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【日本プロ麻雀協会】第21期後期プロテスト解答速報 ~俺ならこう解く~

【はじめに】

東京大学理科三類の入学試験を言い換えるとすれば「全国の高校生の中で最も頭脳明晰めいせきな者を決定する大会の決勝戦」である。並の頭脳と知識、半端な試験対策を講じて理科三類入試にのぞむ者が居たとすればそれは愚の骨頂であろう。

さてここ数年、ちまたでは「麻雀」なるテーブルゲームの趨勢すうせいが活発化の一途を辿たどっており、老若男女を問わず多くの者がこのゲームに対し真剣に取り組む姿が見受けられる。この現状を垣間見かいまみた私が察するに、麻雀たるやこれ最早もはや、娯楽・ゲームの範疇はんちゅうを超えたひとつの「競技」として扱われていると捉えて差し支えはないものと思われる。しかるに、麻雀にはプロの概念が存在し、現在も多数のプロ協会・連盟なるものが組織されており、その主要なものを挙げるとすれば、

・日本プロ麻雀連盟
・最高位戦日本プロ麻雀協会
・日本プロ麻雀協会
・麻将連合-μ-
・RMU

といった五組織に絞られるといってよい。そして麻雀のプロをこころざす者は、己が希望する組織に所属することでプロとしてその道を歩むことができる。ただし、そのためには各プロ組織が主催するプロテストに合格しなければならず、プロテストの難易度は前述した五組織それぞれにおいて異なる。そのため、受験者は希望する組織のテストについてあらかじめその傾向と対策を講じておくにくはない。ここで、五組織のプロテストの内、「日本プロ麻雀協会」主催のプロテストに限っては、前述した東京大学理科三類の入学試験に比肩ひけんするといっても過言ではない超難易度をほこっており、それゆえ数多あまたつわものが麻雀界の東大理三「日本プロ麻雀協会」という豪傑ごうけつの前にあえなくたおれていったという。この鉄門を突破するには、麻雀に関するあらゆる知識、正答に導く論理的な思考力を有するだけでなく、加えて「洞察力」に合否がかっている。そう、プロテストは麻雀実戦経験に裏打ちされた洞察力をもってして解くのであり、これなくしてプロの日の目をみすることは不可能であるとここに断言しておく。そしてそれは以下に示す私の解説が証明した。

これらを承知の上でプロテストに臨む者は、本稿「日本プロ麻雀協会第21期後期プロテスト解答速報」をおおいに活用することで、テスト本番当日においておのが能力を最大限に発揮できること請け合いである。

【麻雀問題①】問題用紙・解答

問題用紙および解答はココをクリック

※お詫び:日本プロ麻雀協会の公式HPによると、問題用紙の無断転載は禁止とのこと。
私は冒頭の【はじめに】を書き終えた時点でその事実に気づいた。おいマジかよ……

【麻雀問題①】問題1解説

問題1は「この手牌は何待ちか?」を答える問題である。

【問題1-(1)】

■正解:
258萬

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、プロテスト合格は夢のまた夢である。

【問題1-(2)】

■正解:
2358ソー

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、結果発表を待たずして不合格である。

【問題1-(3)】

■正解:
23456ピン

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、何度受験しても不合格となるため枕営業による合格の可能性に懸けるべきである。

【問題1-(4)】

■正解:
1245萬

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、アロマテラピー検定すら不合格になるかもしれない。

【問題1-(5)】

■正解:
3568ピン

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えることのないよう、替玉受験すべきである。

【問題1-(6)】

■正解:
12347ソー

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、ドンジャラから出直すべきである。

【問題1-(7)】

■正解:
12345689萬

■解説:
解説は割愛する。このような愚問を間違えるようでは、麻雀のプロではなく「殴られ屋」で生計せいけいを立てるべきである。

【問題1-(8)】

■正解:
23579ピン

■解説:
解説は割愛……しようかなと思ったけど、そろそろギャグも尽きてきたのでやっぱり解説することにする。で、こういう「何待ちでテンパってるのか問題」で厄介なのは、やはりチンイツである。チンイツは手牌が2~8の中張牌チュンチャンパイであればある程、牌同士の連結が密になり、待ち牌の数が多くなるので頭の中が混乱しやすくなる。で、問題1-(8)における回答アプローチとしては、まずこの牌姿はいしをパッと見て、「考えられるスジ」を手牌に割り当てるのが手っ取り早い。この場合、「2-5-8」「4-7」「3-9(6は枯渇)」のスジを順に手牌に割り当てれば、正解の「23579ピン」に絞り込むのは容易である。が、慣れてないとキツイかもしれない。特に見落としがちなのは7ピンである。なんでかというと、567を整理する際に「イーペーコー型(556677)」に変換してしまいがちだからである。いやまあ別にイーペーコーでもいいけど、イーペーコー型に変換するクセがついてしまうと、6ピンが暗刻(666)であることをウッカリ忘れてしまい、その結果、7ピンがアガリ牌であることを見落とす可能性が高いからである。まあチンイツの待ちのカウントは実戦で身に着くので特に大きな問題ではなく、我が秘訣である「パッと見で考えられるスジ」の精度も数をこなせば向上すると思う。

【麻雀問題①】問題2解説

問題2は「手牌のアガリ点は何点か?」を答える問題である。
符計算に関しては事前に下記を暗記しておく必要がある。

▼解説の前に ~符計算の分かりやすいサイトのご紹介~
・符計算の基本的な考え方:ココをクリック
・メンツの点数:ココをクリック
・親の点数早見表:ココをクリック
・子の点数早見表:ココをクリック

【問題2-(1)】

■正解:
5800点

■解説:
5800点の根拠は以下の通り。

・自家は「親」。
・翻数は「3翻(ピンフ+タンヤオ+イーペーコー)」。
・アガれたので「20符」。
・メンゼンロンなので「10符」。
・符の合計は「30符」。

……というわけで、親の3翻30符は5800点となる。

【問題2-(2)】

■正解:
2300点

■解説:
2300点の根拠は以下の通り。

・自家は「子」。
・翻数は「1翻(イーペーコー)」。
・アガれたので「20符」。
・メンゼンロンなので「10符」。
・北をアンカンしたのでこのメンツに「32符」。
・符の合計は「62符」。さらに、一の位を切り上げて「70符」。

……というわけで、子の1翻70符は2300点となる。

【問題2-(3】

■正解:
1300点

■解説:
解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(4)】

■正解:
8000点

■解説:
これはどー考えてもマンガン(8000)だから符計算ができなくてもなんとなく正解できるよ!!

