見出し画像

荒事の中にある和

画像1

江戸紫色のリシアンサス。シックな色合いならば、豪快な動きを葉で表したい。團十郎が演じた助六のように。

画像2

江戸時代、武蔵野に生える紫草で染めた江戸特有の色ゆえ「江戸紫」と呼ばれた色です。京の赤紫に対して、江戸っ子は青みがかった紫を好んだとか。

さらに、この江戸紫色には解熱と解毒の効果があるとされて、疫病が流行った折には、この色に染めた布を鉢巻にして病人の額に巻かれました。

助六

白塗りの歌舞伎役者の額に、この青紫色の鉢巻のコントラストは、なんとも色気があって粋です。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

オンライン展覧会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?