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海外のヨガアシュラムでこの本に救われる

あなたは旅行に書物を持って行くだろうか。

私は1人ギリシャのヨガ道場を訪ねたとき、この本を持って行った。

ヨガ&ベジタリアニズム 〈YOGA&VEGETARIANISM〉
スピリチュアル・ダイエット-悟りへの食-
シャロン・ギャノン 著
パク・ヒキ 訳

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NYのロックなヨガジャンル、ジヴァムクティヨガの創始者シャロン・ギャノン氏の著書を、福岡のYOGA BREEZEパク・ヒキ先生が翻訳された本。

ジヴァムクティヨガとは魂を解放するヨガである。

ロックな…と書いたのは、インド古来のヨガではなく、アメリカでヒッピーアーティスト達の間から生まれた、ヨガの流派だからである。


ジヴァムクティヨガが推奨する菜食主義ベジタリアンヴィーガンがいかに倫理的で平和(調和)をもたらすかが書かれてある。

私はたびたびジヴァムクティヨガの先生に出逢うのだが、その思想にとても共感できて、心を動かされる先生ばかりである。

池袋のニルヴァーナ ヨガスタジオ のマヒロ先生がそうだし、本を訳したパク・ヒキ先生もそうだ。

大好きなマントラ「ロカ・サマスタ・スキノ・バヴァントゥ」を唱えるのも嬉しい。生きとし生けるものへ献身し、一つに調和することを悟りとしている。

この本の良いところは、ヨガの教典パターンジャリ「ヨーガ・スートラ」から多々引用されていて、八支則ヤマ(=やらないほうがいいこと5つ)の、特に非暴力~アヒムサを掲げて、肉食文化がいかに矛盾しているかが解かれてある。


私が2000年頃に出会った名著「ライフスタイル革命―私たちの健康と幸福と地球のために」(再販で「フィットフォーライフ」)

「ライフスタイル革命―私たちの健康と幸福と地球のために」
ハーヴィー・ダイヤモンド 著
マリリン・ダイヤモンド 著
松田麻美子 訳

この本の推奨する動物性タンパク質を取らない食文化に似ていると思う。

この本の中で薦められているナチュラルハイジーンは、私にとって最初の食文化革命を起こさせた。

肉や卵を好んで食べなくなり、水のように飲んでいた牛乳もやめた。

ヨガと出会う前だったけれど、私の中に本来備わっていたピースフルな部分が揺さぶられ、あれ以来ゆるいベジ実践者となった。

その考え方と食習慣のおかげか、私は20年経っても体型があまり変わっていないと思う。

ヨガ&ベジタリアニズムの副題に
「スピリチュアル・ダイエット-悟りへの食-」とあるが、まさにアヒムサな食文化は、理想の体型と健康につながってゆくのではないか。


↓↓↓本題はここから★

この本の後半に衝撃の一文が書かれてあった。

海外のヨガアシュラムに1ヶ月滞在中に、突き刺さるメッセージに出逢う。

コミュニケーションとは、
1.聞くこと
2.感じること
3.見ること

色んなアクシデントに見舞わられ、言葉がうまく喋られない中で、コミュニケーションとは?の中に「喋る」とは書かれていなかった衝撃。

...確かに私は、言葉が返せない中でも、のびのびと交流できていた。

にこにこと笑って、共にヨガを学び、祈り、歌って、踊って、愛と平和を分かち合えていた。

そうか、喋るだけがコミュニケーションじゃないのか…。


もう一つ、私の胸に刺さった言葉がある

サントーシャ…足るを知る

先にも出てきた、ヨガの教典パターンジャリ「ヨーガ・スートラ」から、八支則(悟りを開くための修行8段階)に、ニヤマ=「やったほうがいいこと5つ」が出てくるが、その中の一つ。サントーシャ、足るを知る。

この言葉は、窮地に立たされて、どうにもこうにも八方塞がりで、明日がどうなるか分からないときに、ふと入って来た。

そして、明日どうなるか分からないけれど、今日を味わおう、楽しもう、と思えた。

私は、今このときすでに満ち足りていることに目を向けた。そして感謝した。

ここまでたどり着けたこと。
アポなしだったのにこの3日間受け入れてもらえて、素晴らしい授業を受けられたこと。(その先が決まっていなかった。往路の航空券は1ヶ月先で所持金もない。路頭に迷いそうだった。)

ここの人たちは、私が日本で暮らしていたシェアハウスの人たちにとってもよく似ていて、訪れたその時から親近感が湧いた。

どこに行っても居心地のいい人たちに囲まれて、どこに行っても安心していられること。自分で出逢う人たちも決めている素晴らしさ。自分への信頼。

日本にいても海外にいても、どこにいても、もう私は大丈夫だ。

私はすでに内側も外側も満たされて楽園なのだなぁと悟ったのだった。

そうして1日を噛みしめて生きたら、明日はどうにかなっていた。

どんな窮地に立たされても、過ぎてしまえば笑い話で、

私の一生を描く、壮大でドラマチックなシナリオの1つに過ぎなかったのだ。


蛇足だけれど、日本に帰ったら、今の旦那さんが成田に迎えに来ていた。

さらに嘘みたいなほんとの話をすると、私はある時、サイキックな人に「将来の伴侶に出会うには?」といった質問をしたところ「探さなくていい。自分の環境を整えればいい。ギリシャに行くといいよ。」と言われた。だから、ギリシャへ行ったのだった。この本を持って。

自分が満たされれば、それに伴って理想のパートナーにも出会うことができる!…なーんて神話だと思っていたけど、本当にそうでびっくりした。

嘘みたいなほんとの話だ。

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