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富山&東京でデビュー!東大卒!?異色経歴のピアニスト兼ウェブデザイナーMONAMI

「早く富山を出て都会で生活したい…」
大学進学と共に上京し、東京の会社に就職したMONAMIさん。しかし2020年、意外にもMONAMIさんは富山へUターンする道を選びます。

コロナ禍を経て彼女は、ウェブデザイナーとして独立し、ミュージシャンとしても本格的に活動をはじめました。東京と富山を行ったり来たりする、2拠点生活も開始。

「自分らしくあるには…?」を模索しながら、今のライフスタイルを確立したMONAMIさんに富山のこと、2拠点生活のこと、フリーランスとして働くということ、ミュージシャンとしてのありたい姿について伺いました。

MONAMIプロフィール
北海道生まれ、富山育ち。
2002年 ピティナピアノコンペティション富山地区予選最優秀賞受賞
2005年 ピティナピアノコンペティション北陸地区本選優秀賞受賞
2007年 青少年音楽コンクール優秀賞受賞
2008年 富山ピアノコンクール受賞
2011年 富山中部高等学校卒業
2015年 東京大学卒業
東京、富山の2拠点でアーティスト活動中

公式HP:https://monami-artist.studio.site/
Instagram:https://www.instagram.com/monami_sweet/
サムネイル写真©︎Yachi Shinya

◎未経験からウェブデザイナーデビュー

現在の仕事はウェブデザインが7割、ミュージシャンが3割というMONAMIさん

ーーまずは、現在のライフスタイルについて教えてください。

現在は、活動内容に応じて月の中で東京や富山を行き来しています。富山での滞在は実家、東京での滞在ではHafh(旅のサブスクサービス)を使ったり、友人宅に泊まったりしながら過ごしています。

仕事はウェブデザインの仕事が7割、ミュージシャンとしての仕事が3割といったところでしょうか。

ーーフリーランスとして独立される前は、企業に勤めながらウェブデザインの仕事をされていたんですか。

いいえ、私は企画側で、ウェブデザイナーさんやエンジニアさんと一緒にお仕事する機会が多かったんです。その中で、私には制作側の方が向いているというか…楽しそうだと思ったんですよ。でも、もう当時27歳だったし、ゼロから始めるのは難しいだろうと諦めていたんです。

前職をやめて転職先を探している時、ふと友人たちがフリーランスや起業家として活躍しているのをみて、「あ、フリーランスという選択肢もあるな」と気づいて。ウェブデザインを一から勉強して、フリーランスになることを選択しました。

ーーえええ!そうすると、ウェブデザインの勉強を始めてからまだ1年半しか経っていないんですね?

はい(笑)。転職していればそのまま東京に住み続けたと思いますが、フリーランスであれば高い家賃を払って住み続ける必要はないと考え、一旦富山に帰ってきたのが2拠点生活を始めるきっかけになりました。

ーーでは、ピアノを始められたのは…?

3歳くらいからピアノを習い始め、小さい時から「ミュージシャンになる」ことが夢でした。高校1年生の時は、他の高校のメンバーと一緒にライブをしたこともありました。でも、進学校だったので早々に受験モードになり、音楽活動はほとんどできなくなって。

小さい時のMONAMIさん

ーー今、MONAMIさんのプロフィールを拝見していたんですが、東京大学に進学されたんですね!?

はい。そのまま音楽の道に進むよりも、いろんな知見を得られるだろうと思って。

会社に就職してから、音楽活動も並行して行おうと試みたんですが、仕事が多忙で休みの日は休息に充てないとやっていけなくて…。

フリーランスになった今、一番音楽活動を思い通りにやれていると思います。

ーー音楽で食べていくことができるなんてすごいな…。

音楽は今後もプロでやっていきたいですが、何で食べていくかということにはあまりこだわりがないんです。

デザインの仕事をしたり、音楽をやったりする中で稼ぐことも暮らすことも最適な心地いいやり方を自分なりに見つけたいなあと。今はストレスなく音楽活動ができている、理想的な状態です。

◎東京で感じた「ここが私の生きる場所」

©︎Yachi Shinya

ーー大学進学とともに富山を出た理由はなんでしたか。

幼稚園児の頃から、私は早く富山を出たいと思っていたんです(笑)。私は富山に住むには個性が尖りすぎていて…。都会には多様な人がいるから、この個性で生きていくには都会しかないって思っていました。田舎特有の「同調圧力」みたいなものが苦手で。

