「お客様とのつながりを大切に」:株式会社田中彰自工 田中社長インタビュー
社長就任までの道のり
ーーまず、これまでの経歴について教えてください。
大学を卒業後、自動車ディーラーに8年ほど営業として勤めていました。
車の営業は楽しく、特に人と接することが好きだったので、営業の仕事には向いていたのかもしれません。
しかし、子どもの頃から「いずれは家業を頼む」とよく先代から言われていたので、会社を継ぐ意識はあったんです。
先代は私の叔父で、兄弟である父も一緒に働いていたので、会社にはよく遊びに行っていましたよ。
ーー継ぐことになったきっかけは?
先代から「そろそろ戻らないか?」と誘いがあったため、32歳のときに入社することになりました。
前職と同じく営業を担当し、2019年に先代が亡くなったのを機に、社長として会社を引き継ぎました。
信頼関係を大切にする
ーー同じ自動車販売ですが、ギャップはありましたか?
そうですね、ギャップはありました。
前職では社名自体が大きな看板だったので、自然とお客様が足を運んでくれる環境でした。
田中彰自工ではそういった大きなブランドの後ろ盾はないので、ただお客様が来るのを待っているだけでは商売にならず、そこがギャップでしたね。
しかしその分、会社や私自身の信頼を頼りにお客様が来てくださり、よりお客様との関係性が深まるのでやりがいが大きいんです。
そうして信頼が築けたお客様は、30〜40年と長くお付き合いさせていただくこともあります。
信頼関係はすぐにはできませんが、そういった深い繋がりをもてることが、この会社の良さだと思いますね。
ーー社長として苦労したことはありますか?
やはり責任の重さです。
以前は一社員として働いていましたが、社長になるとすべての判断や経営の責任を負うことになります。
特にお金の管理や会社全体の運営では、失敗できないプレッシャーが大きいです。
でも先代が築いた基盤と、社員たちの支えがあったおかげで、この5年間やってこれたと思うので本当に感謝していますよ。
これからも、頼ってくださっているお客様の信頼に応えられるように、努力を続けていきたいです。
ーーお客様との関わりで嬉しかったことは?
ささいな事ですが、ジュースなどのお土産をもってきてくださるお客様がいらっしゃるんです。
お金をいただく立場なのに、そういう気遣いをしてもらえるのは本当にありがたいですし、誠実に仕事をしていてよかったなと思います。
特に、現場で働く整備士にも気を使ってくれることが嬉しいですね。
何よりも正直であること
ーー社員に対して、どのようなことを期待していますか?
技術も大事ですが、一番大切なのは正直で、真面目に仕事に向き合うことだと思います。
失敗は誰にでもありますが、隠したりごまかしたりせずに、ちゃんと報告して対応してほしいです。
実際、うちの工場長も失敗することがありますよ。
失敗は成長の一部なので、恐れずにどんどん挑戦してほしいです。
ーー今後のビジョンについて教えてください。
自動車業界は技術が進化していて、大きな変化の時期を迎えていると思います。
電気自動車など新しい技術がどんどん出てくるので、私たちもその流れに対応していく必要があります。
そのため、全国1600社が加盟するロータスクラブを通じて、常に最新の技術や情報を取り入れているんです。
少ない人数でも効率よく運営しながら、時代に合った経営を目指しています。
ーー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
田中彰自工では、社員同士がしっかりサポートし合い、成長できる環境です。
私たちは特別なスキルや経験を求めているわけではなく、正直で真面目に仕事に向き合える方をお待ちしています。
一緒に成長しながら、会社を盛り上げていきましょう!
最後に
田中社長が会社を継がれて5年。
経営者としての責任感の強さや、社員の人柄を大切にする思いが印象的でした。
また、お客様との信頼関係を大切にしながら働きたい方には、とても魅力的な環境ですね。
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