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うつわマガジン2019

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2019年11月の記事一覧

ちょっとブレイク 企画展「話しているのは誰?」について

ちょっとブレイク 企画展「話しているのは誰?」について

まえがきコッチョリーノ

▶︎久しぶりの「ちょっとブレイク」です。環境がゆるせば ワーグナーの「リエンツィの祈り」を聴きながら読んでいただくと幸いです。▶︎ザザザザとざわめきを感じたら、制作や打ち合わせのはざまにアートや映画鑑賞に突然つっぱしります。▶︎土がついている手をカリカリしながら鑑賞するのも悪くない。▶︎友人とまちあわせてギャラリーや美術館や博物館にいけなくて。友人の展覧会は、広めたいと

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新しい土 「春がくるまでお待ちください」

新しい土 「春がくるまでお待ちください」

昨日は「春がくるまでお待ちください」の手紙に、たくさんのお返事、記事の拡散、読んだよマークをありがとうございました。

微光がさす道

実は、今回の展覧会は、新しい土のデビュを待っていて。ちょうど一年前くらいから土のプロに相談していたもので、希望を伝え、ブレンドをお願いして、サンプルをいくつか焼いてもらっていた。

学生時代は、研究もかねて土づくりもしたが、いま自身の立場としてやるべきことは何

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アルカイックスマイルでいこう「春がくるまでお待ちください」

アルカイックスマイルでいこう「春がくるまでお待ちください」

歩みをとめた「窯のこと」あの日は、電源を入れたとき、窯が咳ばらいしたような気がして。チリチリチリという小石が喉をまわるような。そして最高温という山にのぼりながら、いつも以上に苦しそうに唸っていたように思う。

そして最高温の表示を確認したのち、窯は歩みをとめた。

※「ブログ コッチョリーノ 」から
note用に書きおろした記事です。

手紙をかくように「延期のこと」拝啓

立冬がすぎ、冬の

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「やまもりさま」からわたしへ

「やまもりさま」からわたしへ

やまもりさまの声

おととい、新作がわれた。
かけらなんて拾うからさびしいんだし、どんな意味があったのかなぁ、なんて諸行に理由を求めてしまうからさらに感傷にひたるのだ。継ごう、継ごうよ。

そのひ、かたつむりが眠りについた。
殻の中なんてのぞくからさびしいんだし、雨あがりの早朝、庭のツユクサの足元に、さようならなんて手をあわせるから別れだと思うのだ。またね、と手をふろうよ。

きのう、クルマが動

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とりもどせるものならば

とりもどせるものならば

ひさしぶりに焦げた。
やっぱり、さんまの親なのか。

→こちら「さんまのようにおよぐな」

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われた土鍋

代休なんだかでだらだらしてたさんまの青春が、明日撮影予定だった新作土鍋をわった。わたしは焦げながら、おとな泣きした。

「焼きそば屋も失敗するはずだ」なんて言ってしまった。失敗を失敗で攻撃するのは、さんまの親としていけないとおもうが、仕方のないことだと思えなかった。

撮影は延期だ。

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