実際に、上京した時は「ここが私の生きる場所だ」って思いっきり息が吸えました。

ーー高校生ぶりに帰ってきた富山は、MONAMIさんの目にどう映りましたか。

駅前や西町(富山市中心街)は再開発がかなり進み、高校生の頃とは全く違う風景になっていました。実家からは駅前や西町へのアクセスもいいので、ペーパードライバーの私でも楽しめます。

何よりも、ご飯が美味しいことに驚きました。高校生の時は比較対象がなかったので気づいていませんでしたが、東京での生活を経て比較できるようになったんです。

また、高校までは出る杭が打たれるような雰囲気を感じていた富山ですが、最近は「良いところを伸ばす」「富山ならではの強みを生かす」方へ考え方がシフトしているように感じます。

ーーなるほど。ずいぶん富山は変わったという実感があるということですね。逆に富山で暮らしてみて、不便だな、東京の方がよかったな、と思うことはありましたか。

帰ってきたのがコロナ禍真っ最中だったので、富山に限りませんがどこにもいけず、誰にも会えず、孤独を感じていました。

行動制限がなくなってくると、今度は車社会であることを実感しました。駅前や西町へは気軽に行けますが、少し郊外となると公共交通機関を乗り継いで行くことも…。

富山市八尾へ遊びに行った時は、車であれば20分の距離をバスを乗り継いで2時間半かけて行きました(笑)。流石にそろそろ、運転練習しようと思っています。

あ、でも富山に友人ができてくると、車に乗せてもらうことも増えてきました。大抵の人は車を持っていますから。

◎富山で特別な夜を演出したい

ーー高校までの交友関係と、Uターンしてからの交友関係は変わりましたか。

ずいぶん新しい友人が増えました。駅前にある「SKETCH LAB(スケッチラボ)」というコワーキングスペースの会員になったんですが、そこで人脈がずいぶん広がりましたね。

ーーゴールデンウィークに、西町で音楽イベントを主催されていましたよね。富山に帰ってこられて間もないのに、すでにアーティスト仲間がいらっしゃって驚きました。

スケッチラボでの出会いがきっかけで、トントン拍子で話が進んだんです。西町にある「ほとり座ライブホール」で、「オープンセッション~即興表現での交流&表現ワークショップ〜」と題して行いました。

ーーどんなイベントでしたか。

アーティストのコーフィーさん、和楽器奏者の舘谷美里さんとともにファシリテーターをつとめ、歌でも楽器でも朗読でも絵でもOK、飛び入り参加OKの即興ライブでした。

実際に、和太鼓を叩く方、詩の朗読をする方、踊る方などなど…多種多様な表現をする方が集まって、化学反応が起きました。

ーーミュージシャンだけのセッションは聞いたことがありましたが、音楽初心者や、身体表現だけで参加できるイベントは初めて知りました。街中で、身近に音楽や芸術を感じられる場所ができたのも魅力です。富山は、音楽活動をしていく場所としてはいかがですか。

音楽をやる上では結構開放的な空気を感じられる土地だなと思います。
街やお客さんとの距離が近い感じがします。

一方、私が専門とするR&B、Soul、Smooth jazz、popといった分野のアーティストさんが少ないので、セッションをしたりバンドを組んだりっていうのは難しくて。バンド仲間を見つけるのは東京かな、と思っています。

ーーなるほど。あまり音楽に詳しくないので教えていただきたいんですが、Smooth jazzってどんな音楽ジャンルなんですか。

いろんな音楽ジャンルの影響を受けた、聴き馴染みがよくてラグジュアリーな場所に特に映えるJazzです。

富山市中心部にあるフェリオで演奏するMONAMIさん

ーーなるほど!!これから、MONAMIさんが富山でやっていきたい音楽活動を教えてください。

富山には、ちょっとドレスアップして出かけるような素敵なバーやレストランがたくさんあります。そこで、夜を感じる、高揚感や静かな胸の高鳴りを誘引する甘い演奏をしたいですね。

そして、単に演奏するだけでなく、プロジェクト全体をプロデュースしていきたいとも考えています。どんな曲を、どんなバンド編成で、どんな風に演奏するのか…全てコーディネートしていきたいと思っているんです。

ーーありがとうございます。MONAMIさんの次のライブ、聴きにいきますね!

お待ちしております!

***

「東京が私の生きる場所」
そう思っていたMONAMIさんが、富山と東京の2拠点生活を始めた理由。それは、自分らしく、自分がやりたいことをやるためでした。

東京へのアクセスが北陸新幹線の開通により便利になり、2拠点生活のハードルもグッと下がっています。

富山に住めば、生活費をかなり抑えることができるというメリットもありますし、MONAMIさんのようにサブスクサービスを利用すれば東京での滞在費用も安価で済みます。これからの生き方の選択肢に、富山と東京の2拠点生活はいかがですか?

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