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MacBook
2022年4月8日 13:05
私は春になると谷崎潤一郎の「春琴抄」を思い出す。お金持ちの令嬢で盲目だが三味線の名手。美貌の持ち主「春琴」と、丁稚奉公として幼い頃にこの家に入り、春琴の世話係として、幼馴染のように育った男、「佐助」の物語だ。この本を初めて読んだのは確か小学生の頃で、その後百恵ちゃんが出ている映画を観る、そして思い出して春になると読む。そんな繰り返しの本だ。定期的に読み返したくなる。そして読み終えた後の感想が年齢毎
2022年4月19日 20:19
今日は西加奈子の小説「ふくわらい」の感想を書こうと思う。今、読んでいる本も西加奈子だし、本当に西さんが好き。さっき本棚を整理していたら「ふくわらい」の本が出てきたので感想を。まずはあらすじを交えて...書籍編集者の「定」は幼い頃からふくわらいが好きだった。そのせいで、どの人物の顔もパーツごとにバラバラに見える。そんな感じの話だったと思う。会話する人物がいれば、その相手の目や鼻、眉毛がふくわ