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敬意がないのに敬語?

数回に渡って言葉遣いについて書いてきてますが、言い回しの間違いであることも多いのですが、多くは丁寧にしようと思って、過剰な言い回しになったり、違和感のある言い回しになることが多いと思います。
つまり、間違った敬語の使い方ですよね。

敬語の考え方

今回はちょっと言葉遣いはお休みして、そもそも敬語って必要?って話をしようと思います。

文化庁が出している「敬語の指針」を読むのがいいかとは思うのですが、面倒だと思うので、私なりの言葉で書いてみようと思います。
リンクは文末に貼ってるので、興味があったら読んでみてください。

日本は以前は身分制度がありました。
上下関係を表すための敬語は、現代では相互尊重の気持ちを表すためのものに変化してきました。

敬語は,古代から現代に至る日本語の歴史の中で,一貫して重要な役割を担い続けていますが,敬語の持つ意味は時代によって変わっています。敬語が人間の上下関係を表すことと密接に関連している時代もありました。しかし,現代社会においては,その人を尊重しようという気持ちを表すこと,その人の立場に配慮すること,その人と親しいか親しくないかといった親しさの程度を示そうとすることなどの意識に基づいて使われていると言ってよいでしょう。すべての人は基本的に平等です。したがって,一方が必要以上に尊大になったり卑下したりすることなく,お互いに尊重し合う気持ちを大事にしなければなりません。このような「相互尊重」の気持ちを基本として敬語を使うことが,現在も,また将来においても重要です。

文化庁HP  第一話「敬語の心得」より

つまり相手を立てたり、自分をへりくだったりすることによって、相手の立場を尊重したり、認めたりすることができる言葉が「敬語」ってことですね。

使う対象は?

相手に対して別に敬意を持っているわけじゃないし、人類みな平等!タメ口でいいじゃん!! と思うことあります?
多分、それやっちゃうと色々社会生活を送る上で、弊害が出てくるかも?

友人とある店舗へ行った時のこと。
そこの顧客である友人のところに店長が挨拶に出てきたのですが、友人がタメ口だったんですよね。
年齢的にも同年代か、店長の方が少し上かな?という感じだったのですが、何となく嫌な気分になりました。

私は基本的には馴染みのお店でも店員さんには丁寧語を使います。
敬語とはいかずとも。
お友達でも親しい先輩でも後輩でもないので。
立場を明確にするために使っている、と言った方がいいんですかね。
もちろん相手との関係性(ある程度顔見知りになってるなど)によっては途中途中、崩したり、タメ口を交えるなど堅苦しくなりすぎない程度に。
明らかに若い店員さん相手でもです。

だってなんか上からな感じで言われたら、気持ちよくないと思いません?
ホテル勤務の時、明らかに若いゲストから「○○だよね?調べてよ」なんて言われて、「かしこまりました」ってニッコリ笑顔で対応しますけど、気分はよくない・・・
プロとして・・・と言うきれいごとではなく。
お客様のご要望は快く、でしょうが、人間ですから気分はよろしくないのです。

「○○ですよね?調べてもらえます?」と少し丁寧に言うだけで、全然ちがってきます。
つまり敬語や謙譲語、丁寧語を使うということはコミュニケーションを円滑にするために非常に大切だと思うのです。(たとえ心の中で思っていなくても)

敬語は,敬意に基づき選択される言葉ですが,敬意は必ずしも尊敬の気持ちだけではありません。その人の「社会的な立場を尊重すること」も敬意の現れの一つです。仮に尊敬できないと感じられる人であっても,その人の立場・存在を認めようとすることは,一つの「敬意」の表現となり得るのであり,その気持ちを敬語で表すことは可能なのです。それは,自分の気持ちを偽っていることにはなりません。むしろ,敬語を使うべき場面で敬語を使わないことは,社会人として,相手に礼を失するおそれがあることに留意すべきです。敬語の役割の一つには「社会人としての常識を持っている自分自身」を表現するという側面もあります。自分自身の尊厳のためにも敬語は使われると言うことができます。社会人にとって,敬語を使うことの意義は,そこにも見いだせるのです。

