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その手のしびれ、重症?

手のしびれが気になる方は意外と多いのではないでしょうか、色々な疾患がありますがしびれの場所から予想できるものを紹介します。
しびれは糖尿病や脳卒中でも起こるのでまずは病院に行って鑑別してもらいましょう。

目次
■親指から薬指のしびれ
■小指、薬指だけのしびれ
■腕から下の小指側の重だるさやしびれ
■腕から手のしびれ
■その他
■まとめ
■現場のリアル

■親指から薬指のしびれ
→手根管症候群の可能性
40才〜70才女性に多い、特に手を使う仕事の方や主婦、子育て中のお母さんの利き手や両手に発症することが多い

・原因
ほとんどが原因不明でありますが、手首には手根管という腱や神経が通っているトンネルがあります、手首の使い過ぎにより手根管の中の組織が炎症を起こし腫れて厚くなると、神経が圧迫されるというのが原因ではないかとされています。

・症状
しびれや母指球が痩せてきます、親指と人差し指でマルが作れなくなり、つまみ動作が難しくなります。夜間痛や起床時、手のむくみや指のこわばりを自覚して手を振ると症状が一時的に改善することがあります。

■小指、薬指だけのしびれ
→肘部管症候群の可能性

・原因
スポーツや職業で肘関節の酷使、長時間肘を曲げる動作が多い方や過去の肘部の骨折による変形で尺骨神経を絞扼する。また上腕や前腕の筋肉の緊張も原因の一つとして考えられます。

・症状
しびれと感覚の異常、手指の根本の筋肉がやせ、全体的に細くなります。手指の細かい動作が苦手になり、日常生活にかなり支障をきたすようになります。

■腕から下の小指側のしびれ
→胸郭出口症候群の可能性
20代後半のなで肩の女性や筋肉質の男性に多い

・原因
胸郭出口とは、左右の鎖骨付近の隙間のことで、神経の束や血管が通っています、その部位がなで肩などの身体的な特徴から引っ張られて症状が出ることが多いです

・症状
肩コリ、腕から下の小指側の重だるさやしびれが出ます。腕を上げた時に脱力感やしびれが悪化する。その重症度により握力低下や細かい動作が難しくなります。

■腕から手のしびれ
・原因
頚椎部分で腕にいく神経が圧迫されると腕や手の痛みやしびれがでます

・症状
腕から手のしびれや肩甲骨周囲も頚椎由来の神経領域のため痛みが出ることがあります、上を向くと症状が悪化する

■その他
その他、整形外科的な疾患以外をご紹介します。
糖尿病の場合は病気が進行すると手だけではなく両手足にしびれがでます。脳卒中の場合はしびれだけでなく麻痺やろれつが回らないなどの症状がでます、その場合は可能性がある場合は迷わず救急車を呼ぶべきです。

■まとめ
手のしびれは色々な疾患が考えられます、今回の記事はあくまでも参考です、実際の症例はここまでハッキリ断定できるような症状が出てくるとは限りません、それぞれが混合している人もいます。自分の症状がこれだと決めつけずにまずは病院を受診することを考えてください。

■現場のリアル
わたしの経験では胸郭出口症候群は診断されないことが多いです。これは色々なハッキリしない症状が出るため、限られた時間の中では判断できないからだと思います。

代表的な症状としては上肢の痛みやしびれです、特に手を上げたとき症状が悪化します。その他に自律神経症状として発汗異常や吐気、体のダルさなど様々です。特徴はなで肩の女性が多いようです。

明らかに重症な疾患を除外できているのであれば接骨院を受診し細かく治療してもらうこともありではないでしょうか。

ご覧いただきありがとうございました、みなさんのお役に立てていれば幸いです。

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