのところにも、結構関わってくるとは思うんですけれども。
……暮らしの幸せって、どうしたら作っていけるんだろう?っていうのが、大きいと思うんですよね。
大越さん:良い問いですね。暮らしの幸せをどうやったら作っていけるのか。
――多分、なぜの部分に踏み込むと、またすごく長くなるとは思うんですけど、こっしー的な、暮らしの中の「幸せだなぁ」って思う瞬間とか、幸せを分かち合えてるなぁって思うような時ってどういうことなのかな?って思いました。
大越さん:なんかね、今、めちゃくちゃ僕、幸せなんですよ。
――あぁ!よかった(笑)。
大越さん:ははは(笑)。もう瞬間で言うと、もう今すごく幸せで。佐野さん今日朝来てくれて。僕コーヒー入れさせてもらって。コーヒー飲んで、お饅頭食べて。打ち合わせをして、いざ、こうラジオ取ってるじゃないですか。
この状態にある、で結構日の光がこう入ってきてて、こたつで。こたつでこれやってるんですよ!
――そうなんですよね!そう。
大越さん:そう!この状態がすごく今僕幸せで。
っていうのも、なんでこの状態を作り出せてるかっていうと、結構僕ストイックに、日々の暮らしを幸せにするっていうことに向き合ってるんですね。
1分1秒というか、毎日、どの時間帯も、ずーっと、この幸せな状態でいたいなっていうふうに最近思ってて。
そのためには、その状態に自分を持っていく。会う人も、仕事も、食べるものも、いる場所も、自分が幸せを感じられる状態にいたいなって思って。それをストイックにやっているから、今これができているんだろうなと思います。
――なるほど。
大越さん:結構、不幸せなこと、タイミングもあると思うんですよ。生きていると、つらいなと思ったり、なんか嫌だなぁって思ったり。でも頑張らなきゃなぁ、って思ったりするタイミングも、もちろんあると思ってて。
それが良い悪いではないんですけど、僕もやっぱり、幸せな状態をすごく愛してて好きなので、できるだけそういう状態にいたいなぁと。
だからその幸せなタイミング、瞬間というと、好きな人っていうか、一緒にいて心が落ち着いたり、躍ったりする人と、リラックスした状態だったり、楽しい状態だったり、落ち着いた状態でいられる、自分らしくいられる、その時の自分らしくいられる、のが幸せな瞬間ですね。
――結構、幸せに対してのストイックさの話でいうと、例えば、具体的な、こっしーのストイックさを求める行動というか、幸せに対してストイックな行動の表れというか。
例えばですけど、今自分しんどいなぁとか、ここにいて辛いなぁっていう時に、そこからじゃあどうしたら幸せになれるか?を、常に考えてるみたいなことなんですか?
大越さん:あぁ……多分、潜在的にそうだと思いますね。ものすごく嫌なんですよ、辛い状態にいるのが。
――うんうんうん。
大越さん:嫌なことをしている状態が、ものすごく嫌なんですよ、僕は。嫌なことを考えてたり、嫌なことをしている状態にある自分がものすごく嫌なんですね。
だから、どうやったらそれをしないでいられるんだろう?というのが、もしかしたら強いかもしれないですね。
――それって例えば、日々の暮らしの、すんごいちっちゃいことで言ったら、例えばずっと肌寒いからあったかくしたい、みたいな、なんかそういう小さいところも含めてなんですかね?
大越さん:そう、ですね。本当に些細なことでも、だと思います。お腹が空いてる状態が嫌だから、とかもそうだし。
――そっか。そこでじゃあ食べるんだったら、美味しいものがいいよねーとか。
大越さん:うんうん。多分僕の興味関心、幸せを幸せの状態とか、嫌な状態を測る尺度の要素としてあるものの大部分は、人との関わりなのかなぁって、今考えてみたら思いますね。
――それは、関わりっていうのは、やっぱり楽しくお話ができるかとか、黙って部屋にいて2人別々のことしてても嫌じゃないかとか、なんかそういうところなんですかね?
