【海外移住に悩める者へ】ドイツ移住を決心 | 決定における思考と注意点
上記で、僕はドイツに残って生活していこうと思っていることを書いた。
ふんわりと雑に書いたが、この判断(まだしていないけど)にはそこそこ迷っていた。(まだ今も迷っている)
ただ、”今は”そんな結論に落ち着いている。
そこで、僕がそんな結論に至った理由やそこまでのプロセスを書こうと思う。
日本に住むか海外に住むか
僕はドイツに留学に来てから、良くも悪くも「ドイツで生活していける」という選択肢を手に入れてしまった。
日本でずっと住んでいてもその選択肢はあるのだが、現実的にはあってないようなものだ。
言語のハードルにビザのハードル。他にも腐るほどたくさん壁はあるが、1番は心理的ハードル。
急にドイツで働きたい!とはならないし、本気で「自分は世界中のどこでも働ける!」と思っている人はいないだろう。日本で生きてきた99%の人に海外移住の選択肢はないのが現実だ。
そんな中、たまたま留学してしまい、幸か不幸か99%の日本人が考えない「日本に住むか海外に住むか」という問題を突きつけられる。
ドイツのことはわからないけど、日本がやばいのは知っている。少子高齢化。政治。経済。どんな分野を取っても未来は明るくない。
海外に出てみてよくわかるが、日本の良いところは「ご飯がうまい」の一点に尽きる。
そんな未来がないように思われる日本よりはドイツの方がいいか。
円安だし、外貨を稼いでいた方がいいよな。
賢い人はもうシンガポールやらドバイやらフランスやらに移住しているし、やっぱり海外移住で間違いなさそうだな。
ネット上の情報が僕の心の中にそんな声を知らぬ間に作っていた。
けんすうさんに質問してみた
考え方が面白くてここ数年注目している「けんすうさん」に素直に質問してみた。
そしたら、3000字くらいの文章で詳しく答えてくれた。
それがこれ。
ざっくり要約すると、
・一概に海外に住んだ方がいいとは言えない
・他の国と比べて日本も決して悪くはないし、むしろ優秀な国ではないか
・日本がオワコンだとも言い切れない
・どの国の未来も予測できない
けんすうさんの結論として
・自分が一番活躍できる場所が見つかったらよくて、それが海外でも日本でもいいんじゃないか
・個人的には日本で輝けないけど海外だとうまくいく、という人もたくさんいると思うので、選択肢としてそれが取れる人は、積極的にとっていいんじゃないか
こんな感じだった。
この記事を読んで僕が思ったのは、その国の政治や経済などの情勢で判断するのではなく、自分の軸や価値観に従って判断するのが大事だということ。
日本に住むか海外に住むかというのはただ結果にすぎない。
この考え方の順番が大事で、自分の軸や目標ややりたいことに従った結果、どっちがいいのかなと考えるべきなのだ。
これはものすごくものすごく大切な考え方だなと思った。
分散させて備える
そんなこんなで結果的に、僕は30歳くらいまでの人生を想像したときに、やっぱりドイツに身を置いていた方がいいなとなった。
んで、その判断のよかったことの一つに、家族の逃げ場が増えるというのがあった。
例えば、けんすうさんの記事でも書かれていたが、世界情勢がどうなるかというのは読めない。
2022年にもなってロシアとウクライナは戦争しているし、どの国もその影響を受けていないわけではない。ドイツはエネルギー問題もあるし、NATOの主要国としても戦争にならない可能性がゼロとは言えない。日本もロシアは隣国で、アメリカとの関係もあり、戦争に巻き込まれないと断言もできない。
こういったことを考えていくと、どんなことも起こりうるし、VUCAのこの時代にどうなるかなんて1年先を読むのすら難しい。
そういったときに大事なのが、リスクを分散させておくことだ。
僕がドイツにいれば、日本がやばくなったときに、ドイツに来るという選択がとれるかもしれない。ドイツがやばくなったら、家族がいる日本に簡単に帰れる。
僕がドイツにいることで、僕にも家族にも選択肢が増えるのだ。
資産を円だけで持っている人とユーロとドルに分散させて持っている人とでは、為替におけるリスクが全く違う。そんなのと同じイメージだ。
そういう意味で言えば、家族のような頼れる存在を世界各地に作っておくというのは、一つのリスクヘッジだと思う。
僕はそれを狙っていたわけではなくたまたま、そういった存在が世界各地にいる。家族より家族のような存在の人たちで、最悪の事態になれば世界10カ国くらいに避難できそうな選択肢がある。
もちろん、そんな打算的な考えをもって、それだけの密な人間関係を構築するのは難しいが。
とにかく、そんな考え方もある。
というわけで
ありきたりだが「人的資本」「社会資本」「金融資本」と人生には3つの大切な資本があると言われるが、こんな時代だからこそ、これを意識しながら人生を考えてみるのもいいんじゃないかなと改めて思った。
とはいえ、臨機応変に判断を変えていくつもりなので、考えとか計画が変わったら、そのときはそのとき。移り変わる状況に柔軟に対応していこうと思う。
ではまた!
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