【問題2-(5)】

■正解:
9600点(3200オール)

■解説:
解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(6)】

■正解:
親:16000 / 子:8000

■解説:
これはどー考えても九蓮宝燈ちゅうれんぽうとうだから符計算ができなくてもなんとなく正解できるよ!!

【問題2-(7)】

■正解:
親:4000 / 子:2000

■解説:
これは誤って「親:3900/子:2000」と書いてしまいそうな気がする。というか私は間違えた。4翻30符(7900点)だと思ったんだけど不正解だったんだよなあ。で、どうして正解が満貫(親4000/子2000)なのかよく分からなかったので、「日本プロ麻雀協会 競技規定」を読んでみたところ、なんと!!!「第 43 条 アガリ点の計算(2) 翻の計算」に、

アガリ役の合計にドラの枚数と場ゾロの2を加えた数を翻数とする。
同居しうる役の複合を認めるが、海底撈月と嶺上開花は複合しない。


と書いてあった。つまり、役は複合してもよいとのことである(ハイテイリンシャンは例外)。
さらに、「第 45 条 満貫 」には、

イ. 満貫・・・・・・・・30 符以上の六翻・20 符以上の七翻
子 8,000 点 親 12,000 点


と書いてあった。あー、ということは、問題2-(7)は、

・7翻(ツモ1翻+タンヤオ1翻+三色2翻+イーペーコー1翻+場ゾロ2翻)
・30符(副底フーテイ20符+ツモ2符+カンチャン2符)


となるから、前述の競技規定の「20 符以上の七翻」に該当するため、満貫(親4000/子2000)となる。まさか三色とイーペーコーの複合がOKとはなあ。知らずに問題解いてたよ……

【問題2-(8)】

■正解:
親:2300 / 子:1300

■解説:
意外と70符もあるけど、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(9)】

■正解:
3900点

■解説:
70符以上は単なる暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(10)】

■正解:
3200点

■解説:
暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(11)】

■正解:
7100点

■解説:
暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(12)】

■正解:
8000点

■解説:
暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(13)】

■正解:
6900点(2300オール)

■解説:
暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(14)】

■正解:
親:3600 / 子:1800

■解説:
暗記問題なので、解説は割愛する。
※符計算の考え方は前述の問題2-(1)と問題2-(2)を参照。

【問題2-(15)】

■正解:
親:2900 / 子:1500

■解説:
割愛し過ぎた。これでは流石に不親切な気がしてきたので解説しておくと、得点の根拠は

・自家は「子」。
・翻数は「2翻(三槓子サンカンツ)」。
※場ゾロはややこしくなるので翻数に含めてない。
・アガれたので「20符」。
・ツモったので「2符」。
・北をアンカンしたのでこのメンツに「32符」。
・1ソーをミンカンしたのでこのメンツに「16符」。
・1萬をミンカンしたのでこのメンツに「16符」。
・役牌の白がアタマになってるのでこのメンツに「2符」。
・符の合計は「88符」。さらに、一の位を切り上げて「90符」。

……というわけで、子の2翻90符は5800点(親:2900/子:1500)となる。
90符の得点なんてプロでも即座に出てこないと思うけどどうなんだろう。

【問題2-(16)】

■正解:
親:16000 / 子:8000

■解説:
チンイツと見せかけて緑一色リュウイーソー

【麻雀問題①】問題3解説

問題3は「手牌の内、テンパイする牌は何種何牌あるか?」を答える問題である。けだし良問である、がしかし問題文に難点がある。

▼問題文に関する補足:
私だけだろうか。この問題は何を問われているのかパッと見、わかりづらい。問題文をあらためて見ると「手牌の内、テンパイする牌は何種何牌あるか?」とあり、特にこの「テンパイする牌」という日本語に対し、あなた方は「え?どういうこと?」って感じで困惑しないだろうか。私の場合は「え?どういうこと?」というよりも「あ"あ"ん?!なめとったらあかんどワレ!!」ってなったよ。なんの違和感もなく文章をスムーズに解釈できたんならあなたは天才だ。麻雀ではなくもっと別の道をきわめたほうがいい。で、この問題は以下のように読み替えるべきである。

「この手牌はイーシャンテンである。この状態からテンパイするためにはどの牌をツモればいいか答えよ。なお、回答欄には『牌の種類』と『その枚数』をそれぞれ合計で記載すること。」

ほら見たことか!超わかりやすくなったじゃん!!どー考えても「テンパイする牌は何種何牌あるか?」っていう文章は分かりにくいって!!せっかくの良問が問題文の荒っぽさのせいで台無しになっているのが残念である。

では、これを念頭に置いて各設問を解説することにする。

【問題3-(1)】

■正解:
17種 55牌

■解説:
具体的な解説の前に回答のアプローチを説明する。

◎回答のアプローチ:
① まず、テンパイ形を列挙する。その際、ツモった牌(A)はメモしておく。
Aを4倍して合計枚数(B)を算出する。その際、手牌は考慮せずに単純に「牌種×4倍」でOK。
③ 手牌が何種なのかカウントする(C)。
CAを比較して重複した牌(D)をメモる。
⑤ よって、テンパイしたツモ牌の枚数は「合計枚数- 重複牌の数D」となる。

