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季節の最前列で美を愛でる

レッスン

本日のレッスンは、出始めたばかりのライラックを使いました。実は、4月は桜をメインにした花瓶活けの予定だったのに…。八重桜を買おうと思いきや、手はライラックへ伸びていたのでした。

と、いつもこんな感じで、コロコロとレッスンのテーマを変えてしまいます。予定調和を好まないと言えばカッコいいけれど、私が花の仕事をしている主軸には「季節の最前列で美を愛でる」という美学があるからです。

レッスン5

選択を急に変えるのには、勇気がいるものです。予定通り桜の方が、誰も文句はないでしょう。しかし、私の美学は悶々とする「桜で最前列感はあるのか?」と。

この美学を持つということは、何も花の仕事をしているからという訳でもありません。きっと、他の職業の方々でもその人なりの美学がおありでしょう。それが、その人の生き様、軸となるのですから。

この世の中は、結局は美しい方へと流れていく。それが最善の解決法であり、宇宙の秩序の様なものだと思っています。だから、迷ったら自分の美学を貫いた方が良い。

ま、桜かライラックかなんて、些細なことかもしれませんが、一事が万事であります。毎度、その時の感覚で花材の変更やらレッスン内容もガラリと変えてしまうこともあります。でも、それは気紛れではない。私の中の美学がそうさせるのです。これでいいのだ!

桜でまり

ライラックにビバーナム、そして白い小花はコデマリのピンクで、その名も「桜テマリ」! という訳で、結局、桜っぽいものも入っているのでした(笑)。

きれいにオチをつけるというのも美学です(笑)。


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