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没頭力

先日、取材を受けていてこんなことを言われた。「これから建築家を目指す若い人にメッセージを」
そのことばを受けて、ぼくはこう答えた。

「寝る時間を減らしてやるしかない。
日がな一日、建築漬けになって、建築のことで頭がいっぱいになる時期を経験しているかどうかが未来に大きく影響します。
なりふり構わず、没頭することが大事です」

本心からのことばだ。

今のぼくの姿を見ると、自由に好きなことをやっているように見えるかもしれない。
こういうことができはじめたのもここ数年の話で、20年近くは黙々とひたむきに事務所を営んできた。
それが最初からできるほど、人生は都合が良くできてはいない。
基盤があるからこそ、ようやくできるようになったわけで。

前回書いた通り、ぼくにとってその基盤づくりは努力でもなければ勉強でもなかった。
その頃の話を、書いてみようと思う。

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1,578字
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公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。