上記アプローチを本問に適用した結果は以下の通り。

◎問題3-(1)の回答詳細:
テンパイするために必要なツモ牌は「12345678萬、123456789ソー」の17種である(A)。

Aはこの卓上に、17種×4枚=合計68枚(B) 存在する。

手牌は12種(C)である。

AとCを比較すると重複した牌は13枚である(D)。

テンパイしたツモ牌の枚数は「68枚(B) - 13枚(D)」の結果、55枚となる。

したがって、正解は「17種 55牌」となる。

◎回答する際の注意点:
初手でAの値をミスったら後続のBとDも全滅するので、Aは慎重に吟味するべし。

【問題3-(2)】

■正解:
10種 34牌

■解説:
この問題について前問と同じ要領で以下、解いてみる。

◎問題3-(2)の回答詳細:

テンパイするために必要なツモ牌は「34567萬、34568ピン」の10種である(A)。

Aはこの卓上に、10種×4枚=合計40枚(B) 存在する。

手牌は6種(C)である。

AとCを比較すると重複した牌は6枚である(D)。

テンパイしたツモ牌の枚数は「40枚(B) - 6枚(D)」の結果、34枚となる。

したがって、正解は「10種 34牌」となる。

【問題3-(3)】

■正解:
8種 26牌

■解説:
ややムズイ。
が、この問題についても前問と同じ要領で以下、解いてみる。

◎問題3-(3)の回答詳細:
テンパイするために必要なツモ牌は「23568萬、347ソー」の8種である(A)。

Aはこの卓上に、8種×4枚=合計32枚(B) 存在する。

手牌は10種(C)である。

AとCを比較すると重複した牌は6枚である(D)。

テンパイしたツモ牌の枚数は「32枚(B) - 6枚(D)」の結果、26枚となる。

したがって、正解は「8種 26牌」となる。

【問題3-(4)】

■正解:
5種 14牌

■解説:
これはサービス問題である。これは絶対にミスしてはいけない。というか、この協会のプロテストって、最後の設問にカンタンな問題が配置されてることが多い傾向にある。
では、この問題についても前問と同じ要領で以下、解いてみる。

◎問題3-(4)の回答詳細:
テンパイするために必要なツモ牌は「34789ソー」の5種である(A)。

Aはこの卓上に、5種×4枚=合計20枚(B) 存在する。

手牌は5種(C)である。

AとCを比較すると重複した牌は6枚である(D)。

テンパイしたツモ牌の枚数は「20枚(B) - 6枚(D)」の結果、14枚となる。

したがって、正解は「5種 14牌」となる。

【麻雀問題①】問題4解説

問題4は「手牌の内、テンパイチャンスを最も多くする打牌はどれか?」を答える問題である。この問題も実戦に即しており良問である。それにしても嗚呼ああ、問題にケチをつけたくはないが……無粋ぶすいを承知で!またしても!問題文の日本語に!!アタイは!!注文がある!!それは以下や!!

▼問題文に関する補足:
問題3と同様、問題4についても何を問われているのかバチクソにわかりづらい。問題文をあらためて見ると「手牌の内、テンパイチャンスを最も多くする打牌はどれか?」とあり、特にこの「テンパイチャンス」および「多くする」という日本語に私なんかは違和感を覚える。こんな言葉を試験で用いていいのか。この「テンパイチャンス」ってのは「ロン」や「ツモ」といった公式の麻雀用語というよりも業界用語・慣用語だろう。試験の場で用いるべき言葉に適しているとは言いがたい。とすれば本件、主宰者側に改善要望を打診する者がいてもなんら不思議ではない。出題者の「あたりまえ」は全ての受験者の「あたりまえ」ではない。全受験者に平等ではない。受験者の国語力・読解力の程度を測るという試験の主旨・意図があるのだとすれば、それは麻雀ではなく日本語検定の管轄であり、というか、いやなにも私は出題者に文章力の高さを要求しているのではなく、受験者がなるべく混乱しないような平易かつ丁寧な文章を心掛けよと提案しているのであり、出題者および受験者の双方が共通理解の下で試験を行えるような配慮、そして環境づくりを行うことが、ひいては受験者の実力を確実に把握するための一番の近道であると言いたいのであって、そんな我が熱い胸中を知ってか知らずかこの出題者ときたら意に介さずして「まあこんな問題文で分かんだろエヘヘ」的な勝手気ままな発想でこうした乱暴な問題文を作成したんだとしたらそれは言語道断でありもうオマエはいったい何考えとんのじゃあああああああマジメにやらんかいワレ受験者ナメとったらええかげんイテまうどボケカスアホンダラがああ!!!!

というわけで、この問題は以下のように読み替えるべきである。

「この手牌を見て、テンパイする確率が一番高くなる最適な打牌はどれか。また、回答する牌が複数存在する場合は全て記載すること。」

ほら見たことか!!主宰者と受験者の共通理解をうながす丁寧な文章になったでしょう。問題4は受験者の思考力がモロに出る良問なので、それを問題文のまぎらわしさで台無しにするのはもったいない。

では、これを念頭に置いて各設問を解説することにする。

【問題4-(1)】

■正解:
5萬、5ピン

■解説:
問題4のきもは、要するに「待ち受けの広さ」と「残り枚数」である。
つまり、牌効率に基づく打牌を素早く正確に導き出せるかが求められている。
で、正解は「5萬、5ピン」なのでシミュレーションすることにする。

