おうちフローリスト
花を活けている時間も優雅ですが、レッスンが終わった後も何日も、1週間2週間・・・・その優雅な時間が継続するのが花の素晴らしいところ。アフターレッスンのティータイムも楽しいしね。
しかし、今回驚いたのは、1ヶ月前のレッスンで使った花材がまだ飾ってあったこと!先月のレッスンで使ったデルフィニュームのグランブルーが、まさにグランブルー然としてガラス花器にそのまま飾られていたのでした。
多少、乾燥気味でカサついていたけれど、捨てるに忍びない状態だったことが伺えました。
環境が花を呼ぶということもあります。花が長持ちするには、環境との相性があるからです。相性の良いもの、波長が同じものは引き合うという宇宙の法則みたいなものでしょう。それは相乗効果として、花も人も元気になって行くのです。
玄関というより、エントランスホールというのがぴったりの空間。のびやかに雲竜柳を入れ、コデマリをふんわり活けて頂きました。
人の行き来があるので、奥行きはあまり出せない分、ラインを上下左右に遊ばせて三方見に仕上げました。(三方見とは、前・左右の三方向から鑑賞するデザイン)
マダムが家に花を飾るのは、家族への無言のメッセージなのだそうです。環境作りの第一歩は、その様な思いやりから始まるのでしょう。自分への気遣いであり、家族への気遣いから始まります。
これからは、そう言った「おうちフローリスト」が活躍する時代になって欲しいと個人的には思います。特別なスキルとか、お店を構える必要はなく、ただ日常に花を添えて行く優しい人たちが世の中を潤して行くことを願っています。
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