さかたともえ

日本のこどもたちが幸せになることを願って、こども主体のものづくりの場を作ってます。新宿…

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日本のこどもたちが幸せになることを願って、こども主体のものづくりの場を作ってます。新宿区でこども向けのシェア工房 やってます。https://www.kodomodiybu.com/

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最近の記事

カンタンキレイな「色水あそび」

新宿区で4才から中学生向けのシェア工房をやっています。 「自由に好きなことをやってね」が楽しい子ばかりではないので、誰でもハマる工作の事例を、日々うんうんと頭を悩ませながら考えています。 「キレイ」「カンタン」「変化する」色水遊びのやり方 こども達が夢中になるのは「キレイ」「カンタン」「変化する」もの。 今日は最近流行っているのが色水作りを紹介します。 ご家庭でもカンタンにできるので遊んでみてください。 色水あそびを通してわかること 色の三原色を体感できる ボトルを

    • こどもに与えたいものは何か?「自由の丘に、小屋をつくる」を読んで

      「人生を買い物で豊かにしない自由。その実践の書ですね」 と表紙の帯に書かれた言葉にドキッとして買ってしまった。 なぜなら私も一度失敗した後「人生を買い物で豊かにしない自由」を手にいれたから。川内有緒さんのエッセイ「自由の丘に小屋をつくる」の感想を2024年の最初に。 川内さんが娘さんを妊娠し出産するところから物語は始まって、唐突に「小屋を作りたい」と思って本当に小屋をつくるストーリー。 驚くことに、小屋をつくろうと思うまでインパクトドライバーにも触ったことがなかったのに、ち

      • 2023こども達の起こした事件の数々を掲載した活動報告書を作っています

        2023春に開催したLet's make PLAY-WORK TOWN! ごめんなさい、実はまだ報告書が完成していないので今日はクラファンで支援してくれた皆さんに状況の報告がてら謝罪のためのブログを書いています。 毎年のことですが、報告書作成の何に時間を取られているかって、こどものまちの中で起きた、大人スタッフだけが見ることのできる面白エピソードを「漫画」にすること。 プロの漫画描きじゃないから描くスピードも遅ければ、案外今年は大きな事件が多かったこと。ざっと並べてみ

        • 2023こどものまちを作ろうレポ 2日目

          2023年3月27日(月)こどものまち2日目の参加者は143人。 初日が雨だったので、公園会場は今日が初日でした。 【議会テロ事件】 「大使館から発注受けたパネルを作ったから納品して来ま〜す!」 と元気いっぱいで出かけた大工の男の子。帰って来ると眉は八の字、俺の空っぽの財布をみろ!とうジェスチャーでかまって欲しそうにしている。 最初は知らんふりしてたけど、どうにもしつこいので「どうしたの?」と声をかけると「大使館にパネルを納品するときに、パネルが立たなくて、隣の議会を

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        • こねくりケンチク研究所
          5本
        • リモートワーク応援・こどもが没頭できるレシピ集
          2本

        記事

          カエルにロケット花火して遊んだ人に読んでほしい〜こどもが自由に遊べる場所を

          「こどもの頃カエルの肛門にロケット花火をぶち込んで遊んだもんだよ」 自分の親世代の武勇伝としてこの話を何人かのおじさんから聞いた時は、衝撃すぎてショックで、そんなことして何が楽しいんだ?と思ったけど、おじさんたちは口を揃えて「それぐらいダイナミックに遊ばないとなあ」と言ってた。 結局今私のやってる、こどもが主体的に活動するための不親切なイベント「こどものまちをつくろう」という事業は、こどもから見たら「カエルにロケット花火」なのかもしれないと最近思ってて。 遊び場を作って

          カエルにロケット花火して遊んだ人に読んでほしい〜こどもが自由に遊べる場所を

          こどもは自由の苦しみを知らないから、自由が欲しい

          新宿区で4才から中学生向けのシェア工房をやっています。シェア工房とは、「ここで何をするのかは自分で決めてね」の表現として使っています。 この自由がどんだけ苦しいことなのか、案外大人も知らないことに最近気づきました。自分でも言語化できるようになったのはここ最近です。 引用した「ブルーピリオド」は世界で800万部も売れていて、マンガ大賞2020もとっていて、アニメ化もされているので知っている方も多いと思います。 なんの趣味もない高二の主人公が突如絵を描く喜びに目覚めて、東京芸

          こどもは自由の苦しみを知らないから、自由が欲しい

          頼むから私を撃たないで〜子育てとゲームと攻撃性について

          「怖い。みんなが私を撃ち殺しにやってくる」 ゲームの中とはいえ、殺されるのがすごーく嫌な気持ちだったので、いつかリアルにサバイバルゲーム(以下サバゲー)をやるぞと思った2年前。いよいよ今年はやりますよ。興味のある方はぜひ覗いてってください。 2年前の2020年春に、新型コロナで自宅から出られない日々が始まった時に、かねてから子ども達に懇願されていたマイクラを解禁して、暇なので一緒にやることに。せっかくなので、同じく暇を持て余している子ども達を集めて、一緒にワールドを作ること

          頼むから私を撃たないで〜子育てとゲームと攻撃性について

          親子でちょこっと離島で暮らしてみた話・その後。

          「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」 と最初に思ったのが4年ほど前。その時にやった事というのが、近い将来どうなるんだ?という手がかりを探るため、そこそこの社会的ポジションや収入を得ているであろう成人男性を捕まえては「何歳ぐらいから勉強や将来のことを考え始めたか?」をインタビューすること。 上3人の女子の子育てでは全くそんな心配はなかったけども、男の子の考えていることはさっぱりわからない。ならば意思疎通のできる昔の少年に聞くのが早いと考えたわけ。 結果は…早くて中