文化庁HP  第一話「敬語の心得」より

また「敬語は,単なる上下関係からでなく,その相手と自分との間の立場や役割から考えて使う場合もあります。この中には,仮に自分が年長であっても,相手を立てて使う場合も含まれます。」ともありました。

そう、年上だろうが、年下であろうが、相手を尊重していれば使えるのです。
敬語の中でも「丁寧語」を日常的に使えると、堅苦しくなく、お店の人やそんな親しくない知り合い等々、幅広く使えるし、気分を害することもないんじゃないかなと思います。

私の飲み仲間の1人、10くらいは年上なのかな?
会社の役員を経て、地元企業の取締役だかをされているような方ですが、いつも丁寧語で接してくれます。
私は飲んだらタメ口になってますが(笑)←ダメじゃん・・・
お付き合いも10年、私主催の飲み会のメンバーなので隠れヒエラルキーなのかもしれません(笑)

丁寧だからいいってものでもない

CA時代、めちゃくちゃ丁寧な「お言葉」で毒を吐く先輩がいました。
いや、結構好きでしたよ、この先輩(笑)
昔、伝説のスッチー様(4コマ漫画があったのです。実在モデルありの)のセリフで「おみ足がくそうございます」ってのがありましたが。
多分、こんなの得意よね、CAにやらせたら(笑)
ま、愛情が感じられる場合もありますが、敬語をたくさん使っているからといって、必ずしもいいわけではありません。

慇懃(いんぎん)無礼と言われるように,言葉は丁寧であるにもかかわらず,態度は無礼であるということがあります。敬語をたくさん使えば丁寧になるというわけではありません。敬語を使う際に,相手に対する配慮の意識がなく,むしろ見下しているような気持ちがあるとすれば,幾ら敬語を使っていても失礼に感じられてしまうものです。また,表現している内容自体が敬語を使うことに合わないような場合もあります。失礼な内容については,敬語を使ったからといって,その失礼さが消えるわけではありません。

文化庁HP  第一話「敬語の心得」より

丁寧な言葉を使えば使うほど、イヤミに聞こえる場合もあるってことですね。

また、あまりにも丁寧にしようとするばかりに、敬語を幾重にも使い、間違った使い方(二重敬語など)になってしまうこともあります。

要所要所で正しく敬語を使いこなせると、相手からの見方も変わるかもしれませんし、信頼できる印象を与えるかもしれないですね。
ビジネスシーンだけでなく、婚活なんかでもアピールポイントになるんじゃないかな、なんて思います。
ちょっと教養のある人に見られるかもしれないですしね。

私もまだまだ使いこなせない言葉は多くありますが、自分の勉強とともに皆さんにお伝えすることができたらと・・・まだまだ言葉遣いに関する投稿をしばらくは続けたいと思います(笑)

「相互尊重」という敬語の基盤は,既に昭和27年の国語審議会建議「これからの敬語」の「基本の方針」の条において「これからの敬語は,各人の基本的人格を尊重する相互尊敬の上に立たなければならない。」と将来に向けて示されたところと共通します。さらに,時を経て平成12年の「現代社会における敬意表現」において,「敬意表現とは,コミュニケーションにおいて,相互尊重の精神に基づき,相手や場面に配慮して使い分けている言葉遣いを意味する。」として,そのような基本認識が定着していることを踏まえて記述されたところとも共通します。

文化庁HP  第一話「敬語の心得」より

自分が尊重されるためにも、まずは相手を尊重し、言葉に表していきましょう🎵


❀✿❀表紙写真について✿❀✿

素敵な写真を、使わせていただきました✨
懐かしいですね、ダイヤル式の電話。
自宅と祖父母、仲のいい友達の電話番号は
覚えていましたもんね、あの頃。
ダイヤルを回した後の戻るまでの時間とか・・・

対面だけでなく、言葉遣いで苦慮したのが
電話対応。
相手の顔が見えないので
いかに言葉にして気持ちを伝えるか・・・
ホテル時代はお客様との電話応対も
中々に多かったのですが、
咄嗟に敬語が出なくて、切電後
恥ずかしくなることも・・・
誰に対して敬語よ?と
ツッコみたくなることもあったりしました・・・

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