打5萬のケース:
この手牌から5萬を捨てると、

33567萬4556ピン4567ソー

という形となり、ここから以下の牌をツモればテンパイする。

3萬、34567ピン、234789ソー(12面待ち&残40枚)

上記は待ち受けのレンジはご覧の通りかなり広く、12面待ち&手牌を除いて卓上に40枚も存在する。この問題で問われてるのは、思うに「4556ピンをリャンメンとして解釈できるかどうか」であり、この発想がないと打5萬に至らないんじゃないかな。

打5ピンのケース:
この手牌から5ピンを捨てると、

335567萬456ピン4567ソー

という形となり、ここから以下の牌をツモればテンパイする。

345678萬、234789ソー(12面待ち&残40枚)

上記も優秀な待ち受けのレンジを誇っており、これも先程の打5萬と同様、12面待ち&手牌を除いて卓上に40枚存在する。

【問題4-(2)】

■正解:
6ソー

■解説:
この問題は6ソーか7ピンのどっちが正解なのか、あるいはどっちも正解なのか、悩ましい。
というわけで、シミュレーションしてみることにする。

打6ソーのケース:
この手牌から6ソーを捨てると、

3335566萬788ピン567ソー

という形となり、ここから以下の牌をツモればテンパイする。

4567萬、689ピン(7面待ち&残22枚)

打7ピンのケース:
この手牌から7ピンを捨てると、

3335566萬88ピン5667ソー

という形となり、ここから以下の牌をツモればテンパイする。

4567萬、8ピン、57ソー(7面待ち&残20枚)

▼結論:
以上の結果から、打6ソーも打7ピンも同じ「7面待ち」である。
待ち受けの枚数は同じにも関わらず、正解が「打6ソー」のみである理由は「卓上の残り枚数」を考慮したからである。前述の通り、打6ソーは「手牌を除いて卓上に残22枚」存在する。しかし、打7ピンの場合は「手牌を除いて卓上に残20枚」と、打6ソーに比べて2枚少ないからである。つまり、テンパイするためにツモってくる可能性が2枚分だけ低い。
よって、正解は「打6ソー」のみである。

【問題4-(3)】

■正解:
3ピン、6ピン

■解説:
割愛する。前述の問題4-(1)、問題4-(2)と同じ要領で回答を導くべし。

■参考(どの牌を打牌候補にするか):
問題4全般にいえることだが、打牌候補をどれにするかをパッと見で判断しなければならない。そこを誤ると、選択した打牌候補のシミュレーションにおいて大きなタイムロスが生じてしまう。実戦経験が多い方は問題ないと思われるが、この問題4-(3)の打牌候補は、経験豊富な方であれば手牌を見た瞬間に「3ピン」「6ピン」にアタリをつけるのではないか。なぜなら、この手牌には雀頭がなく、そのため、3萬と8ソーに連結する牌(1萬、6ソー)を保持しておかないと「雀頭になるための待ち受け」が悪くなるからである。この説明で伝わったのか何ともいえないが、打1萬、打6ソーしたケースをシミュレーションしてみればよく分かる。例えば、打1萬の場合の雀頭候補は「36ピン、68ソー」の4枚。打3ピンの場合だと「13萬、68ソー」とこれも4枚。しかし、ここから雀頭に派生する(=テンパイする)確立が高いのは、打1萬ではなく、暗刻との連結が強い打3ピンである。というか、3456ピンを残したところで、この状態ではまだリャンメンにすらなってない。もしリャンメンだったとしても雀頭になるための連結が弱く、したがってテンパイしづらい(=牌効率は悪い)。ってな思考回路の働きにより、「なんか3ピンと6ピンっぽいよなー」と打牌候補を判断することができるのである。これに関しては頭で覚えるよりも身体で(実戦で)覚えた方が早い。

ちょっと一息「解説にあたって」

以上をもって日本プロ麻雀協会プロテスト「麻雀問題①」は終了となる。

ところで本稿は、私が過去に掲載したテスト解説記事(例えばこの記事)と比べて膨大な手間を要している。だってそうだろう、無断転載禁止との事で問題用紙を掲載することができないのだから。そのため、私はここまでに掲載した「麻雀の手牌の画像」をなんと、お手製で作った。パワポのスライドに、麻雀牌をひとつひとつズレないように丁寧に並べてそのスクリーンショットを本稿に掲載したのであり、私は問題の解説文を書くよりも、手牌の画像作成作業に多くの時間をついやした。私はここまでの記事を作成するのにコーヒーを二十杯飲み、煙草は四箱吸った。また、問題3-(3)を解説する際、30分以上検討しても全く解答に至らなかった。その原因は、私が作成した「手牌の画像」がそもそも間違っていたからであった。これでは一生かかっても解答に至る訳がないではないか。これには絶望した。手先は器用だと思ってたのに。そのせいもあってか、問題4の問題文を読んだ瞬間、積もりに積もったイライラが頂点に達した私はこの問題の出題者に対し、これまでの怒りをぶつけたのである。今になってみれば申し訳ないことをしたと反省している。しかし、今になってみれば互いに良い思い出になったではないか。んー、というかあの問題3と問題4の問題文の乱暴さは見過ごす訳にはいかない。もし仮にイライラしてなくても問題4に関しては何かしらの非難は確実に浴びせると思う。だってそれは私の正義感、いやさ義侠心ぎきょうしんが断じて許さないから……許すわけにはいかないから……

