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日本の本音と建て前文化【ベトナム人留学生・義母から学んだこと】

こんにちは、たんみか🌻です。

あれは約3年ほど前、
カナダでのワーホリを終え
日本へ帰国していた時のことです。

カナダで”外国人”として長期滞在した時に
改めて自分が日本人として生まれたことに誇りを持てた事、
もっと海外の人へ日本文化や日本のことを広めたい、
同じく海外から日本で滞在している方に何か出来ることをしたい!

という思いが強くなり
いろいろ調べていると住んでいる地域で
留学生のサポートが出来るボランティアを見つけました。

その時に丁度海外留学生のスピーチというイベントがあり、
参加をしてみることにしました。

そこでは日本語習得の難しさや、
ホームシックの話し、日々考えていること等をスピーチする留学生がいたのですが、
中でもとても印象に残ったスピーチをする留学生の女の子がいました。

その女の子はベトナムから来た10代の留学生。

スピーチのタイトルは

”日本に来て1番苦労しているカルチャーショック”

おー!
是非とも聞いてみたい!!!!


そこで女の子が話したことは、、

日本には、
”本音と建て前”という文化があり、
この文化はいくら日本語を習得しても
理解することが出来ない。

とのこと。


、、、確かに。

日本語とは発話でコミュニケーションをとるときに
話す・聞く
以外にも相手の話す間・表情・声色・謙遜・周りとの調和などなどを
含めた”空気”も理解する必要がある言語だなと私も海外に出て強く感じました。

というのも
カナダに住んでいると
とにかく自分の意見の主張を求められることが多いです。

話している相手に悪い気持ちをさせない様に
聞き役に徹していると
”意見を持っていない何も考えていない人”
と位置付けられます。

しかし、
今回は本文とずれてしまう為詳細は書きませんが
カナダにも本音と建て前文化はあると感じます。

私がここで言いたい事は
本音と建て前という文化は正直どの国にもある文化だと思います。
特にビジネスの場では必要不可欠。


ただ、日本は言葉以外から察する・汲み取らなければならない
要素が多すぎるし私たちはこの非言語を使って物事が進んでくれることに依存をし過ぎている様に感じます。

だからこのベトナムから来た留学生の女の子は
この日本文化に混乱しているんだなと思いました。

そして話は私の話しに戻りますが、
私は現在カナダで
ベトナム系カナディアンの旦那と義母と暮らしています。

旦那は幼少期からカナダへ移住したため、
ベトナムよりもカナダ文化に親しみを感じている様ですが、
義母は国籍はカナダであっても
アイデンティティは根っからのベトナム人。

そんな義母と過ごしていると
ベトナム人も本音と建て前文化は持ち合わせているけど
発する言葉に裏表や嫌味がないので
日本語を話す時みたいに余計なことを考える必要がないので
コミュニケーションをとる上で楽だなと感じます。

そして、
旦那や旦那家族、
周りのベトナム人の友人も基本的にあっさりした人が多く、
気にかけてくれているからこそ
はっきりと自分の考えや注意をしてくれている、
逆にどうでも良い人には無関心
という振る舞いを見ていると
この留学生の女の子が言っていた日本とベトナムのギャップに
尚更強く共感出来ます。

私は日本の本音と建て前文化で人生の大半を過ごしてきたので
特に自分が疲れていると感じている時に
空気を読まずばっさり、ハッキリ言われる
ベトナム文化に傷つくことは未だにありますが←
自分がどう思われるかが第一優先ではなく
思ったことを真正面からぶつけてくれるので清々しさも感じます。笑

というのも日本の本音と建て前文化は
相手を気遣うが故の文化と言いますが、
こうやって本音と建て前文化で苦戦している人がいたり、
本音ではなく表向きに場がスムーズに流れることを第一優先と考えると
実際のところは自分自身が周りからどう思われるか?
の気遣いから生まれた文化でもあるのかな?
何て考える様にもなりました。

それが悪いと言っているわけではありません。
そういった周りからどう見えるかという意識が高いが故に
日本人独特の美意識が生まれたとも思っています。

しかしこの留学生のスピーチを聞いて、
ベトナム人義母と生活を始めてみると
相手と深くコミュニケーションをとりたい時や、
物事を進める上ではこの日本の本音と建て前文化は
足枷になっているのではないかと感じました。

だって本当に相手のことを思っていたら
本音で話すことも大切なはず。

そしてこれが多くの
日本語を勉強している海外の方、
海外から日本へ移住、留学、仕事へ来た多くの人が
理解し難い日本文化の1つ、
本音と建て前文化
なのだなと感じました。


分かった様な口調で記事を書いていますが、
今回は今現在私が思った、感じている日本の本音と建て前文化
について綴ってみました。

正直どの意見が正しい・間違いというものは
存在しないと思うしそれで良いんだと思います。

これが異文化に触れて自文化を見つめ直す良いきっかけであり、
私は私でカナダという異国の地でカナダの文化、
ベトナム人義母と暮らし、また別の異文化を学びながら
日本人としての自身のアイデンティティを守りながら生活しています。

こんなことを考えられるきっかけを貰えた出来事に感謝して
この記事を読んで下さった方への新たな気づき、
考えるきっかけとなってもらえたらとっても嬉しいです!




それでは今日はこのへんで~
たんみか🌻






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