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悲しみというのは病気。

「悲しみというのは病気。だからあれこれ「どうして?」と
理屈なんて考えずに、病気として我慢してればいい」

と、アランは『幸福論』で説く。

鬱や不安症持ちとしては、この言葉をもう少し早く頂きたかったものだ。

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鬱や不安症の経験者なら伝わると思うのだけど、完全にダウン期(と、私は呼んでいる)時は、自分の思考回路が自己否定や最悪なことばかりを想像することにしか働かなくなる。

抜け出したくてもどうもできなくて、で、そういう時は「気の紛れることをしなさい」とか「体を動かして」とか「そういう日こそ誰かに会って」とか言われることが多いんだけど、こういうダウン期はだいたい体調不良もセットなのだ。ほんとアンハッピーセットって感じよね。

だからこそ、アランの言葉を実践するのは難しいんだけど、心構えとしてはすごく役に立つんじゃないかと思った。

「なんで私は、、、」という言葉を出すことを意図してストップさせて、「ひたすら耐えよう。そしたら、落ち着く」なんとなく「そうだよな」と思ってたことを、ちゃんと担保してもらえた気分になった。

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恋人に振られてから完全に哲学ゾーンに入ってしまった私は、この2日でアランの『幸福論』を二回読んだ。
何回も読み返したくなるから、自分用に一冊買おうと決めた。