森髙まき|たまたま舎

北海道で活動するフリーランスの編集者・フォトグラファー 「情緒」をカタチにする人です。…

森髙まき|たまたま舎

北海道で活動するフリーランスの編集者・フォトグラファー 「情緒」をカタチにする人です。 洞爺湖畔の本屋さん 「たまたま書店」店主 洞爺湖畔のぐるりのことを載せた新聞『LAKE TIMES』編集長  飼い猫の名前は「よいしょ」と「こらしょ」🐱

マガジン

  • いのちを燃やす場所

    「北海道でいのちを燃やすことにしたんやね」 大好きな祖父が、北海道移住を決めた私宛の手紙に書いていた言葉です。 二拠点生活の暮らしのこと、考えていること、悩んでいること。 叶えたい夢、届かない今、いのちを燃やしている日々のこと。 手渡しだからこそ、10人に伝えるくらいの距離感で書いていきます。 こちらに掲載しているエッセイは、営んでいる洞爺湖畔の本屋さん「たまたま書店」で本を購入いただいた方に無料配布しています。 定期購読いただいている方で、書店に来てくださった方にはオリジナルのしおりをお渡しします。(申告してね)

  • くらしがしごと

    北海道移住、田舎暮らし、フリーランス、書店開業など、コンテンツが渋滞しているわたしの自己紹介。

  • しごとがくらし

    フリーランスの編集者・カメラマンとして働くなかで感じたこと。ここで得たことが、たまたま書店の棚をつくっている。

  • ままならない日々のこと

    インスタグラムでは素敵に見せている古民家ぐらしも、田舎ぐらしも、良いことばかりではないのです。なんなら新築に住みたい。けれど、ままならないそんな日々こそ人生。

最近の記事

さよならたまほーむ

築100年を超えた古民家に住んでいた。 お湯も出ない、窓もあってないようなもの。虫も生き物も誰でもウェルカム。 「令和版北の国から」と友人たちに言われた。

¥400〜
    • たまたま舎、札幌支店つくりました

      プロフィール写真を撮ってもらいたくて、写真家の文月ふみさんに撮ってもらいました。 「明日晴れそうだから、明日にしていい?」とふみさんから連絡をもらい、早めに就寝。 翌朝は4時に目覚めて、夏のパワーを閉じ込めたような朝日に照らされながら湖畔へと向かいました。 草原に佇むふみさんを見つけて、朝露に足元を濡らしながら近づき言いました。「今日、このあと札幌の部屋の契約なんだよね」 言ってよ!みたいな顔で驚くふみさんに被せるように、「記念になるからむしろいいなって思ったの」と返しま

      • 冊子をつくるうえで大切にしていること

        フリーランスの編集者・フォトグラファーのたまたま舎 森髙まきです。 取材を通して対象の魅力を見つけ、それを形にして誰かに届ける仕事をしています。このたび、豊浦町の地域おこし協力隊募集冊子を制作しました。 デザインは安定のdrop around 青山剛士さんです。 私の仕事に一貫して言えるのは、愛があることなんです。それが、この仕事ではとてもわかりやすい。表紙からすでにそれを感じとっていただけたらうれしいです。 地域おこし協力隊の冊子をつくってほしい依頼を受けたのは、仕事仲

        • 【Q&A①】フリーランス初期に考えていたこと

          こんにちは!フリーランスのフォトグラファー兼編集者として、1000人未満の田舎の集落に暮らすたまたま舎の森髙まきです。週末に趣味で本屋を開いています。 インスタグラムのストーリーでnoteに書いてほしいテーマを募集したところ、たくさんコメントいただいたのですが、一向に書けていなくてすみません。かなり間が空きましたが、少しずつ答えていきますね。 質問①フリーでやっていくと考えた時に、まずどういった考えや物事に重点を置いて行動を起こしたか?いまフリーになりたいと頭の片隅で思

          ¥300

        さよならたまほーむ

        ¥400〜

        マガジン

        • いのちを燃やす場所
          ¥500 / 月
        • くらしがしごと
          4本
        • しごとがくらし
          3本
        • ままならない日々のこと
          2本

        記事

          マリナさんと仲良くなったら、50万のカメラを買うことになった。

          新進気鋭のアーティスト、田中マリナ。 2024年1月には札幌チカホの500メーターズプロジェクト、2月には東京恵比寿の「sisiri」さんでの個展を控えている。 会うと利発な少女のような印象なのに、作品には孤独が描かれているように感じるものが多くて、そのギャップにやられてしまった。 個人的にファンで、2021年に仕事で手がけた倶知安町の記念誌で扉絵を描いてもらったのが初めましてだった。 それから間があいて、2022年の9月に再会。 仕事を脇に置いた私たちはただの女友達にな

