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「会計士・税理士はこれからどう生きるか」の感想

本日こちらを読み終えたので感想をつらつらと書いていきます。

タイトル見て勝手に「仕訳自動化の先にあるデータ・BI活用を提案できる人材になろう!」的なことをテーマにした本かな?と思ったのですが、全然違いました。

本書の内容および感想

本書は大きく分けると
①「入力業務のような単純化・定型的業務は自動化されるんやから、付加価値の高い経営者のサポートや本質的なことやりましょうや!」
②「freee(会計ソフト)の宣伝および活用例」
③「コミュニティで繋がって自分の武器・価値をアップデートしましょ!」
が書いてあります。

①については
・「経営者の良き相談役になりましょうや」
・「お客さんへもSaaS導入とか色々してアップデートさせましょうや」
・「自分にしかない付加価値をつけていきましょうや」
的なことが書いてるのですが、「せやな。頑張らなあかんな」という感じで正直特に目新しい観点はありませんでした。

②も「せ、せやな」という感じです。

③についてはfreee社がサポートしている「freeeマジカチmeetup!」というコミュニティに参加した人が「業務効率化できた」「新しい視点が手に入った」ということが書いてます。これが面白かったです。

というのも、国内SaaS系企業のコミュニティマーケティングの先行例としての教材になりそうだなと思いました。

エンジニア界隈ではAWSをはじめとするコミュニティマーケの凄さは広く認知されているかと思いますが、会計業界のような閉鎖的な業界で自走型コミュニティが成立してるのが正直驚きです。

エンジニア界隈はゆるいオープン感で「楽しむこと」を重要視している場合が多いと思うのですが、「freeeマジカチmeetup!」の場合は「マジで価値ある場」という打ち出し方でコミュニティ形成されているのも面白い。

エンジニア界隈「楽しくて気軽に来れる場やで!たまにお祭りみたいなこともするやで!」
freeeマジカチ「クライアントへの提供価値があがるきっかけ掴める場所やで!」

どちらも「個ではできない成長・発見を共有し合える場」であることは変わりないのに、コミュニティの色・打ち出し方に違いが出るのは面白い。

会計やSaaS界隈でコミュニティマーケティングするなら
・なぜコミュニティが重要なのか?
・コミュニティから手に入る具体的な価値や事例
の優先度を高めにおくことが重要なのかなと思いました。エンジニア界隈より土日や仕事終わりに参加する人の割合が低そうですし、明確な価値が無いと参加してくれないのかな。中の人の運営大変そう。

終わり

「freeeマジカチmeetup!」の走り出しやfreeeからのサポート方法の具体論や課題を知りたいので、書籍や振り返りブログでまとめてくれないかなぁ。。

2020年7月24日からTwitterをはじめました。
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