制約の探究者 シゲさん

森本繁生/ ㈱たくらみ屋 代表取締役/ 1966年大阪市生まれ 滋賀県在住/ 長年の探…

制約の探究者 シゲさん

森本繁生/ ㈱たくらみ屋 代表取締役/ 1966年大阪市生まれ 滋賀県在住/ 長年の探究テーマは「制約」 従属する探究テーマは「問い」「矛盾」/ 6seconds認定 EQ上級ファシリテーター/ TOC思考プロセス ジョナ

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制約条件の理論(TOC)の定義をアップデートする

制約を「創る」ことが増えた 制約条件の理論(TOC)の定義を私的にアップデートしました。 「制約を外したり創ったりして手懐けながら、人と組織の潜在力を発動させる理論体系」 これは森本の個人的な定義で随時修正アップデートしていきますが、恐らくたくらみ屋のTOCインストラクター仲間たちには深く合意してもらえる定義と考えています。 そもそもTOCをなぜやっているのか?  それは定義の後半の「人と組織の潜在力を発動させる」ためです。 たくらみ屋では発足当初から「才能を青天

    • 嬉しいお声 : 木村石鹸さんでの経営シミュレーションゲーム研修効果

      さらに田舎に引っ越し 8月末に滋賀県のさらに田舎、田んぼに囲まれた土地に引っ越しました。 自宅では1時間に1本ほど通るローカル線を眺めながら過ごしております。 何もないといえばそうなのですが、一面稲穂の揺れる風景は豊かに見えます。 大阪の拠点の八尾にも高速で1時間ちょっとで行けますし、新幹線も米原まで40分走ればすぐ乗ることができます。意外と交通は便利なんです。 半月たってようやく仕事のリズムを取り戻してきたので、さぁやるぞ!って意気込みで書いています。 あるもの

      • 論理×感情のベストミックスコーチング

        対立解消図クラウド × EQコーチングの2回目の体験会を行いました! こうすればいいと頭ではわかっていても行動に移せないのは、自分の感情が動くポイントを外しているから。 車を動かそうと思っても燃料が入っていないのと同じ! そこを感情の問いかけで紐解いていくと、行動の熱源がわかります。 そしてクラウドでは論理の組み立ても図式でできているから、ただちに行動に移せる効果があります。 今日も1人の勇気ある受講者さんが、自らの「お酒を飲む」「お酒を飲まない」の対立を発表してく

        • 分析の語源から行き着いた自分のアイデンティティ

          分析の語源が気になって調べてみると「その漢字が示すとおり、木を斧で切り分けて使いやすくすること」(*1) という言葉がありました。 なるほど、そういうことか。これは深い意味がありますね。 確かに斧で木を切り倒し、のこぎりで切り分けてカンナで綺麗に削ると使いやすくなります。 仕事のデータも同じですね。切り分けて綺麗にすると、行動の意思決定に使いやすくなります。 一方この語源で、反対側に起こっていることも想起できました。 斧で切り倒しすぎると木が育たない。森林が減ってし

        制約条件の理論(TOC)の定義をアップデートする

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        • TOC
          42本
        • 人が育つ土壌を耕す
          24本
        • EQ
          22本
        • 問い
          35本
        • 縁側力
          16本
        • 柴犬ゆず
          4本

        記事

          仕事であってもなくても、ずっとやっていきたいこと

          よい流れを創ること。どこで流れが詰まっているか? その詰まりを取り除くこと。眠っている力を発動させること。 できるだけ簡単な言葉で、企業さんの流れを詰まらせている制約のありかを推し量っています。 ノートに手書きしたこの時の図では「モノ・ヒト・技術」。 技術を「知恵」と書くこともありました。 モノの流れが詰まっているのは物理制約ですが、実は最近そんなに多くありません。体感で1割くらい。 部署や役割などでヒトが固定化されて柔軟に流れないのは、不確実性が高い時代の組織にはリ

          仕事であってもなくても、ずっとやっていきたいこと

          研修は「講師 vs 受講者」なのか?

          教える立場の長年の課題 研修講師を長くしていますが、最近の受講者の言葉で一番心に刺さっているのは 「自分でできる気がしない」 という言葉です。 またか! まだその長年の課題から抜け出せていないのか! 相手の個人・組織ともに膨大なポテンシャルがある。「こんなもんじゃない」と感じている。 私たちは他人だからさらによく見える。ある意味相手よりもその可能性を信じている。 既に持っている潜在力を発揮してもらうために、必要な方法を学び、実際にやってみて、プログラムも設計して

          研修は「講師 vs 受講者」なのか?

          問い19 : 振り返りって何? なぜするの?(チームレジリエンス & 心理的安全性)

          そう言えば数年前まで「振り返りって何? なんでするの?」って言ってた。 2024年8月2日、二子玉川の蔦屋家電での「チームレジリエンス・心理的安全性」のイベントの後、ようやく両書を読了。 今の私達の一番大きな課題と感じたのは、振り返りの定着、習慣化。 バブル末期大量生産の軍事的世界観を生きてきた私達世代の研修の集まりではよく「前と上を見ている人しかいない」と言われていた。つまり後ろを見て振り返るってことは、全くしたことがなかった。Keep Problem Try なんて

          問い19 : 振り返りって何? なぜするの?(チームレジリエンス & 心理的安全性)

          研修講師の「深層スキル」とは?

          それは講師仲間の中村泰彦さんとのEQデブリーフィング練習会の対話から始まりました。 「ヤスさんのノーブルゴール(人生のゴール)って何?」 いろいろ話しましたが、ヤスさんが大切にしていることで「学習機会の創造」があります。 そのために研修やワークショップ、対話を数々行っているのだけど、1人だけでは広がりが限られる。 ヤスさんの会社のミッションは「80億人の笑顔に貢献する」なんです。それにはもっと学びを提供する人が増える必要があります。 「学習提供者の育成って、以前考え

          研修講師の「深層スキル」とは?