          マリナさんと仲良くなったら、50万のカメラを買うことになった。

          望むくらしを叶えたいあなたへ

          自己紹介を兼ねて、改めて書き残しておきます。 私はフリーランスのカメラマン・編集者としてクライアントワークをしながら生計を立て、週末に洞爺湖で本屋「たまたま書店」をやっています。 長崎県で生まれ、熊本大学文学部コミュニケーション情報学科でメディアのことを学び、就活のため東京の笹塚で暮らしました。ある日面接へ向かう満員電車で呼吸が浅くなり脱落。都会は性に合わないことを悟りました。ならばと、大好きな北海道でやりたい仕事ができないか考え、北海道移住を果たしました。 北海道初心

          望むくらしを叶えたいあなたへ

          表現は、恥ずかしければ恥ずかしいほどいいのかもしれない

          「ラブソングを書けたはいいけれど、メンバーに見せるのが恥ずかしいんです」 ラジオリスナーからのそんな相談に、「恥ずかしいってことは、自分の心の内をさらけ出せたということ。僕だって、曲をリリースするときはいつもどう思われるかなって、とても恥ずかしい。表現は恥ずかしいもの。だから表現において、恥ずかしいことほどすばらしいと思うから、自信持って(意訳)」 ラジオパーソナリティもとい、シンガーソングライターはそう答えた。 私が家を出る18のとき、父は私に「たくさん恥をかきなさい

          表現は、恥ずかしければ恥ずかしいほどいいのかもしれない

          「たまたま」の発動条件

          たまたま舎という名前を付けたからには、たまたまについて日々研究しています。 2020年の研究によると、「たまたま」が発動するには、ちょっとした能動的な行動が必要なことがわかっています。(私調べ) たとえば運命的な作品とたまたま出会うためには、晴れていて気持ちがいいからと街へ出かけること、街角でポスターを見かけること、ポスターを見て個展に行ってみようとギャラリーへ入ること、そういった自主的な行動が必要になってきます。 ところでポートレート撮影の北国写真館に声をかけてくださ

          「たまたま」の発動条件

          コトノネが教えてくれたこと。

          ありのままであることで、何の役に立てるだろう『コトノネ』vol.40「森の福祉」の写真を撮影しました。オール下川町8ページの特集です。 「福祉」と聞くと関連して介護や障害者施設などを思い浮かべるかもしれませんがそうではなく、すべての人たちにとっての生きやすさという意味なのだ、と都度説明されていた編集の田中さん。言葉の意味が、取材を終えて腑に落ちることになりました。 下川町は森林を中心に据えた町づくりで有名な町です。 林業の過程で出る未利用材(トドマツの枝葉・ヤニ)を使い化

          コトノネが教えてくれたこと。

          北海道内二拠点生活はじめました

          ”洞爺湖と二拠点生活を始めました!” 2019年、夏。 ラムヤートのますきさんにご紹介いただいて、アルトリ岬の福田夫妻を訪ねた。 うちに泊まったら?とお声がけいただいて、前日初めて今野家に宿泊。 翌日取材した内容に、優しい平手打ちを食らったような衝撃を受けた。 福田夫妻の姿。今野家で過ごした時間。そして、帰りに国道285号線の坂を上りながら左手に湖を望み、上りきったあと目に飛び込んでくる夕日に照らされた羊蹄山を見て、すべての感情が崩壊し号泣する自分がいた。 圧倒的な存

          北海道内二拠点生活はじめました

          ロゴを作りました

          たぶん最後のそのときまで、ずっと一緒に歩いていく豊穣の孤独。 その道を歩く途上で起こるたまたまは、輝く星のようだ。 広い広い宇宙で、限りなく低い確率を超えておきるたまたまをできれば愛したい。 そしてそれを、これからの道を照らす灯りにして。 丸と四角のあいだ、青と群青のあいだ、夜と朝のあいだにあるあいまいが、 真摯に生きようとするあなたの味方になってくれるだろう。 🍂🍂🍂🍂 ばんざいいくみさんにお願いして、ロゴを作りました! 最後まで「ロゴというか絵では…!」と言い

          ロゴを作りました

          「古書たまたま」のはじまり

          「美しい、きれいだな」 北海道の、そういう景色の向こうを見てみたいと思ったのはいつからだろう。 どちらかというと移住者を取材する機会が多い私は、「北海道の景色はヨーロッパみたいだ」と聞くことがよくありました。ヨーロッパに行ったこともないのに、いつしか「そうなんだろうな」と思うようになっていました。 気候も似ているから、ワインやチーズ、パンなど生み出されるものもヨーロッパ原産のものが多く、それはすでに北海道の魅力の一つになっています。見た目だけでなく、作られるものもヨーロッ

          「古書たまたま」のはじまり

          根気づくでお出でなさい

          新潮社から『考える人』という雑誌が出ていることを知ったのは、恥ずかしながら大学を卒業する1年前の2017年のこと。plain living & high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)を編集理念に掲げる本で、梨木香歩のインタビューや小林秀雄のエッセイなど、私の好きな書き手ばかり登場する、まさに私好みの雑誌だった。 先日、なんとなく気になった号をバリューブックスから購入した。 特集は、「歩く」。歩く速さでしか見えないもの、捗らない思考がある。いろん

          根気づくでお出でなさい