          親子でちょこっと離島で暮らしてみた話・その後。

          親子でちょこっと離島で暮らしてみた話。

          「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」 母親なら誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?異性の心の中は本当に分からないことだらけ。上の女の子3人の子育ての時には感じなかった不安がフツフツと湧いてきた2021年。2021年最後の1か月に息子と3番目の娘と3人で離島に1か月暮らした日々に思ったことの記録です。(最後の1週間沖縄に行ったので沖永良部島は3週間) 「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」と思ったきっかけというのが、彼の笑顔が少なくなったことに

          親子でちょこっと離島で暮らしてみた話。

          こどもの工作でレジンをじっくり楽しむ方法

          私は都内で小中学生向けのシェア工房を運営しています。 シェア工房はいろんな道具や材料があって、こどもたちが思い思いに工作をする場所です。やりたいことがない子にとっては拷問のような場所です。それでも来てくれる子がいるので細々と続けています。 好きな形・好きな色・好きなパーツを選んで試行錯誤できるUVレジンがこども達にとっても人気! 「スキルがなくてもカンタン・きれいに作れる」 なものは多くの子が夢中になりやすい。他にもスライムや粘土がこの部類に入ります。 UVレジンは

          こどもの工作でレジンをじっくり楽しむ方法

          まず動け。わからなくても作っちゃえ。こねくりケンチク研究所のビルド体験記。

          4月からオンラインで月に2回顔を合わせてきた「こねくりケンチク研究所」のメンバーとリアルに顔を合わせた日。この半年オンラインで試してみて、そのまとめとしてどんなものを作りたいかなあ?とこどもたちの興味の向きを見てみたい気持ちもあり、ふんわりとした感じで過ごした1日。 集まってツリーハウス建設するメンバーもあれば、自分のやりたいことをコツコツ一人で作り上げる子がいたり、炎に魅了される子がいたり。 オンラインとリアルの両方の良いところ。オンラインでいっぱい会ってるからはじめまして

          まず動け。わからなくても作っちゃえ。こねくりケンチク研究所のビルド体験記。

          イルミネーションからアリ地獄まで。ヒミツキチでなにつくる会議のご報告。

          4歳から大人までワイルドにヒミツキチをつくろう! 第3シーズンに突入だ~!さあ今シーズンは何をつくろうか?の会議を10/24にやりましたので、今日はそのご報告。 ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65000059/picture_pc_fc5a6548a8625ab09692c2e613f92ac1.jpg)ソイちゃんがエディブルで使っているボードに書いてくれたこの日のスケジュールボード。![](

          イルミネーションからアリ地獄まで。ヒミツキチでなにつくる会議のご報告。

          こども達はなぜ武器を手に取るのか?

          私は都内で小中学生向けのシェア工房を運営しています。 シェア工房はいろんな道具や材料があって、こどもたちが思い思いに工作をする場所です。やりたいことがない子にとっては拷問のような場所です。それでも来てくれる子がいるので細々と続けています。 最近思うところあってこどもたちの作ったものや、簡単に作れそうなものを集めたデータベースを作り始めて みんな武器を作るの好きという気づきがありまして。 ゴム銃、バネ銃、ボウガン、弓矢、剣、刀、盾、といったものは毎回誰かが作っています。

          こども達はなぜ武器を手に取るのか?

          ひもが結べないこどもと親の期待

          私は都内で小中学生向けのシェア工房を運営しています。 シェア工房はいろんな道具や材料があって、こどもたちが思い思いに工作をする場所です。やりたいことがない子にとっては拷問のような場所です。それでも来てくれる子がいるので細々と続けています。 今日は保護者の方からいただいた相談をうけて、伝えるのって難しいけど伝えることをサボっちゃいけないよね、と自戒をこめて。 ということで、こちらがいただいたご相談です。 うちの子はサクッと作って満足しているんですが、親としてはもっと作り

          ひもが結べないこどもと親の期待

          こどもをめぐる冒険~まちのオモシロ成分①~⑥

          「じぶんの部屋と教室がすべり台でつながっているところを想像してみよう」「家の壁のなかでは水や電気やガスがぐるぐる流れていることを想像しながら生活してみよう」。まちづくりの既成概念をごっそり覆す43のテーマが書かれた本「こっそりごっそりまちをかえよう。」から好きなお題を選んで読んだ後、こども達にまちを歩いてきてもらいました。 小4~中学生対象に1年間かけて、2022年春に開催する「こどものまち」のまち設計をする「こねくりケンチク研究所」の初回のワークです。 6人の子ども達が

          こどもをめぐる冒険~まちのオモシロ成分①~⑥

          こどもをめぐる冒険~まちをつくる旅へ1

          小4~中学生対象に1年間かけて、2022年春に開催する「こどものまち」のまち設計をする「こねくりケンチク研究所」を2021年5月22日はじめました。 こどもとまちづくりの歴史を見ると、1970年代からはじまり、80年代後半には様々なコンテストやイベントが流行。2002年に「総合的な学習の時間」(略して総合学習)が義務教育に導入されたときに「まちづくり学習」というものが積極的に行われるようになり、今ではけっこう定着しているようです。 実際小3・4年で行われる「まち探検」とい

          こどもをめぐる冒険~まちをつくる旅へ1