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未来の食事?昆虫食。コオロギせんべいという最強のインパクト

どうも、じんせいサンドです。

今日は昨日5月13日、良品計画からニュースリリースがあった「コオロギせんべい」について書いていこうと思います。

コオロギせんべいとは

コオロギせんべいとは、5月20日に無印良品から販売される食用のコオロギを粉末状にして練り込まれたせんべいのことである。
徳島大学が量産した食用のコオロギを使用しているようで、味はエビに似ているとのこと。

確かに同じようなもので似ていそうでもある。

コオロギへの印象と馴染みのある食べ物の名前がくっついているため、そのインパクト強さと違和感は拭えない。

僕らの持つコオロギの印象と言えば、カエルやトカゲなどの餌であったり、居るところはトイレだったり、暗い湿ったところだったりするマイナスなものが多い。

そんなコオロギを原材料にしたせんべいが、あの無印良品から発売されるとあって昨日この件はTwitterやGoogleでトレンドになっていた。
僕もその言葉の強さから思わずタップしてしまった。

そして、今日この記事を書いているというわけです。

正直、今までの日本人にとって昆虫食は馴染みがないものだと思う。
食べたことがあったとしてもイナゴの佃煮くらいじゃないだろうか。成田山新勝寺の参道沿いのお店には佃煮が売っていて、それらは普通に買われている。

しかし、僕は食べたことがない。

また、昆虫食というと昔からテレビではゲテモノ料理として扱われ、罰ゲームなどで食べる印象が強い。その日本人の食とかけ離れた昆虫であるコオロギをなぜ無印良品の良品計画が発売するに至ったのだろうか?

僕は好奇心から思わず無印良品のwebページを見に行った。

すると、そこには大真面目にこのプロジェクトに取り組むメンバーの思いが反映されたページが目の前に現れたのである。

詳細はページ下部にリンクを貼っているので見に行ってもらえばいいのだが、まずは、僕のnoteを読んで欲しい…

昆虫食は世界を救う

開発に至ったポイントは
・食糧不足
・水不足
だと思う。

ファクトフルネスという本を読んだ方もいると思うのが、僕らの思う発展途上国は、僕らが想像するよりも発展している。

普通にインターネットは繋がっているし、携帯電話も普及している。
アフリカのルワンダにあっては、ドローンが空を飛び回り荷物を配達している。また、電子マネーも普及しており、僕らの想像する途上国ではもはやない。

彼らが発展することは素晴らしいのであるが、それによりに起こることの一つが平均寿命が伸びることにより人口が増加し、栄養のある食糧が必要になるということだ。加えてキレイな飲料水も必要になる。

僕らがキレイな水を飲めているのは、発展途上国の方々が決して水質が良いといえない水を生活用水や飲料水として使っていたからでもある。

その人々が、僕たち同様、きれいな水を必要としてくるとすぐにでも水不足に陥るらしい。

バーチャルウォーターという言葉をご存知だろうか?

バーチャルウォーターとは、食料や畜産物を輸入する消費国が、自国でそれらを生産すると仮定した時に必要となる水の量を推定したもの。

引用元
https://sustainablejapan.jp/2016/08/28/virtual-water/23336

日本は食料自給率が低いため、多くの国から色々な食料品を輸入している。そのため、バーチャルウォーターの使用率が高いと言われている。

コオロギせんべいに話を戻そう。
コオロギせんべいに使われるコオロギは35日で成長し、人間の組織作りに欠かせないタンパク質が豊富に含まれているとのことだ。
また、必要となる水はあたりまえだが他の家畜を飼育するのとは比べ物にならないくらい少量で済む。

そう言った背景から、昆虫食(コオロギ)は世界を救うとされ、良品計画で研究され無印良品で販売されるに至ったようである。

マーケティングから考えるコオロギせんべい

何と言っても重要なのは超インパクトのある商品名である。

ここからは、僕の推測になるのだがお付き合いいただけると助かる。

おそらくネーミングをする際に、コオロギという言葉をどう扱うかは議論されたはずである。

保守的な会社であれば、コオロギというのを上手く隠せるようなネーミングにしただろう。(保守的な会社はそもそもこんなに攻めない笑)

しかし、あえて前面に出してきたのは商品開発の人々のプライドとマーケティング戦略上の考えもあるのだと思う。

味は、美味しいし、昆虫食が未来を救うものになるという決意の表れだと思う。
また、「コオロギ」×「せんべい」という異質の組み合わせはマーケティング戦略上、話題性を狙ったものだと考える。

こちらの商品は5月20日からネットストアで先行販売されるようである。

これについてもマーケティング観点から勝手に考えてみた。

昔は、テストマーケをする際は名古屋などで地域限定販売してそこでの消費者の反応を見てから全国販売するなどといった手法が取られていた。

しかし、今回はネットストア先行販売という形を取ったのには2つの理由があると考える。

一つ目は、データ収集。

オンライン上の販売であれば、購買データとユーザーのデータを紐づけることができる。

どこの地域の人が購入したのか、どんな年代の人が購入したのか、どんな商品と一緒に購入されたのか、何回購入されたのか、などのデータを蓄積することが出来る。
このようなデータを取り扱うことで今後の商品開発やマーケティングに活かすことができるからだ。

二つ目は、口コミと拡散。

ネットストアで購入する人は、インターネットに対しての習熟度がある程度高い人だと考えられる。そのため、購入後にネットストア上にレビューを書いてくれるかもしれないし、TwitterなどのSNSで感想を載せてくれるかもしれない。

レビューを通じて改善活動の情報として使えるし、情報の拡散によってマーケティングコストが安く済む可能性もある。

また、商品が商品なので、購入者はバズ狙いで拡散してくれる可能性も高い。

このような観点からネットストアの先行販売に至ったのではないかと思う。

いずれも、僕の勝手な推測である。

最後に

これを機に、昆虫食のハードルが下がる気がしている。

SDGsをはじめとした持続可能な開発が世界的に求められる中、このような会社の取り組みは先行事例として今後の役に立つと考えられる。

僕は、慎重派なので、もう少し消費者の声や社会の風潮が変わってきたら試してみたいと思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また。

5月29日追記

コオロギせんべいバカ売れのようですね。

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6月中旬になるとのことでした。

でも、飼育が容易なので世に出回るのを期待してます!

良品計画のページはこちら▼






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