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あなたが取り組む意義

「なぜあなたがそのアイデアに取り組むべきなのですか?」そんな言葉はアイデアをカタチにする際に尋ねられる重要な問いの一つ。というわけで今回は、その質問に対する回答のパターンを簡単に解説してみよう。

 第一の回答は、技術。そのアイデアを実現するための独自の力であると言っても過言ではない。たとえアイデアが模倣された場合でも、あなたやチームの特有の技術力をアピールすることで、そのアイデアを実現すべき理由があなたにあることが明確に伝わる。

 例えばフルーツ冷凍保管サービス。これまでフルーツを単純に凍らせると、解凍すると全く美味しくなくなってしまう。けれども冷凍時の管理を最適化することによって、氷点下と常温を行き来しても全く問題ない状態を実現できる技術を持っていれば、その取り組みに意義がある。

 第二の回答は、顧客。そのアイデアの実現に必要な顧客との接点を持っているかどうか。誰もが取り組めるようなアイデアであっても、既に顧客との接点があり、彼らのニーズを深く理解して、試作品のサービスをテストできる場合、取り組む意義がある。

 例えばフルーツ冷凍技術が誰でもアクセスものだったとしても、もし全国のフルーツを取り扱うお店との関係性が既にあればどうだろう。リーザーの適切なサイズや、優先して取り扱うべきフルーツなどのフィードバックに基づいた改善を、他の誰よりも迅速に実施することで、売上を伸ばすことが可能。

 第三の回答は、情熱。そのアイデアを実現するためにはどんな障害も乗り越える無限の行動が必要。目標達成に向け人を口説き、試行錯誤を重ね、否定されても折れない心。

 例えばフルーツを取り扱う青果店のアトツギとして生まれ、フルーツの賞味期限の短さに幼い頃から嘆いていて、それをもっと伸ばしたい、もっと美味しいフルーツを鮮度よく届けたい、という想いから冷凍フルーツビジネスを始めていたとすれば、その情熱でアイデアはカタチになることだろう。

 どうしてあなたがそのアイデアに取り組む意義があるのか?その答えは技術の保有、次に顧客の確保、そして情熱の源泉にある。これらを自問自答した上で、アイデアをカタチにする道のりを歩んでいこう。

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