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まず動け。わからなくても作っちゃえ。こねくりケンチク研究所のビルド体験記。

4月からオンラインで月に2回顔を合わせてきた「こねくりケンチク研究所」のメンバーとリアルに顔を合わせた日。この半年オンラインで試してみて、そのまとめとしてどんなものを作りたいかなあ?とこどもたちの興味の向きを見てみたい気持ちもあり、ふんわりとした感じで過ごした1日。
集まってツリーハウス建設するメンバーもあれば、自分のやりたいことをコツコツ一人で作り上げる子がいたり、炎に魅了される子がいたり。
オンラインとリアルの両方の良いところ。オンラインでいっぱい会ってるからはじめましてな気がしないという気分を味わった一日。

最初に全員集まって「今日の目標はこの森にある材料で人が入れるサイズの建築をつくること」と伝え、材料の物色をすることからスタート。

うろうろ悩みながら、なんとなくそれぞれが手を動かし始める。様子を見ていると、ボウガン作ったり、あてもなく木を切ってみたり、陰から弓矢を放ったり、焚火に夢中だったりと、すでに本日のミッションなんて1mmも覚えてない??

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好きなことをのびのびできるということは、やりたいことがあるってだけでそれは最高な時間。

一方できっとこども達の心の動きにも短時間にいろんな変化があったんだろうと想像する。仕方なく別のことをせざるを得なかった状況になる場合もきっとあった。

最初はミッションに取り組もうとしたけど、自分の力ではどうにもならない事態が発生したケース。やっぱり自信がないと大物づくりは一人では辛い。根拠のない自信を元にわいわい、共同作業してくれる仲間なり大人なりがいないと進まない。やっぱチームを作ってスタッフ配分はすればよかったとこの点は反省しております。

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「この前模型でツリーハウス作ったような、いい枝ぶりの木がないんだ」という男の子の一声で始まったツリーハウスづくり。

いいね~そうこなくっちゃ!!!

茂みの奥に立つ枝ぶりのいい木を見つけて、ここにツリーハウスを作ることに。茂みを切り拓いて道をつくるところから始めました。

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こどもがぞろぞろ。どうやってつくる?材料の支持方法を考え中。

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ようしいいぞ、とこの形で固定。この後左手の柱は撤去してロープのテンションで固定。

あいにく雨が降ってきて、危険なのでツリーハウスづくりはここまで。続きはこどもDIY部の野外プログラム「ヒミツキチをつくろう」で作ります。


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雨のせいで後半はあまり動けず。それでもいろいろ出来てきた。

こちらは模型でも作った、釘も接着剤も使わない「ダヴィンチ橋」の大きいバージョン。竹のジオテックドームはうまくできず挫折。

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丁寧に切りそろえた竹をつかった、座面がロールアップする椅子。

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雨の中一坪ハウスの骨組み制作も。

こねくりケンチク研究所の折り返し地点で考えたこと

学校・家庭・習い事を中心にした限られた情報しかないこの年代の子が、自分の知らない場所でで起きている面白い事例  ~たとえば普段何気なく歩いている道も段差があったり、へんてこな場所に電柱があったり、マンホールがあったりする理由とか、泥や海藻で家を作っている場所ああったり、屋根や壁がぐにゃぐにゃしてる建物があるとかそういうこと~ を知ったら、どんなアウトプットを生み出すのかな?という興味を満たす内容にしたくて、インプットの時間は短く、もくもくと作る作業を長く、を心がけてきました。

その成果かどうしたらいいか具体的には分からないけど作ってみようという気持ちでスタートできたことがまずすごい。
大人が教えてくれるまで何していいか分からないとばかりに、フリーズすることなく動き出すことに感動しました。
もうひとつ、学校みたいに試験はないけどこれまでやったことをよく覚えているなあということ。共通言語がある感覚、といったら伝わるでしょうか?

建築という一見難しそうなことを、知識でなくて体で感じてもらいたいね、という建築士のアーオさんとおーちゃん、お二人の思いの賜物です。

もしこの後建築の道を目指す子が出てきたら、学びながら「あ、あの時のはこういうことか!」と腹落ちする種になってくれたらいいな。

そしていよいよ11月からの後半戦は「こどものまち」の設計に入ります。自分以外の人が模型の中に登場してくるのでどんなストーリを紡いでくれるのか。この設計図が2022年こどものまちの羅針盤です。

ドキドキ楽しみしかない~!

ツリーハウス一緒に作りたい子はぜひ、野外プログラムへの参加もお待ちしてます。



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