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サスティナブルな仕事

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花は消費されるものではなく、新しい価値を見出すことが、私にとって大切なミッションであると思います。

現在、盛んに叫ばれている、Sustainable(サスティナブル)な社会とは、硬い表現をすれば「持続可能な社会」ということ。

それは、地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、美しい地球を保ちながら豊な生活をし続けていける社会のことです。

大量に作って売る時代はもう終わっています。私もその渦中に巻き込まれて仕事をしていた頃は、ただ数字に熱狂する人たちと一緒でした。

やがてそれは、体を壊して強制終了となりましたが、走っている最中は一点のゴールしか見えていないから恐ろしいことです。

本当に私が望むゴールとは、走って到達しなければならないものではなかった。


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シーボルトが日本から西洋へ持ち込んだ紫陽花は、品種改良が繰り返され、西洋紫陽花(ハイドランジア)として日本へ入って来るようになりました。日本の紫陽花よりやや赤みがかっていて、今では大人気の品種です。

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クリスマスリースに代表される「ガーランド」という技法は(花材を長く紐状に繋ぐデザイン)、紀元前4000年頃から存在すると言われています。

宗教儀式から誕生した意匠であり、古代ギリシャ・ローマ時代には、このガーランドを作る為の専門職として、街に花屋が誕生しました。という事は、花の生産者もこの頃からあったのでしょう。

そんなふうに、一つの意匠には、人々の営みが紡いできた長い歴史があるのですね。

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花と人の営みが長く紡がれていたように、仕事というものは自己と社会を撚り合わせて行くもの。リズムを整えて、途切れないようにしっかりと、美しいガーランドを紡ぐように。


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