          感情が起こるのは汗をかくようなもの、今の自分に必要だから起こっている

          感情が発しているメッセージを言語化する スマホの待受を、「感情の輪」モデルのカラフルな画像にしています。 これはアメリカの心理学者 ロバート・プルチック氏が描いた「プルチックモデル」と言われるもので、8つの基本感情とその濃淡についてわかりやすく描かれています。 8つの基本感情 喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待 何かの感情が湧いてきている時にスマホを見ると 「あ、さっきはちょっとした期待があったからがっかりしたんだな」とか、 「ちょっとぼーっとしてし

          感情が起こるのは汗をかくようなもの、今の自分に必要だから起こっている

          問い18 : 言われて嬉しくない褒め言葉は何ですか?

          嬉しい褒め言葉は何を教えてくれているか? 自分の強みとか持ち味ってなかなか自分ではわからないものです。 しかし他者からの思わぬ言葉で、自分の持ち味を知ることができる場合があります。 それが一番起こるのは「褒め言葉」です。 私にはとっても嬉しい褒め言葉があります。 「変人ですね!」これこれ。 他と違うって言われることがとても嬉しいみたいです。概して大阪人はその比率が多いように感じます。 もし「普通ですね」とか言われると「え”〜〜〜」ととても嫌な気分になります。そん

          問い18 : 言われて嬉しくない褒め言葉は何ですか?

          熟練講師があまり何もしていないように見えるのは何故か?

          興味関心の明かりを灯す 研修講師さん(TOCインストラクター)に対しての社内研修プログラム設計相談。 研修は一通りプログラム通りできるけど、企業さんに合わせた研修となるといろいろ進行が詰まりそう... という心配事があるということです。 参加者さんのことをよくご存知である講師の直感は大切。何が引っかかりそうか?を紐解いていきます。 公開研修との大きな違いは受講者層。 公開では前のめりの経営者やマネージャーの方が多いですが、社内は研修というもの自体が初めてという現場社

          熟練講師があまり何もしていないように見えるのは何故か?

          森本繁生へのお仕事依頼と事前無料相談について

          森本繁生 株式会社たくらみ屋 代表取締役 株式会社こきょう 代表取締役 詳細プロフィールはこちらをご参照下さい。 お仕事ご依頼内容が決まっている場合はもちろん、明確にご依頼内容が決まっていない場合も、30分程度・無料で課題設定と提供サービス選定相談が可能です。 特に課題設定は森本の得意分野であり、事前相談だけで問題が解決して後のサービス提供が不要になる場合もあります。ぜひご相談下さい。 お仕事依頼・課題設定相談は → お仕事ご依頼フォーム または shigeo@gma

          森本繁生へのお仕事依頼と事前無料相談について

          絵に描いた餅を自分ごとにする:理念浸透ワークショップ

          「いつも言うてるやん!」 でも「そうでしたっけ?」って言われる。 理念も掲げているし、それを実現する方法もいつも伝えている。 でも腑に落ちていない。 それは、伝える側と聞く側の当たり前、「前提」が違うのでは? 2日間、8つの問いだけで、徹底的に見えていない当たり前をあぶり出すことに全集中。 あぶり出すための「問い」をトレーニングして挑む。 「なぜ理念を実現するために、人間関係性を良くしなければならないのですか?」 「それは人口が減少しているからや。」 ???

          絵に描いた餅を自分ごとにする:理念浸透ワークショップ

          社員さん参画の「理念・行動規範浸透プログラム」

          もともとTOCの業務改善研修をやる予定だったのが、いまはちょっと違うと思う…? から、1週間前に急遽フルに書き換えたプログラム。 「理念は変える必要はないけど、行動規範がうまく機能していないように思う。」 それならと、問いかけを使って経営層ではなく社員さんたちが企業の行動規範を書き換える「行動規範共創会」を大阪府八尾市の株式会社ミナミダさんで実施させていただきました。 ここでは、MIMIGURIさんの資生堂の理念浸透の事例が大変参考になりました。今現在の組織風土の状態に

          社員さん参画の「理念・行動規範浸透プログラム」

          問い17 : 矛盾はなくさないとダメですか?

          感情 × 論理の相乗効果を起こすことはできるのか? コーチング、EQという感情のプロフェッショナルの皆さんに、ロジカルシンキング(クリティカルシンキング)の「対立解消図」を活用してもらうチャレンジ講座を行いました。 対立解消図とは、例えばこんなもの。 いろんな会社で、よくありません? これを論理的思考でジレンマ解消を行うのです。 ロジカルに問題を整理すると解決できることも多いのですが… 一方、感情が置き去りになっていて「わかっていてもできない」にも陥りがち。 だか

          問い17 : 矛盾はなくさないとダメですか?

          問い16 : 相手のポテンシャルはどこで塞がれていますか?

          今回の記事は、ザ・ゴールのTOC研修を行う講師向けに書いた文章ですが、社内の研修やワークショップを考えている方にも何らかの参考になれば幸いです。 昨日はTOC研修のサポート講師 (現地でスーパーバイザーと進行補佐をする役割) のご依頼をいただいたので、事前zoom相談をしました。 「一度研修をやってみて進行の課題があった。次回はさらに人数が多く、業務フローなどのワークショップの進行がサポートしきれない不安がある。」 こんなことが主なお悩み事でした。 TOCのシミュレー

          問い16 : 相手のポテンシャルはどこで塞がれていますか?