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腰痛、1番多い原因は?

目次
◆はじめに
◆医療的背景
◆症状の特徴
 ・きっかけ
 ・痛みの部位
 ・どの姿勢、動作
 ・どのような痛み
治療、運動療法
◆まとめ



◆はじめに

腰痛の中で1番多い発痛原因は椎間関節障害です、椎間関節障害は背骨の背中側の骨の関節部分に炎症が発生する腰痛です。若年層から高齢者まで発症し、どの医療期間でも腰痛の3〜4割以上は椎間関節腰痛に該当します。

本疾患の発症原因は姿勢や動作の特性で運動の軸が変位することが深く関与していて、痛みが出る姿勢としては長時間の立位や柔らかいベッドでの背臥位などが多く、腰が反った姿勢が強くなる状況が継続すると痛みが生じやすくなります。

◆医療的背景
画像所見での判断は難しいため整形外科では、大まかに腰痛とだけ言われることが多いです。
画像検査上、椎間関節に異常があっても必ずしも疼痛の原因であるとはいえず、逆に異常初見がなくとも椎間関節障害の存在は否定できません。

◆症状の特徴
・きっかけ
外傷などのきっかけの有無に関わらず発生しますが、例えば腰を捻って痛めてしまった後では運動軸が変位することで発生することはよくあります。腰だけではなく股関節を痛めてから痛くなることもあります。

またベッドを変えてから痛くなる、仕事が立ち仕事になってから痛くなるといったことも多くあります。

・痛みの部位
局所的であることが大きな特徴と言えます。特に背骨の中央付近を示すことが多く、障害されやすい高位は背骨の下の方が多いとされています。

・どの姿勢、動作
背骨を反ったときの痛みが多いです。

・どのような痛み
「ズキっとする痛み」「つっかかるように痛い」と局所的な痛みを痛みを示すことが多い。

※成長期の子供でスポーツ(伸展と回旋を繰り返す動作)などにより生じる分離症も同じような症状が出てきます。子供で伸展、回旋時の痛みが強くある場合は整形受診をすすめます。

◆治療、運動療法
腰を反ったり捻ったりする動作が椎間関節部に対する負荷を増大させることに留意し、この負荷を極力軽減させるように行うことが重要です。

⑴患部付近
椎間関節の安定化、腰を反らないようにする目的の為にクランチやキャット&ドッグやバランスボールで骨盤運動を学習する。
⑵隣接関節
胸椎・胸郭などの可動性の獲得を目的にキャットストレッチなどを行う。

◆まとめ
腰を反るときに痛みが発生・増強する腰痛(特に片側性)で特に背骨の下の方に痛みがある場合は椎間関節性腰痛を疑う。

ただし前回でも紹介した、筋・筋膜性の腰痛なども関与している場合が多いので複合的に判断し、どちらの痛みが強いかによって対応を決めましょう。

わたしの経験上、反り腰の方が特に多いように感じています。仰向けになったときに床と腰の隙間が手のひら一本余裕で入ってしまうという方は反り腰です、しっかり腹筋機能を向上させ痛みが出ないカラダづくりをする必要があります。

ご覧いただきありがとうございました、みなさんの参考になれば幸いです。

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