まあそれは別にいいんだけど、麻雀問題①に関しては、問題1と問題2の難易度は低いが問題3と問題4は時間が掛かる設問が多い印象であり、初見殺しに近い。だから過去問を2年分ぐらいやってから本番に挑んだ方がいいんじゃないかな。あ、ちなみに問題1~問題4の制限時間は30分しかないので、問題1&問題2は瞬殺で回答しないと肝心の問題3&問題4でタイムオーバーする可能性があると思う。解説の際に何度も言ったけど、実戦経験が豊富な人であれば全問正解するんじゃないかな。まあいいや。あーあ。なんか私、三人麻雀の調子悪いんだよなあ。何で負けるんだろう。牌譜見てもよく分からないんだよなあ。私のアガリ牌をすり抜けてアガってくる、それは意図的にすり抜けたのか偶然にもすり抜けられたのか、いまいち判別できない。明らかに格下なんだけど。「格下だから弱いに決まってる」という固定観念に私は縛られているのかもしれない。だから知らず知らずのうちにナメた態度で勝負しており、その結果負ける、ってことなのか。それでもテクニックでカバーできそうな気もするんだけど、まあこれに関しては別途採り上げて具体的に反省を試みることにする。

【麻雀問題②】問題用紙・解答

問題用紙および解答はココをクリック

※お詫び:日本プロ麻雀協会の公式HPによると、問題用紙の無断転載は禁止とのこと。

【麻雀問題②】問題1解説

問題1は協会の受験資格に関する穴埋め問題である。

【受験資格】
当協会の( 1 )と( 2 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。

■正解:
(1)目的
(2)義務

■解説:
この問題を解説するにあたり、私は日本プロ麻雀協会の公式サイトを拝見させて頂いたが、特に空欄(1)および(2)に関する有力な手がかりは見受けられなかった。というわけで、この回答は問題文の文脈から推測して記載する必要がある。で、この文章をあらためて確認すると「当協会の( 1 )と( 2 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とあるので、何かしらの「遂行」が求められている。そしてそれは「麻雀界の発展」に繋がるのだという。そのため、不正解の例としては「当協会の( 衰退 )( 経営破綻 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」といったネガティブな回答は論外である。一体何が悲しくて日本プロ麻雀協会の衰退と経営破綻を目的としたプロテストを開催する必要があるというのか。回答欄に記載すべきは、もっと前向きなワードに決まっているではないか。例えば、「当協会の( 健康 )( 長寿 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とか、「当協会の( 母子 )( もに健康 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とか、「当協会の( フリテン )( ハコワレ )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とか、「当協会の( ヒゲ )( ボイン )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とか、「当協会の( ヒゲとボイン )( Yシャツと私 )を遂行し、麻雀界の発展に貢献する意欲のある方。」とかは前向きなワードとは言い難いので決して回答欄に記載しないこと。スベる可能性も高いし。まあ文脈に沿った前向きなワードを記載しておけば大丈夫かと思われる。あと、はっきりいってこの問題は配点が4点と低いのでミスしても許容範囲である。

【麻雀問題②】問題2解説

問題2は協会の競技規定に関する穴埋め問題である。

■正解:※(1)~(8)は漢字必須※
A:一翻縛り
B:起家の投サイ
(1):懸賞
(2):仮東
(3):仮親
(4):起家
(5):河底牌
(6):平局
(7):手牌
(8):壁牌

■解説:
解説は割愛する。下記↓競技規定を丸暗記するべし。
 ・日本プロ麻雀協会 競技規定

【麻雀問題②】問題3解説

問題3も協会の競技規定に関する穴埋め問題である。

■正解:※漢字必須※
(1):吃
(2):碰
(3):槓
(4):立直
(5):栄(和)
(6):自摸(和)

■解説:
解説は割愛する。下記↓競技規定を丸暗記するべし。
 ・日本プロ麻雀協会 競技規定

【麻雀問題②】問題4解説

問題4は「麻雀業界の有名人」を答える問題である。

■正解:※漢字必須※
(1) 日本プロ麻雀協会 代表理事 → 五十嵐 毅
(2) 雀王 → 渋川 難波
(3) 女流雀王 → 逢川 恵夢
(4) 新人王 → 夏目 ひかり
(5) 日本プロ麻雀連盟 会⾧ → 森山 茂和
(6) 最高位戦日本プロ麻雀協会 代表 → 新津 潔
(7) 麻将連合 代表 → 忍田 幸夫
(8) RMU 代表 →  多井 隆晴

■解説:
この問題に正解することと麻雀の実力は1ミリも関係ないじゃん!!と思われた方がいたとしたらそれは「」である。愚。そしてそれは何を隠そう、この私。とはいえこの問題は裏を返せば、麻雀という業界に対する興味、情熱といったものを測る目的があるように思われるため、決してないがしろにしてはならない問題ともいえる。

【麻雀問題②】問題5解説

問題5は「アガリ点数が1600点になる事を説明した文章」を答える穴埋め問題である。

■正解:
(1):場ゾロ
(2):副底
(3):老頭牌
(4):単騎
(5):⼳二
(6):一家包

■解説:
解説は割愛する。前述の麻雀問題①でさんざんやってきた符計算のおさらいである。ただ、漢字で書かないと不正解となるのが厄介。というか、これを漢字で書けたからといってそれがどうしたというのか、と思われた方がいたとしたらそれは「」である。愚。そしてそれは何を隠そう、この私。とはいえこの問題は裏を返せば、麻雀という業界に対する興味、情熱といったものを測る目的があるように思われるため、決してないがしろにしてはならない問題ともいえる。

