見出し画像

ジャズは怖くない!分かりやすいジャズと難しいジャズ?

投稿者:さかな先生 (ツイッターで音楽のことつぶやいてます

お久しぶりです。
私は、レコードで音楽を聞くのが趣味のひとつなのですが、Miles Davis "Someday My Prince Will Come"【1961】のレコードを買って聴いたところ、演奏も素晴らしく、いい音で、感動してしまいました。

そこで、みなさんにもジャズの魅力を少しでも伝えられればと思い、筆を執った次第です。

興味があっても敷居が高く、どれから聴けばいいのかわからないジャズ。そんなジャズをわかりやすく解説できればとおもいます。

初めてのジャズにうってつけの作品を選りすぐってご紹介。アルバム紹介のみならず、ジャズの歴史、ジャズ関連情報もお届けしますのでぜひ最後までお楽しみください。

ジャズを聴き始める場合、いくつか危険な点があります。

時代によってぜんぜん違う。

ので

有名なプレイヤーだ!と思って安易に聴くと大怪我します。

例えるなら、なんの知識もないのにピカソのキュビズムの絵を鑑賞したところで、困惑するだけで終わってしまう。といったような感じです。

このような無謀な試みといえるでしょう。もちろん、聴いていいと思えばそれでいいのですが。


具体的にはコルトレーンのこの作品も、いわゆるガイドブックなどでは真っ先に名盤としてとりあげられるのが通常ですが、初めてのジャズとして聴くには危険に満ちあふれております。
全然良くなぃ。やっぱりジャズは難しぃ。
とアレルギーをもちかねません。

歴史をざっくり言うと、ジャズが隆盛を誇った1960年前後に、それまでの常識を打ち破るスタイルが登場し、それらはFree Jazzと呼ばれました。Freeとは文字通り”自由”を意味し、簡単に言えばメロディの否定を意味します。メロディがあるからこそ、耳になじむのが通常です。そのような抽象的な音をいきなり聴いて楽しむのが難しいのは明白です。

これらのような作品は、ある程度聴きやすいジャズを一通り聴いたあと、歴史的展開をふまえた上で聴くと全く違って聞こえるはずです。


さて、それでは分かりやすいジャズ作品についてようやくご紹介します。
ピアノによる作品にしました。といいますのも、ピアノ作品こそジャズの中でもっとも聴きやすく、わかりやすいと考えられているからです。

Keith Jarrett / The Melody at Night, with You


「これは特別なアルバム」と、本作を愛する誰もが口にする、あまりに美しく、甘く、愛に満ちたピアノ・ソロ・アルバムです。ジャズ界でその名を知らぬ者はいない現代のジャズ・ジャイアント、キース・ジャレット。
完全即興のピアノ・ソロ・コンサートを開くほどの実力と人気を誇る彼が、難病によってリタイアを余儀なくされたのが1996年の秋。復帰する99年まで、闘病生活を支えてくれた妻に捧げたのが本作。録音は98年12月のことでした。

自宅スタジオで録音された収録曲はスタンダードとして有名なラヴソングばかり。キースのアルバムでこのような選曲のものはそれまでありませんでした。一音一音を慈しむように弾くその思いの純粋さを、このアルバムから漂うぴんと張り詰めた空気の中に感じ取ることができます。もともとリリースすることを考えていなかったプライベートな録音だったと後に語っていますが、それだけにいっそうその想いが胸を打ちます。愛する人にプレゼントしたい1枚としてお薦めしたいアルバムです。

美しい旋律とマイクが拾った唸りが「音楽」です。

熱帯夜にいかがですか?

この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,348件

#私のプレイリスト

10,868件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?