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森蘭丸は本当に戦国屈指のイケメンだったのか?

 こんばんは。好きなタイプの男性は?と聞かれ、戦国武将みたいな人と答えては、年上の女性先輩方にそんな人、おらんおらんと言われてしまう筆者です。
もっと早く買っておけば良かったーと悶絶しながらも、100名城スタンプを地味に押して回っています。いい城は2度行ったっていいじゃないか。はー(ため息)


遺構がある時~、ない時~♪

 天守閣といった建物は現存しておらず、櫓も再現となっています。何も残されていない区割り部分では当時の人の生活を想像する、実際に残っている遺構部では「おー」とスケールや柱に感じ入る。そんな風に、ある時~、ない時~(関西人以外にも通じるのか?)で違う見方をするのがお城ですね。津山城は、その意味では石垣と再現建物が半々で、バランスのとれた見やすいお城となっています。

石垣が見事

 石垣も野趣あるタイプと、ツルンとしたあら?これ去年作ったのかしら?というタイプがあります。筆者は野趣あるタイプが好みです。戦国武将の妻となる予定なので、当然ですね。津山城は、でこぼこしている訳ではないのですが、適度に大きさが揃っておらず、繊細かつ豪壮な感じを受けました。

現代人の方が、背は高いはずなのに

登ってきた階段も、両脇の守備はばっちり。石垣に囲まれている。

 写真の青の部分のように、段差の小さい部分がひ弱な現代人である私たちが登城するために作られた部分です。赤の部分のように幅広く感じる部分、追加された青2段分が築城当時の1段分になるそうです。
ここで、ボランティアガイドをされている方に声をかけられて、教えていただいたのです。


ついに核心に迫る

兄弟は似るのか?

 皆さま、お待たせしました。城マニアの方は、イライラされているかもしれません。肝心なことが説明されていないではないかと。曇った目でお城を見て欲しくなかったため、後回しにしておりました。

 津山城、別名鶴山城は、本能寺の変で亡くなった織田信長の小姓であった森蘭丸の弟、忠政が城主を務めたお城です(築城は別の方)。
そう、森蘭丸といえば、戦国きってのイケメンとして有名ですよね。新撰組の沖田総司も実はイケメンじゃなかったらしいですが、森蘭丸はどうなのでしょうね?

蘭丸だけ、微妙にまつげが美男子風

信長協奏曲の森ブラザーズ。忠政はいないけれど、他の兄弟もイケメンというわけではありませんね。

修復ビフォーアフター

 実は、忠政座像が登城口すぐにあります。皆さん、覚悟はできていますか?ドン

イケメンの弟像に、拭いきれない違和感。

これで、筆者があれ?森蘭丸ってたしかイケメン・・・と思い起こしてしまった理由をご理解いただけたかと思います。
ボランティアさんにお尋ねしてみたところ、この座像、元となる木像が森家の菩提寺である本源寺(津山市)にあるそうですが、修復される前の首がない状態でモデルにされてしまったとのことです。
・・・そうだわ、違和感の理由は首がないことだ!とお気の毒になってしまいました。

画像は著作権がありそうなので、埋め込みにします。
修復前、首がないバージョン

筆者撮影の座像とうり二つですね。

整形修復後バージョン

はこちらの14ページになります。
http://www.tsu-haku.jp/asset/00032/kanikouryuu/moritadamasatotsuyama.pdf
津山郷土博物館の正式文書で、重いので開きにくいですが、松田○子の整形ビフォーアフターのように一目瞭然なのでぜひ見ていただきたいです。

さらにグッズ化までされてしまった

 登城口座像でおあ?と思った直後、受付でさらに楽しいものを見つけてはしゃいでしまいました。持ち歩いているうちに、どんどん愛着が沸いてきました。このスタンプ、売店で扱っていたら絶対買ったのにと思います。

スタンプにも首がない

お気の毒・・・と思わぬでもないですが、調べてみると忠政は結構残酷な面を持ち合わせた、武勇はない方みたいです。罰が当たったのかな?


備中櫓へ向かう

手前は桜。さくら名所100選に入っています。

 筆者が訪問したのは、まだ暑い暑い盛りの9月。晴れの国岡山に裏切られて、薄曇りと薄晴れ(こんな言葉ありません)を交互に繰り返していましたが、桜の季節が容易に想像できるくらい桜が植わっていました。次回、ピンクに染まる津山城も見てみたいです。

 足下から見上げると、石垣の迫力はかなりです。

桜シーズンのこの場所、美しいでしょうね。

中を見学

 筆者が行ったこれまでの櫓と異なり、裏口?入口方面からは、お屋敷風です。

中には畳も敷いてあり、壁の森家の家紋の鶴の装飾もなかなか乙です。

たまには、下を向いて歩こう

 津山城の堀である吉井川には、かっぱ伝説が残っているらしいです。それにちなんだかっぱと石垣がコラボしたマンホール蓋を城内で見ることができます。スマホから目をさらに下へ下ろして、散策楽しんでみてくださいね。

真夏なのに、秋っぽい

備中櫓を見下ろして、その石垣の重なりも楽しめる天守台からの写真を撮り忘れてしまったのでご紹介できませんが、天守台からの眺めは素晴らしいので、ぜひ行かれてください。
そして、また、tamaのnoteに戻ってきてくだされば嬉しいです。

施設情報

住所:岡山県津山市山下
電話番号:0868-23-9123
最寄駅:津山駅。駐車場ありますが、桜シーズンは混雑するとのことです。
受付時間:8:40ー17:00

主な城主:森忠政
築城:1440年代

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