【麻雀問題②】問題6解説

問題6は「協会が開催した大会」におけるスコアシートに関する穴埋め問題である。

スコアシート

■正解:
(1): △24.0
(2): △30
(3):△54.0
(4):+50
(5):+58.2

■解説:
解説は割愛する。下記↓競技規定の「第6章 計算(収支および得点)」を丸暗記するべし。
日本プロ麻雀協会 競技規定

【麻雀問題②】問題7解説

問題7は「協会が開催した大会決勝戦で優勝するための条件」を答える問題である。

■正解:
(1): 優勝者A、+76.8
(2): 1000
(3):12000
(4):12000
(5):500 / 1000

■解説:
解説は割愛する。これも前問と同様、下記↓競技規定の「第6章 計算(収支および得点)」を丸暗記するべし。 
日本プロ麻雀協会 競技規定

ちょっと一息「私が出会った印象的な打ち手」

以上をもって日本プロ麻雀協会プロテスト「麻雀問題②」は終了となる。

現在、私の対局の場は主にオンライン麻雀が主体である。コロナウィルスが流行する前は月イチ程度で近所の雀荘に通っていた。通うといっても居酒屋で飲んだ帰りにもう少しだけ時間つぶしするかといった程度のモノである。旅先でも雀荘に行くことがあってその際、大阪の難波なんばの雀荘にはよく行った。池袋、新宿の雀荘もレベルが高いが、難波もそれに劣らず強い打ち手が多いので割と真剣に打った記憶がある。あと、大阪には珍しいことに三人麻雀専門の雀荘をよく見かけるのだが流石に勝てる自信が無いので入ったことは無い。大阪って三人麻雀が流行しているのだろうか。

数年前、新宿のとある雀荘に妙な打ち手がおり、五十代とみられるその男はなんと理牌りはいを一切しなかった。「理牌」とは対局時に手牌を見やすく並べ替える行為のことで、例えば、手牌が「176453298」であれば「123456789」と牌を整理して分かりやすい状態にしておくといった誰もが行う常套手段なのだが、その男は理牌をせず平然と打っていたのである。このさまを最初目撃したときは驚いたが、何度か卓を囲んでいて気付いたのは「男が何をしているのか見当がつかない」ということである。通常、対局中は「理牌をした状態からツモった牌を手牌に差し込んで不要牌を捨てる行為」をひたすら繰り返すため、その行為が手牌のある一定のエリアに集中してると同じ色の牌が今どの辺にあるのか、つまり、手の進行状況がうっすらと把握できるのだが、その男の場合は理牌されてないバラバラの状態なので、男が一体何をしてるのかが把握できないのである。この男が凄いのは清一色チンイツすらも理牌をしないまま狙い続け、そしてとうとう「ツモ」と牌を倒して「ツモ、チンイツ、ピンフ、イッツー、ドラ、バンバン」とアガリ役を言ってのけたことである。その複雑なチンイツ複合役をはたから見ていた我々にとって、そのアガリ役が本当に「ツモ、チンイツ、ピンフ、イッツー、ドラ、バンバン」なのか即座に判別できず、そういう場合は理牌してもらうのだが、アガった手は寸分たがわず「ツモ、チンイツ、ピンフ、イッツー、ドラ、バンバン」であった。もはや曲芸のいきである。その男とは何度か話したことがあるが、理牌しない理由はやはり「手牌の内容、手の進行を相手に読まれないようにするため」であり、この打法を十代の頃から今に至るまで続けているのだという。この「理牌をしない」という妙技みょうぎは、オンライン麻雀だとその恩恵に預かることがほぼないのだが、現実の麻雀だと効果がある様に思う。現実は打ち手の表情、目線、仕草の癖、そして手牌の出し入れ、といった手がかりがあるが、その男はそういったものを徹底的に排除して相手にすきを見せないことに特化していた。理牌をしないのはその究極形といっていいのではないか。当然、男は強かった。今、この男がどこで何をしているのか私は全く知らないがもう一度勝負してみたい相手の一人である。

【一般教養】問題用紙・解答

問題用紙および解答はココをクリック

※お詫び:日本プロ麻雀協会の公式HPによると、問題用紙の無断転載は禁止とのこと。

【一般教養】問題1~4全部まとめて解説

なぜ、麻雀のプロテストにも関わらず一般教養問題があるのか。その理由は「麻雀だけ強くてもしゃーないから」であろう。プロテスト受験要項を見たところ応募資格に「18歳以上」とあり、18歳といえば立派な社会人である。一般教養がなくてどうするのか。社会人たるもの一般教養なくしてはしかるべき日常的な会話が、円滑なコミュニケーションが、すなわち社会生活が成立しないではないか。「今日は暑いですね」「はい、冬ですからね」、「昨日、彼女にフラれました」「へー、それは愉快ゆかいだね」、「明日、母の葬式があるんです」「祝電しゅくでんを打っといたよ」、「Is this your pen?」「No, it's my father.」……こんなやからはただの社会不適合者ではないか。そうした者を合格させて日本プロ麻雀協会に所属させてしまうと組織が内部崩壊を起こす恐れがあるため、それを未然に防ぐための策として一般教養問題が設けられたものと私は推察する。

▼問題1:
【設問1の解説】
漢字の書き取り問題である。
例えば、
「(1)今年の沖縄のつゆ入りは5月4日で過去10年で最も早い。」
という文章において、太字の部分を漢字で回答するといった内容である。
これは別に殊更な解説は不要だと思う。

【設問2の解説】
四字熟語の読み仮名とその意味を答える問題である。
例えば、
・天衣無縫・・・読み仮名「てんいむほう」、意味「文章などに技巧のあとが見えず、ごく自然でしかも完全で美しいこと。」
といった感じである。これも別に解説不要な気がする。

▼問題2:
算数の問題である。例えば、
3 - 5 × (-2)

の計算結果を答えるのだが、この問題、計算の順序を忘れてしまい、意外と間違える大人が多いらしい(ニュースで見た)。あとは、
5/4 ÷ 2/3
という分数の割り算が出題されている。大学生の頃、私は三ヶ月間だけコンビニでバイトした経験があって、そのバイト先の先輩はなんと分数の割り算ができなかった!その先輩と私は別の大学だったけど、なぜ彼は合格できたんだろう。スポーツ推薦、あるいは指定校推薦で入学したんだろうか。というか推薦入試ってペーパーテスト無いんだっけ。たしか面接だけだったよな。もしそうなら、勉強なんてできなくてもある程度はどうにでもなるってことか。