大越さん:そうですね。自分の状態が良い状態であって、その目の前とか近くにいる人の状態も良い状態である。あと自分の中でも、自分の中で対話をする、内省というか、考えたりすることが多いんですけど、その自分も良い状態でありたい。
結構モヤモヤすることもあるんですね。考えてて、あぁじゃないかな、こうじゃないかなぁとか。いろんな自分の中にも考えを持ってる自分が最近いることにも気づいたりして。そこを整えたりするのも、必要だなぁと思ってたりして。
だからお散歩して、それをすっきりさせたり。筋トレして、とか。思ってますね。
――そっか。自分もちゃんと幸せな状態に持っていくし、あと前にご飯を一緒に食べた時、2回くらいあったのかな。あっちの正方形のテーブルと、長方形のテーブルとね。
大越さん:あっちとこっち、わかんないって(笑)。
――2パターンありましたけれども。みんなでご飯を食べた時に、こっしーがめっちゃご飯作ってくれて、めっちゃ持ってきてくれて。
なんか、あれって、こっしーのその幸せな状態を、みんなにこうおすそ分けしてるような感じなのかなぁって思ったんですよ。感覚として。
大越さん:あぁ。はい。
「僕の幸せに付き合ってください」
――今のお話とかも聞きながら思ったのが、自分はもちろん幸せに、こっしー自身をもちろん幸せになりたいし、みんなにも幸せになってもらいたいみたいな気持ちの表れとして、こっしーの得意なこととして、ご飯、っていうのが使われていたのかなぁっていうのを、今のお話を聞きながら思ったんですよ。
大越さん:そうですねぇ。むちゃくちゃそうで、僕結構一人だと、自分の食事を蔑ろにしがちなんですね。やりたいこととかがたくさんあるので、栄養補充はとりあえずゼリー飲んでとか、チョコレート食べて、とかで済ませちゃうことも多くて。
でも、やっぱりいい状態であるためには、ご飯をしっかりご飯だと思って味わって食べる、でコミュニケーション取りながら食べるっていうことがすごく大事だなっていうことには気づいてはいて。
なかなか知ってるけれどもできない、じゃあどうやったらできるんだろう?ってなった時に、周りに人がいる、で人と一緒にご飯を食べるならできたんですね。一人だとできないけど、周りの人と一緒だったらできる。僕ご飯作るの、料理作るのすごく好きなので、一緒に来てもらって、僕はご飯作って。で食べてもらうわけじゃなくて、僕も食べるんですね。一緒に(笑)。
――うん。そうですよね。うん。
大越さん:そうそうそう(笑)。一緒に「美味え!」って言って自分の作った料理を食べるんですよ。
――めっちゃ、お母さんなんすよ、こっしー。
大越さん:「美味しい〜美味え〜」って言って。
で、しゃべるんですよ。相手が「今日なにやったの?」っていうのを聞いて、自分も「今日なにやったのー」とか「なに考えてるんだよ」っていうのをしゃべるんですけど、しゃべるのも、この間誰かと話してて気づいたんですけど、1日にしゃべらなきゃいけない量っていうのが、決まっているらしいんですって。
――へぇ〜。
大越さん:しゃべる量、人によって多分違うと思うんですけど、しゃべる量が決まってて、それより喋んないと、なにかこうストレスがある、孤独感を感じたり、なんかもどかしさを感じたりするし、しゃべりすぎちゃうと疲れちゃったりするし。その1日に決められた適切なしゃべる量を誰かと話すっていうの、すごく大事らしくて。
だからそこで、ごはんで栄養を取るっていうのと、人としゃべって話を聞くとかしゃべるっていうコミュニケーションを取るっていうのが、できる状態になっているのが、僕としては幸せの状態を作るので大事で。
インタビューのあれにも書いたけど、幸せに付き合ってもらう感じ。僕が幸せな状態でいるっていうのに、付き合ってくださいっていう(笑)。損はさせませんよ、あなたも幸せになると思うよ、みたいな感じなんですけど、僕の幸せに付き合っていただくっていうのが、僕の関わり方の中では多いのかなぁと。
――確かに。そもそも、幸せに付き合ってくださいって巻き込まれた人がズーンとしちゃったらどうしようもないってのもあるし、かつ自分もやっぱり実感として、前ご飯も一緒に誘ってもらった時に「楽しいなぁ、幸せだなぁ、美味しいなぁ」っていう気持ちになれたし、そういうところが、こみとの一番の魅力というか良さというか、だと思うんですね。
