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立禅に秘めた可能性

私はこのブログで太気拳の立禅と呼ばれるトレーニングを何回も紹介しています。私がこんなに熱心に立禅を紹介しているのは私がこの立禅というトレーニングが、機能的な体になるのにとても有用だと感じていて、その割にあまり社会に認知されていないと感じるためです。

立禅を繰り返して身につくものは、昔の人間が沢山自然の環境で走り回っていて、そのうちに無駄な負担を無くして効率良く動けるように体が変化していってできた理想的な体や姿勢です。

それを中国の武道家ができるだけ効率良く、自分のいる環境で理想的な体や姿勢が身に付かないかを模索しているうちに開発されたものと考えられています。

今の日本の社会は、自然の環境で沢山走り回ることが無くなり、移動するために車や自転車や電車を使用するようになり、その分歩いて身体感覚を磨く機会が減っています。

そのため疲れにくい理想的な体がなかなか身に付けるのが難しくなっています。良い姿勢の身に付け方は学校で教わっていそうで、教わっていません。体育の時に教わる「休め」「気を付け」「前に倣え」の時の姿勢も、良い姿勢とは異なるものです。

私は良い姿勢を身に付けるためには立禅を家で継続することがとてもいい方法だと考えています。立禅は家のリビングでもいつでも行うことができます。今の人達は、姿勢のバランスが崩れている事が多いので立禅を始めて最初の頃は、特定の位置に負荷がのしかかってきて痛くなってなかなか継続することが大変に感じる可能性が高いと思います。

しかし少しずつ修正していって、こつこつ継続時間を増やしていって毎日一定時間をこなしていけば、理想的な姿勢に段々なっていくと思います。姿勢が良くなると立禅をしていてもあまり疲れないし、気持ちよさもでてきます。理想的な姿勢になると、普段の活動で疲れにくくなりいつも健康的な状態になります。

最初の内はきつく感じやすいトレーニングなので、立禅は厳しいものと思われがちですが、熟練している人にとっての立禅は身体や心をほぐすためのものです。慣れればそこまで大変なものではありません。

私は今の日本社会の立禅があまり認知されていないところを何とか普及されるようにしたいと考えています。多くの人が無理なく立禅に取り組んで、理想的な姿勢が身につくように指導力を磨いていきたいと思います。


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