▼問題3:
【設問1の解説】
アメリカと韓国とロシアとウクライナの現大統領を答える問題である。
まあ、答えたらいいと思う。

【設問2の解説】
ウクライナとロシアに関する時事問題である。
これも新聞とかニュースとか見てたら答えられる内容だと思う。

【設問3の解説】
沖縄返還に関する時事問題である。
本プロテストが開催されたのが沖縄返還50周年にあたる令和四年だからかと思われる。これも中学校に通ってちゃんと勉強してたら答えられるはず。

▼問題4:
【設問1の解説】
新型コロナウィルスに関する時事問題である。
これも別になんとかなるんじゃないかな。

【設問2の解説】
大気及び海洋の変動現象に関する問題である。
え、なんだこれ。全然わからん。

【設問3の解説】
太陽系の惑星に関する問題である。
これはなんとか回答できると思います。そういや、「すいきんちかもくどってんかいめい」の「めい(冥王星)」は今はもう太陽系から外れたので「すいきんちかもくどってんかいめい」は「すいきんちかもくどってんかい」なんだよね。「めい」が無くても「すいきんちかもくどってんかい」は言ってて気持ちいいフレーズである。

【設問4の解説】
ゲリラ豪雨に関する問題である。
実は私、ゲリラ豪雨が超キライなんですよ。まあ大半がキライかもしれないけど、私はそのではないと言いたい。雷レーダーって知ってますか?私はねー、ゲリラ豪雨が盛んな夏場はこの雷レーダーを一日中起動して雷がいつ来るのか頻繁にチェックしてました。今年の夏もそうでした。雷だけは苦手なんですよ。なんでみんな雷大丈夫なの。なんで普通にしていられるの。まさか自分にだけは雷が落ちないとでも思ってるの?そんなこと言ってるやつに限って雷直撃するよ、これぞ天誅てんちゅうだ。くらいやがれ。で、今年も雷レーダーをチェックしてたら、落雷するのは決まって八王子~甲府の区間だった。山が多いからだろうか。にしても、あの辺に住んでる人たちは大丈夫なのか。

ちょっと一息「私の麻雀歴」

以上をもって日本プロ麻雀協会プロテスト「一般教養」は終了となる。

ここで私自身の麻雀歴を振り返ってみると、高校1年生の頃、ゲームセンターに置いてあった「脱衣麻雀」が麻雀との出会いであり原点である。私は脱マーで麻雀の基礎を学んだ。たかが脱マーといえども1プレイ50円と少なからず金がかかっており、さらに麻雀対決で勝利することにより女性が脱ぐためこちらも真剣である。よって、ルールとアガリ役はすぐに覚えることができた。ただ、脱マーはすぐ飽きてしまい以降は実戦の麻雀をすることになったのだが、高校2年生の終わりぐらいまでは月2回ぐらいのペースで同級生の家で麻雀をしていたように思う。今は自動卓で麻雀することが大半だがこの頃は手積てづみで打つことの方が圧倒的に多かった。そのためイカサマし放題だった、といっても、「積み込み」「キャタピラ」とかあんな派手なイカサマ芸は不可能なので私は「握り」という手のひらに牌を数枚握り込んだ状態で打ち、その牌が必要になったら不要牌とすり替えるといった地味な技や、河にある牌や王牌ワンパイを盗んだりしていた。というかイカサマは私も含めて全員やってた(イカサマがバレたら役満払いだった)。この時期はよく負けた。点2~点3程度の低いレートにも関わらず借金まみれであった。というのも、今考えるとひどすぎるローカルルールだったからであり、例えば、一般的な麻雀は東風戦・半荘戦であるにも関わらず我々は北場ぺーばまで通しでやっていた。そして「ハコワレ」は無い。つまり、ハコってもポイントがマイナスになるだけで勝負は北場オーラスまで続行する。さらに「ウマ」も「オカ」も「花牌」も「マネマン」も「ヤキトリ」も「オープンリーチ」も採用していた。東場、南場に関係なく場には常に「西の風」が吹いていた。「北」を抜くとカンドラが増える。そんな馬鹿げたルールだったので滅茶苦茶な負け方をする者が続出した。それに嫌気がさした私は、高校3年生~大学2年生ぐらいまでは麻雀は一切しなかった。そして大学3年生~4年生の頃、『アカギ』という漫画が流行っており、その影響でまた麻雀を打つようになった。今度はイカサマはせず真剣に打ち、この頃ようやく符計算も覚えて雀荘に行くようになった。で、卒業後は面倒くさくなってまたしても麻雀をしなくなり、友人に誘われても断っていた。徹麻テツマーするぐらいなら寝たかった。そこから数年が経ち、なんの弾みか忘れたが三年ぐらい前から麻雀を再開して今に至っている。ただ、現在は「オンライン麻雀」なるものを中心に打っており、これ、現実の麻雀に比べて労力がほぼ不要なのが非常に良い。――
こうして振り返ってみると、麻雀やったり、やめたり、またやったり、やめたりの繰り返しであり、我ながら大した麻雀歴ではないよなあとつくづく思う。とりあえず、言えるのは「我が麻雀のルーツは脱衣麻雀にあり」ということである。

【論述】問題用紙・解答

問題用紙はココをクリック
(解答は非公開)

※お詫び:日本プロ麻雀協会の公式HPによると、問題用紙の無断転載は禁止とのこと。

【論述】解説および模範解答

プロテストの最終問題は論述である。麻雀に関するお題に沿って、400文字程度で何かしら文章を書けばよい。受験者はそもそもプロテストを受験する程の気概きがいがあるので、本問は比較的容易に論じることができるのではないかと思う。