あと、それこそ「まちをつくるアパート」っていうふうに、タイトルが入ってるじゃないですか。そうなった時に、今ふと話聞きながら想像したのが、もちろんこの、アパートと母屋の辺りがちょっと町のようになっていくとは思うんですけれども、こう昔の古き良き商店街みたいな感じなんかなーって。
大越さん:あぁ〜。うんうん。
――もちろん、血縁的には他人同士ではあるんだけど、みんな顔見知りで、ちょっとご飯食べてきなよ〜みたいな。
大越さん:あぁ、良い良い。すごく良い。
――ね。
大越さん:すごく良い。
――そういう意味でも、町、なんだろうなって思ったんですよね。しかもその中で、やっぱりこっしーという、町のお母さん役みたいな人がいて、なんかニコニコしてて、ご飯作ってくれるの美味しくて、それ食べてみんなほっとしたり、幸せになっていったりするっていうのが生まれていくんだろうなっていう。自分の都合のいい妄想なんですけれども。
大越さん:あぁ、それですねぇ。それが、こみとです。(笑)
――なるほど!(笑)
大越さん:その通りの。本当そういう世界観好きなんですよね。ビジュアル的に、なんか夕日が当たってとか、暖かい感じで、縁とゆかりもないかもしれないけど、縁とゆかりを感じて、挨拶ができるみたいな。
で、みんなお互いがほどよく関わり合って。おせっかいがあったりするかもしれないけど、それでこうなんか人間味があるエリアっていうのが、すごく大事で。
それは町、やっぱりハードとして町があるのってすごく大事だなと思ってて。やっぱり、毎日、住む場所、寝泊まりする場所、ご飯を食べれる場所、「行ってきます」「ただいま」って言う場所、目に入る建物、目に入る人は、それができる人の方が僕は幸せなので、それを、自分のできる範囲から作っていく。そこからいいなと思ってもらえる人を増やして、じんわり、じんわり、滲み出して、ハードを領地拡大していくみたいな。
――うん。うんうん。領地(笑)。
大越さん:そうすると、僕の好きな町ができるっていう、壮大な「まちをつくるアパート〜こみと〜」になってます。
――うん。そうやって聞くと、ある意味、一見さんが来づらくなっているっていうのは、ある意味良いフィルタリングなのかなっていう感じもしてますね。あの、ほら、無理して関わってもらうものでもないじゃないですか。
大越さん:そうですね。
――こっしーのやろうとしてることを、100%肯定するって人もなかなか多くはないと思うんですよ、逆に。
大越さん:はい。
――でも、こういう部分はすごく共感できるなぁとか、ごはん食べるだけでも楽しいとか、ポイント、ポイントでもいいなぁって思ってくれた人が、こっしーの幸せに付き合ってくれて。
大越さん:うん。はい(笑)。うま〜く付き合ってくれるといいですね。
自分の幸せに気付く大切さ
――そう。ね。
あとやっぱり、幸せって言葉としては、すごくわかりやすいけど、意外と考えないなぁっていう。
自分で自分の幸せ考えなくなってしまったなぁっていうのは、自分もちょっとこっしーのインタビューの準備しながらすごい思ってて。
大越さん:ほぉー。
――うんうん。で、その中で、やっぱ楽しそうにしてる人と一緒に、そんな人たちと一緒に話しながらこそ、自分を内省、内省っていうと堅いか。
でも、自分のこととかを考えるきっかけになんのかなぁーって、実体験も含めて思いましたね。
大越さん:うんうん。振り返りますよね、きっとね。
だし、自分も、幸せについて考える余裕がなかった時代があって。目の前のことが忙しすぎてとか、なかなか、幸せにフォーカスが全然できてない、生活していて。
でも周りの人をSNSを見たりすると、すごい楽しそうとか、幸せそうな状態を目にすることがあって、その時にふと気づくんですね。
「この人すごい楽しそう、幸せそう」で自分見た時に「……なにやってるんだろう?」とか。「自分って……」なんかすごい劣等感、幸せに対して劣等感を感じるなーとか思う瞬間がある時代があって。
でも、それもちろんそうで、多分その頃幸せについて全然考えてないし、フォーカスしてないから、そりゃそうだよな、でいきなりそのギャップに気づいちゃって、っていうのがあったりするので。
