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「周辺」と「記憶」から設計する

もし、この世界に〈黒〉しかなければ、黒が黒であると定義できない。
黒以外の対象物があることによって、黒を〈黒〉と判断できる。

空間が明るいか暗いかも、数値的な明暗はあるにせよ、となりにある対象物によって明るさを感じたり、暗さを感じたりする。

それは、広さも同様。

自分のアタマの中に、その周辺の対象物を想像しながら判断している。

物事は関係性でできている。
「明るい」を定義することは、「暗い」の存在を明確にしてゆくこと。

ボトムスを決める時も、靴やトップスとの関係によって、そのボトムスが良いのかを判断しているはずだ。

人は必ず、隣にあるものや反対側にあるものを考えながら、モノの本質をジャッジして行動している。
ただ、周囲のモノについてあまり言及はしない。ついつい中心のモノを言及してしまう。

周辺を含めて、その人であり、モノなのではないだろうか。

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遊びと仕事を同居させながら楽しく働き、クリエイティブにビジネスをしていく方法をお伝えしていきます。 お金や税金、相続対策、保険、株、資産運用などもふくめ、今を生き抜くための知見を惜しみなく書いています。 もやもや考えて変わりたいけど変われないだとか、これからどうすれば良いのか迷った時、きっと背中を押すことが出来ると思います。

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公には出来ないけれど、ここだけで書くことが出来る情報も含めて、皆さんに共有出来ればと考えています。 建築業界の凝り固まった環境を見直しながら、新しい働き方や、経営方法、ブランディングについて綴っていきます。