【感想文】戦争と平和(第四部・完結)/トルストイ
▼戦争と平和のあらすじ(第四部・完結)【感想文(第4部第1編第1章~第2編第19章)】プラトン・カラターエフの存在意義
第1編第12章~第13章にかけて、捕虜となったピエールが同じ境遇である「プラトン・カラターエフ」なる男と出会うが、作品全編を通してこの人物だけは異端である。これは作品の欠陥だろうか、いや、超人トルストイがそんなヘマをするはずがない。カラターエフは作者の知的操作の賜物だろう。というわけで今回は、カラターエフが異端であるとした理由と共に、彼がもたらす作中効果を