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2020年7月の記事一覧
「生涯発達」と「書」の関係を考える③
学習意欲とは本来高いものである。「知りたい」「やってみたい」という思いはもともと備わっている。「誤学習」として、「勉強はやりたくないもの」とインプットされてしまっているに過ぎない。
支援学校の高等部を卒業し、ある施設に通っている青年、29歳。卒業してからずっと同じ施設だから10年勤めている。しかしながら、その生活ぶりは10年前から変わっていない。野球と相撲が好きでニュースも知っている。17年前に
「生涯発達」と「書」の関係を考える②
独特の空間配置と、字のバランス。ひとつひとつの文字の向きや並び方のおもしろさ。この作品は、どうがんばっても彼にしか生み出せない。彼は、言葉を話さない。自分の名前は書ける。日常的なやりとりはある程度可能である。でも複雑で難しい指示は理解できない。小さい時は、もっと自分の世界があって、その中で泣き、喚き、葛藤し、固まり、動かなくなり、それでも発信する言葉が出てこないということに彼の母親は悩んでいた。