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コラム「サウナ銭湯温泉たのしみ」

サウナ銭湯温泉はひとくくりなようで楽しみ方は人それぞれ

サウナ、銭湯、温泉は「サウナ銭湯温泉」とひとくくりのようで、似て非なるものだと思う。私は全部大好き。そして、その3つは、人それぞれに楽しみ方にこだわりがあったり、ポリシーがあったりする、奥深いものだったりする。

「ソロ活女子のすすめ」を観終えてしまい、次に観ようと今朝第一話を鑑賞したのがこの作品だ。

原田泰造主演で2021年放送した「サ道」。サウナ好きの男性3人が、サウナで出会い、約束して集わなくても偶然に会った時に共にサウナの時間を、会話を楽しみ、心と体を整えていくというあらすじのようだ。

この「特に約束せずとも偶然に一緒だった時、一緒に風呂を楽しめる」というのが、サウナ、銭湯の楽しみだなあと私自身では思っている。

風呂友達ことフロトモ

私も以前の事だが、よく行くスーパー銭湯では顔見知りがいた。素性も知らない、どんな肩書きかも。互いに知らないのだ。それでも、スーパー銭湯の場合だけど、内風呂で隣り合わせれば、目が合い微笑んで、露天風呂に居合わせれば目配せ、サウナで隣になると「暑いですね」その一言を交わす事があるという感じのご年配のご婦人だ。未だ、素性も知らないけど心に残っている。

心が開かれる風呂

なぜだろう。もしかして裸の付き合いというのは、こういう事なんだろうか?

確かに、見ず知らずの人に裸をみせてと言われ、見せる人はまず居ないと思う。だが、銭湯やサウナ、温泉って、というかお風呂は心のハードルがすごく下がるような気がする。最大のリラックスタイムはそんな効果もあるのか、そんな風に感じる。

以前に銭湯を取材した際、昭和50年代頃までの各家庭に風呂がなかった時代の話を聞いた。その時代は銭湯に家族で通う事が多かったそうだ。だから、よその子供だろうが非常識な振る舞いをする子供がいれば、居合わせた大人が注意したり、また危険がないか見届けたそうだ。
「最高の教育場」
だったと教えてもらった。

上:宮城看板放浪記大学十七回は「喜代乃湯」という銭湯でした

心のハードルが下がるのは親睦を深めるというだけでなく、外では言いづらい事を伝える場にもなっていたような気がする。

風呂の外へ出て思う事

最近では街中で非常識な子供が居ても、皆無関心でなぜなら、周囲に興味がなくても支障はないし、可もなく不可もないのだ。

その瞬間何か行動を起こさなくても、私にも店員にも可もなく不可もないのだ。けれど、今一度、風呂以外でも心のハードルを下げて言いづらい事を伝える世の中でもいいのかも、そんなふうに思う。

場合によるけど、次にそんな場面に出くわした時はほんの少し心のハードルを下げようかな。

私も次は勇気を出そうかな、そんな場面に出くわして言おうか迷って言えなかった昨日を、今ふと振り返ってみた。

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