【感想文】母を恋うる記/谷崎潤一郎
『ママンが死んだ。』
▼あらすじ
▼読書感想文
三千里も探し歩いたのはすごいことだと思う。[感想文・完]
▼余談 ~ 二人の母の比較および意義 ~
本書『母を恋うる記』は、潤一が夢の中で二人の母(らしき女性)に出会う話である。
といったことを考えながら、潤一は二人目の母(三味線の女)を「本当の母」だとして再会に涙するが、上記二人を比較して分かるのは、二人目の母の描写にあまり母親らしさを感じさせないという点であり、むしろ女性(異性)らしく描かれている。そして潤一は二人目の母の発言に何の疑いも抱かない。これらを総合すると本書は「母を恋うる」行動からなる深層心理に眠る、潤一の願望とする女性(≠母)を「夢」という形で抽象化したものと思われる。
以上
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