ただ、その暴力的な中で、幸せな人がいいとか、幸せを考えてないし幸せじゃない、不幸せと感じてる人が落ちてるっていうわけじゃないんですけれども、うまくそこに対して、フォーカスして向き合えて、自分の良い状態になれればいいのかなぁとは思って。
自分がそうなんで。
――んんー。例えば、SNSですごくバズってる、幸せそうな写真とかアカウントの方が、絶対的な正解っていうわけでもないし。
大越さん:うん。その人も、多分それぞれ、タイミングある中で良い発信をしているような気もするし。
――うーん。ある種戦略的なね、ものもあるかもしれないし。
大越さん:そうそうそう。
僕なんかもね、ハッピーぽんこつで、めちゃくちゃハッピーな発信をしてるけど、ずーっとね、めちゃくちゃウェイウェイ!っていう感じではないし。みたいなのもあるけど。
本当に、情報のミスマッチングで、受け取り方がミスマッチしちゃうと、楽しそうなやつで、今の自分にバンバーン!ってなって、撃沈!みたいなこともあるから。
――それこそ、ご飯囲みながらもそうだけど、何気ない日常会話とか、そういう中で、自分なりの楽しさとか、幸せって何だろう?っていうの、それが見つかると良いのかなって。
大越さん:そうですね。めちゃくちゃ壮大なストーリーになってきました(笑)。
――ね。でも、それいきなり探して来い!とか、見つけて来い!って言われても、わっかんないじゃないですか、普通。
大越さん:そうですね。
――それを、例えば、みんなで話す、みんなでご飯食べる、なんならみんなでイベント作ってみる、っていう機会、そういう機会の中で、ちょっとずつヒントを拾っていけるっていう感じなのかなって思いました。伺ってて。
大越さん:間違いないし、どれが正解かもわかんない、幸せ。本当に今、いろんな価値観が認められているし、いろんな幸せの形があるなぁとは思ってて。
でも僕が好きだったり、思ってる幸せっていうのは、本当に簡単なことで。「幸せに暮らす」って結構テーマとしてはデカいと思うんですけど、やってることとしては、ただ暮らしてるだけ、なんですね。
こうやってお話をしたり、コーヒー飲んだり、ご飯を食べたりって、当たり前のことじゃないですか。
――まぁね。うんうん。
大越さん:それがすごく、そこに気づく。幸せなことで、これで幸せだよねとか、美味しいよね、とか、話してて楽しいよねって。そこに気づくっていうのが、すごく大事なヒントなんじゃないかなぁと思ってて。
――そうか。うんうん。その瞬間、瞬間のできごとに、意識的になってみる、みたいな。
大越さん:うんー、うんうん。
――確かになぁ。
大越さん:そういう幸せの感じ方とか、叶え方もあるよっていうのを、僕がこう体現して、こっしーめちゃくちゃハッピーそうだけれども、やってること大したことないな、これで幸せなんだなーって、じゃあ俺も幸せだーって思ってもらえたら、結構嬉しいなと思って(笑)。
――うんうんうん(笑)。
大越さん:こいつ、こんなんで、めっちゃ笑顔になってる、よーし!俺も幸せだわ!って思って、どんどん幸せな人増えたら、結構僕は嬉しいなと思います。
――よくよく見ると、ご飯食べてるだけだよなぁとかね。
大越さん:そう(笑)。そんな難しいことしてなくて。
――こっしーなりの、幸せへの気づき方ってなんですかね?やっぱ今言ったみたいな、ちょっと意識的になる、みたいなことなんですかね。
大越さん:どうなんだろう、でもそうですね。
閾値は、高くしてないです。何食べても、僕美味しいって思える自分がすごく好きなんですけど、そりゃもちろんさ、高級レストランに行って、高いお金を払って食べる物って美味しいと思うんですけど、そうじゃなくても普通に安い値段で買ったお菓子とか、それこそカップラーメンとか、ジャンクフードとか食べても「美味しいなぁ、うんめえ!」って思える。
そういうふうに自分……でも、なんでなんだろうな?それは。それはなんでなのかは、よくわかんないけど、でも、そうですね。幸せの閾値を低めにしてますね。
――うんうんうん。そっか。
大越さん:朝起きて、カーテン開けて「うわ〜お天気だ〜、やぁ〜!」みたいな(笑)。
――「空が青いぜー!」みたいな(笑)。
大越さん:そうそうそう(笑)。
お風呂入る時に、シャワー浴びて「水だ〜!」って叫ぶんですよ。
――はははは(笑)。
大越さん:やってみてください!これ超楽しいです!
