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プロボノ仲間の接し方

「プロジェクトに無償で協力してくださる方々(プロボノ)を巻き込む方法がわからないんです…」という相談を受けたので、今回は工夫をいくつか紹介していこうと思う。

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 一つ目に、協力者に求める行動を具体的に決めることが重要。「好きな風にプロジェクトに関わってください」とすると、プロボノとして関わる方々はどのように貢献すればよいか迷ってしまう。

 例えば、和歌山の有田みかんを世界に広めるために、プロボノのエヴァンジェリストを募集したとしよう。その方々に「頑張ってください!」とだけ伝えるのではなく「SNSで有田みかんに関連するイベントを発信してください」や「イベント当日には、スタッフとして参加してください」と具体的に依頼することが大切。

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 二つ目に、細かなコミュニケーションを取り続けることが重要。プロボノ活動では、情熱的な一部のメンバーだけが活動し、多くの参加者が何もしなくなることがあります。プロジェクトへの帰属感を持ってもらい、チームの一員としての意識を高めることが欠かせない。

 例えば、東京で有田みかんのイベントを開催する際には、手を挙げてくださった方々に連絡を取り、「この日に東京にいる方はいませんか?」と呼びかけたり、「〇〇さんがFacebookで素敵な投稿をシェアしてくれました。たくさんのイイネが付いています!」といった形で、熱意を維持するコミュニケーションを欠かさないことが大切。

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 三つ目に、金銭以外の報酬を具体的に示すことが重要。プロボノではお金を報酬として提供できないため、参加することのメリットを具体的に説明することが欠かせない。

 例えば「新しい名刺を作成して、活動中は本業について問われることがありません」「みかんを愛する人たちとの出会いがあります」「和歌山での年に一度の合宿に参加する権利が得られます」といったメリットを提示することで、参加者にとっての価値を明確にすることが大切。

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 プロボノとして挙手してくださった皆様とチームを発足させるだけでは、残念ながら物事は前に進まない。期待を明確に伝え、綿密に連携を取り、提供できるメリットを具体化していこう。

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