【論述テーマ】
麻雀の良い所と悪い所について、他のボードゲームやカードゲーム(タイルゲーム)などと比較しつつ 370~400 文字であなたの考えを述べよ。

■正解:
※非公開のため不明※

■解説:
上記の通り、正解は非公開である。そのため絶対的な回答というものはない。しかし、論述問題にはコツがあるのでそれをお伝えしておくと、「問題文で指定されている条件を遵守せよ」である。したがって、この問題の遵守事項は、

・麻雀の良い点、悪い点を必ず書くこと。
・その際、他のボードゲームやカードゲームと比較すること。
・文字数は370~400字に収めること。


以上の三条件を満たせばよいことになる。
そして私は今回の論述テーマに沿って模範解答を3パターン用意しておいたので、論述が苦手な方は以下の文章を参考にされるとよい。

▼模範解答(その①):
麻雀の良い点は「運次第で誰でも勝つことが可能」という点でありこれに尽きる。例えば、麻雀には「天和テンホー」という役があり、これは配牌の時点でアガっている状態を指す。つまり、試合開始と同時に決着が着いたのである。極端な例かもしれないが「運」により勝敗が左右されている好例といえる。これと対照的なゲームといえば「将棋」であろう。将棋は麻雀と異なり試合開始時点で双方の駒の種類、枚数、配置が固定されており、相手には飛車が5枚あるのに自分にはなぜか角行が0枚、とはならず平等に勝負できる。即ち、運の要素は介在しないということが示されており打ち手の実力に依拠しているのである。弱い者は一生負け続ける。裏を返せば前述の麻雀の良い点に繋がるのであるからして麻雀は誰でも気兼ねなく遊ぶことができる。が、麻雀上級者からしてみれば初心者に「運」だけで負けるのはプライドが傷つき、これが精神的な悪影響を及ぼすに違いない。
[397文字]

▼模範解答(その②):
「人生ゲーム」というボードゲームは「人生」とうたっておきながら人生の妙味みょうみとぼしい。なぜルーレットの出た目が「6」なら医者になれるのか。「3」なら力士なのか。おかしい。だってそうじゃん、医者をこころざして幼少期から必死になって勉強してきた者がそのかいあって医学部に合格、医師国家試験を突破、いざ社会に出ようとルーレットを回したら「出た目が『3』だったから」という理由で力士になっちゃった、は納得がいかない。人生100年とは言い条、人生ゲームはほんの2時間もあれば出生から死亡まで貫徹できてしまう。これもおかしい。そんな単純でスピーディーな人生はまっぴら御免だ。一方で麻雀は「人生そのもの」でありおのれを映す鏡である(※良い点)。これは根拠の説明を待たずして明白なので割愛する。なお、鏡に映った己の姿に自己嫌悪を覚えて卑屈になってしまうことも十分にあり得るので注意が必要である(※悪い点)。
[394文字]

▼模範解答(その③):
朝まだきにうまれ指バラ色の曙の女神がその御姿おんすがた現した頃、甘い眠りをむさぼろうとしたあの豪傑にして怪童なるジカレオスの頭上に、東よりきたる暴風が吹き荒れた。その様子をいち早く察した眼光鋭いカミチャコネスは翼ある言葉をめてジカレオスに語りかけるは「寝ている場合ではない、早くしないか。そなたのつとめであるのだから遅々としていてはらちが明かない。」こういうと続けて向こうからあの麗々として照り輝ける瞳の姫トイメニシアも口を揃えて「ジカレオス、早くしなさい。何を恐れをすことがあるというのですか。」こういうとあの豪傑にして怪童なるジカレオス、答えて言うには「嗚呼ああ、カミチャコネスにトイメニシア。私を責めるのはよせ。それでなくても今現在、私の胸の奥には数知れぬ悩みがあるというのに。少しも待てぬというのか。時は過ぎ去らなければ我々の心すらも奪いはしないではないか、少しは余裕を心得よと言っているのだ。そんなことすらもとうに忘れたのか。この不埒ふらち女共おんなども奸婦共かんぷども、あまり私を怒らせぬ方がよい。そなたらを討ち取る絶好の機会に胸が騒いでいるだけなのだから。」とこういえば、眼光鋭いカミチャコネスにいなやはなく、腕を組み静かな闘志を燃やし続け、あの麗々として照り輝ける瞳の姫トイメニシアもやはりそれにならうほかすべを持たなかった。それから幾時間の無為むいたであろうか、朝まだきにうまれ指バラ色の曙の女神、遥か中天につかさどりしそんな折、あの豪傑にして怪童なるジカレオスは何を思ったか、燃える赤に染まりし五輪の輪にいろどられた「石板の欠片赤ウーピン」をあの広大にして永遠に続く聖なるホーに叩きつけて皆に向け声を荒げていうには「勝負リーチ!」こういうと全員をにらみつけたが早いか、それまで沈黙を貫き通していた剛毅にして豪勇の勇名轟ゆうめいとどろくシモチャーニアがあの豪傑にして怪童なるジカレオスにいうには即ち「ロン。四暗刻単騎。」とそれに応えて、ジカレオスがいうには「ちょっと待った。やっぱ今のナシ。」「今のナシとかありえねーから。さっさと96000払えよ、この雑魚ざこ。」こういうとシモチャーニアは悲痛に苦しむジカレオスが保有するあらゆる財宝を全て取り上げたのちに不敵な笑みを浮かべて冥界めいかいへと飛び去っていった。かくして父神ゼウスの神慮しんりょは遂げられたのである。[1046文字]

【総括】

この筆記試験の後に行われる実技試験こそがプロテストの本番ともいえるため、受験者はそれを中心にがんばったらいいと思う。

以上

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