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採用面接における効果的な5つの質問【スタートアップ企業:全職種編】

みなさんこんにちは。

私は自社の採用面接対応やスタートアップ企業の採用のお手伝いをすることがあります。

数多く面接対応している中で、この質問はスタートアップでは重要だなと思うものを書いています。

「うちではこんな質問してますよ!」というのがあれば是非コメント下さい。より良い組織づくりに繋げていきましょう!

さて、下記から本題です。


①顧客からフィードバックを組織の計画やサービス基準に反映させる仕事をどのようにしてきましたか?

スタートアップは仮説検証を繰り返し、特にPMF前のステージでは仮説検証のPDCAサイクルの重要性は高いです。ツールも含めこのプロセスを重点的に確認することで、仮説検証におけるチームにもたらすポジティブな影響を確認します。

また、役割も含め確認してください。役割についても深堀することで、ユーザーインタビューが上手、思考が柔軟、ツール選定がうまい、課題整理が上手、行動力がヤバいなどチームにもたらす具体的なポジティブな影響まで引出せると良いです。そこに自分たちのチームに足りない武器があると良いですね。

なお、この質問に対して受け身な質問しか出てこないと、黄色信号かもしれません。スタートアップでは、仮説や課題に対して能動的なコミットができる人でないと辛いです。

また「ここでいう顧客とは外部顧客だけではなく、社内の人間も含め、自分の業務の価値提供を受ける人と考えてください」と事前に付け加えてあげると、答えやすいかと思います。


②仕事上、新しいプロセスを学ばなければならなかった最近の事例を教えてください

スタートアップでは未経験の業務に挑戦する機会が非常に多いです。ただスタートアップの場合、誰かがやり方を教えてくれるわけでも無いので、放置しておいても解決手段を自分から探せるか?を確認する必要があります。

そこで、新しいことに挑戦するときに「どういうアクションをするのか?」「どういう反応をするのか?」を確かめるためにこの質問をします。

さらに「その時最も難しかったことを具体的に教えてください」と質問することで、ネガティブな反応も含めその人のトライ力や習得力を確認します。

また「その時に最も楽しかったことを具体的に教えてください」と追加することで、何が楽しいのか(新しいことに挑戦する自体が楽しい、引き出しが増えるのが嬉しいなど)を確認します。

新しいことに挑戦する中で"何が楽しいのか"を確認することを通じ、チームに入った時にもたらすポジティブな影響を把握します

この質問にあまりポジションな反応が見られないと、そもそも新しいことが苦手なのか、淡々と新しいことに挑戦できるけどチームに新たなフィードバックが無く、チームとして選択肢が増えない場合があります。


③どういう人が嫌いですか?

どんな人でも嫌いな人や苦手な人はいるかと思います。まず"はぐらかす"、ちゃんと答えない人は「素直じゃないやつ」の可能性が高いです。

スタートアップではコミュニケーションの速度が命なので、自分をさらけ出さない「素直じゃないやつ」が入るとかなり面倒なことになります。

キチンと回答頂いた場合は、チームの価値観/ポリシーと照らし合わせて、ギャップや問題が無いかを確認しましょう。

どんなに優秀でも価値観/ポリシーに合わない人は入れない方がお互いのためかと思いますので。

ちなみに「うちのチームはこういう価値観なのですが、どう思いますか?」みたいな質問は、ポジティブな反応はしてくれてもネガティブな反応をする人はいないので、こういう質問をします。


④職務上、苦手なことやどうしてもできないことは何ですか?

どんな人でも苦手なことやどうしてもできないことはあるはずです。

先ほどの質問と同じですが、この質問もちゃんと答えない人は「素直じゃなやつ」か「自分を出来るだけ大きく見せようする地雷人」です。

できないことを知ると、その人の本当の長所も見えやすいです。この質問をした上で、長所やこれまでの成果をあげたことを質問すると、その人にしかできないことをより理解できます

また、履歴書や職務経歴書を見た時に、面接サイドの勝手な期待を解消する意味でもこの質問は重要です。例えば「人のモチベーション管理が苦手」な人に部署長の引継ぎを任せると組織崩壊する、「数字が苦手」な人にKPI管理を任せてPDCAが回らないなどです。

期待通りのポジションの人を採用できるように、こちらからの無駄な期待ギャップは解消しておきたいですね。


⑤人に物事をうまく伝えることができなかったと感じたことを教えてください

仮説検証を繰り返すスタートアップでは、ミスコミュニケーションが命取りになることがあります。この質問によって「この人はどういうミスコミュニケーションを取りがちなのか」を把握し、チームに入れてもコミュニケーション事故が生まれないかを確認します。

また追加で「どのようにその状況を是正しましたか?」と質問することで、ミスコミュニケーションとの向き合い方を知ることができます。コミュニケーションのカバーリングが上手かどうかも重要です。


終わり

今記事では「スタートアップ採用における全職種」にあてはまる質問を記載していますので、別記事で職種/ポジション別の質問記事をまとめようかと思います。

宣伝ですが、2020年7月からTwitterをはじめました。

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