見出し画像

行動を堰き止める負の力

「毎日の投稿、聞かせてくださいよ!ラジオ、やってくださいよ!」そんな熱烈なメッセージをフィリピンのセブ島で受け取り、早速始めようと思ったものの、何故かアプリを入れてもボタンを押して録音する行動を取れなかった。ただ喋るだけの簡単な作業にどうして進むことができなかったのか。情けない気持ち、悔しい気持ちを感じつつ、後ろ向きに引っ張る力たちの内訳を残しておこうと思う。

 一つ目はプレッシャー。「タクトさん、声がいいから!喋りも上手いから!熱量届けてくれるから!」といった具合に、ファシリテーターとしてみんなの前で登壇している時のように結果を求められているように感じられ、「自分ってそんなにうまくできているだろうか…」と心配になってしまった。

 いうなれば、「ミカンのプロなんでしょ!どのミカンが美味しいか目で見て判断してよ!」とリクエストされても、自分は期待に応えられない可能性が高そうだ…と凹んでしまうようなもの。

 二つ目は記録の継続。音声配信するということは、自分自身の声が何らかの形でインターネット上に残り続けるということ。変なことを喋ったら、それが後々になって掘り返され、ネガティブな風に作用するんじゃないだろうか…と心配になってしまった。

 いうなれば、「この形のこの色のミカンは必ず美味しい!」と言い切ってしまった時、もしその例外が判明したら、自分自身が誤った情報を世に届けた記録が残り続けてしまう可能性が高いなぁ…と不安になってしまうようなもの。

 三つ目は投資のリターン。音声配信するということは、話すネタは既にあるとは言え、それをどんな風に言葉で表現するか、人生のエピソードを絡めるかといった検討に加え、実施の時間も必要になる。その時間や体力や技術を投じたとして、自分の未来に返ってくるんだろうか…と心配になってしまった。

 いうなれば、このミカンの木を大きく育てても、どれだけお金と年月と愛情と技術を注ぎ込んだとしても、誰も買ってくれないんじゃないだろうか。ただ投じるだけに終わってしまうんじゃないだろう…と恐怖するようなもの。

 周りの期待から来るプレッシャー、オンラインに残る過去データ、そして投資のリターン有無の不透明性、これら三つがラジオを妨げるのだと気付くことができた。

 と同時に、いつも自分が「No Talk, All Action!!!」と叫び続けていることもあってか、「その言葉を掲げるお前がいったい何をウジウジしてるんだ?」「やってから考えろ。行動してそこから学べ」と言われた気になり、今はMVPを作って改善活動を開始中。

 ちなみに最後に、MVPを作って検証する中で届いたクリティカルなフィードバックをメモとして残しておきます。

・話し方だけど語りのテンポや抑揚、メリハリがないから眠くなる。 癒やしとか睡眠導入目的ならこれでいいと思うよ。 聞いた人になんか刺激与えたいならちょっとやり方変えたほうがいいんじゃないのかなという。

・心に刺したいなら今のコンテンツだとエピソードの具体性がなさすぎて(全部ミカンなのえ)、なにがなんだかという感じ。たとえば自分はこうだった、とか、前に仕事で関わった人でこんな人がいて、みたいな具体的なエピソードがないとなんも記憶には残らん。

・例え話がミカンで分かり辛いんですよ。ミカンはタクトさんのオリジナリティなので、むしろ自分はあった方がいいと思うんですが、毎度いれる小さなボケみたいな扱いにした方が、ファンはよろこぶと思います。

・ラジオ冒頭で何やってる人か伝えないと、週末関係者以外わかんないですよ。最初にちゃんと説明してください(笑)

・なんだか卓利さんのパッションが対面ほど伝わらないの、めーーっちゃくちゃもったいないです。緊張し過ぎじゃないですか。対談形式などで、発信する相手が明確な方が、聴き手に伝わる配信になる気がします

・プロフ写真にインパクトがなく、覚えてもらえ辛いので、ポッドキャストのサムネイルもミカンとか、ミカンTシャツ着てるたくとさんとかにすると、わかりやすいっす。

・綺麗にしゃべれていて、素敵です。が若干作りすぎ感を感じさせる気がします。

・たぶんたくとさんのライブ感がすきなんだ思います!だからうまく読むより、ちょっと噛んじゃったりボケたりしたり、煽ったりするのが好み!!!

 つべこべ言わずさっさとやります。やる中で発見して進んでいきます。ただ、まだまだな出来栄えなので、次はクローズドなMVPからの発展を目指します。温かく見守ってください><

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?