お風呂、ちゃんと温かいお湯にして、浴びる時に「よいしょー!水!?うわ〜!」って。
――お湯、出したばっかの時ね(笑)。
大越さん:そう。で、音とかも気にすると、すごく幸せ度高まって。
――あぁー。
大越さん:水の音が、ひねった時に水が出てくるとか。あと自分の呼吸、息してるとか。
そこに、細かいことに目を向けて、感謝するっていうのが、最近すごく僕の中でマイブームなんですけど。
――はいはいはいはい。
大越さん:ある、っていうことに感謝する。自分がいるっていうことに感謝する。
「いただきます」とかも、その食べ物とか、命を頂いてるわけなので、命に思いを馳せて、食べ物に思いを馳せて、お皿に思いを馳せて、で、ちゃんと「いただきます」って感謝をして食べると、めちゃくちゃ美味いんでやってみてください。
――あぁ〜、やってみよう。
それ、あぁ!と思ったのが、まず2つあって、さっきのいただきますのね、食べ物の話題で言うと、みんなで食べた時って、食べ物に対して結構意識的になるなぁって思ったんです。
大越さん:はいはい。
――この間、こっしーのとこで食べた時に、すごい久しぶりにみんなで食べたんですよ。すんごい友達いないみたいな発言ですけど(笑)。
大越さん:はははは(笑)。
――やっぱ、みんなで食べると、会話の流れでっていうのもあるけど、食べてるものにすごく意識的になって。
元々、そうでなくても美味しいっていうものも前提にあるんだけど、やっぱり、意識的になって、よりしっかり味わえて、そこからさらに会話が生まれて楽しいっていうのが、ひとつあるのと。
あともうひとつ、自分の幸せだな、楽しいなって思うタイミングの中で、今も、まさにそうなんですけど、お話してる中で、自分がめっちゃ相槌を打てている時とか、やっぱお話しすると表情動くじゃないですか。それを自分で感じている時が、楽しいなぁってなるんですよ。
大越さん:うん。はいはい。
――やっぱり、怖い相手とかだと、結構自分、強張るし。
大越さん:あぁー、緊張モードに入る。
――そう。なるんで。
大越さん:それも、面白そうな感じもしますけどね。
――ね。うん。
ガチな仕事の時はそれもよくあるんですけど、やっぱ楽しくお話したいっていうのもあるし、それが実現できている状態っていうのは、すごくいいなぁって思うし。
大越さん:そうですねぇー。
――それを、自分でキャッチできて、やったぁ!みたいなのになれるっていう、ね。
大越さん:オンタイムに入る前、佐野さん、自分で笑い堪えるのに必死でしたもんね。
――そう、なんです(笑)。
大越さん:ちゃんとしゃべらなきゃいけないけれども、この、楽しい感じ、どうやってまとめよう!?っていう、伝わってますよ。その楽しい、幸せそうな感じが。
――普段、テレワークでね、一人真顔でやってるので、我慢しきれず溢れてしまったっていうね。
大越さん:そう。会話でも食事でもそうですけど、共鳴する、一緒になって共感し合えると、自分が気づいてた幸せが倍増して、どんどんどんどん溢れてく感覚はあって。
それが自分の些細なことでも気づける幸せを、シェアする、共感する。で一緒になって「うわぁー楽しい!けど何やってるかわかんないけど!」みたいな(笑)、そういうの、いいですよね。
――そうそうそうそう(笑)。
大越さん:そういうの、いいですよね。
――ねー。
大越さん:それができる場所にしていきたいです。
――これ、多分後半のほうでもちょっと出てくるとは思うんですけど、偶発的な出会いの中からも生まれるっていうのも、結構大きなことかなと思いますし。
で、タイムキーピングが全然できてなくてあれなんですけど、ちょっと30分ぐらいお話しして、いろんなこと伺えたので、1回切って次に行こうかなと思います。
大越さん:そうですね。今、どこまで話しできました?こみとの。
――今,そう、 2番まで行きまして。
大越さん:2番まで行きましたね。4W1Hが終わって、次は。
――そうです。
大越さん:こみとを作ることへの。
――思いについて。
大越さん:思いですね。なぜのところですね、Whyですね。
――じゃあ1回切って、次に行きましょう。
大越さん:はい!ありがとうございます。
――はーい。
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