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人恋しくて映画好きに。自己紹介

映画と本に溺れる日々
1本の映画が人生を変えました。


noteを始めて1ヶ月ほど、
みなさんのあたたかい応援とリクエストのおかげで
続けてこれました。

せっかくなので、
お読み頂いている方に
私のことを知ってもらえればと思って、筆をとりました。

私にとって映画とは?みたいな角度でお伝えして行きたいと思います。

映画を好きになったきっかけは3つです

・大学3年生のときの政治学教授
・自分を保つためのシネマハスラー
・映画ってこんなに自由なんだ!「デッドポール」と「秋刀魚の味」

この3つのきっかけは、
私の人生を変えるきっかけでもありました。

順に、お伝えして行きます。

1、人恋しくて本好きに

関西大学法学部に入学しました。

その頃は、いろいろトガってたこともあって、
バイトに明け暮れたり、
授業さぼりまくって、映画サークルで遊んだり、
勉強もろくにしてなかった時期です。

そこで出会ったのは、
山野博史先生でした。
講義名は「日本政治史」と「日本の政治」の二講。

単位とるのがムズいっていう噂を聞いてたので、
敬遠してたけど、今回は少し講義内容に興味があったので、
履修することにしました。

それで第一回目の授業で、持って行かれました。

圧倒的知識量と、情報量の圧縮と
築かれる論理の美しさ。

豊かな語彙力と柔らかい言葉遣いで
授業は展開されます。

ちなみに今まで、小中高と多くの先生に受け持ってもらってきたけど、
全員、嫌いでしたw

感謝はするけど、嫌いは嫌い。
なんで社会出たことない奴が偉そうにするわけ?
・・・みたいな
捻くれた考えを持ってた自分が今思うと恥ずい><

そんな自分が、
「この先生は、ガチやわ・・・」

と、マジモンの「大人」を目の当たりにした瞬間でした。

そこから、信者ばりのストーキングで、
先生の著書は手に入るもの全部買って読んだし、
質問とかもしにいってたと思う。

「政治学」っていうと小難しいイメージを抱くと思うんですけど
山野先生の語る「政治学」は全然違いました。

一人の人間に焦点をあてて、
人間らしい側面から政治を見ていく。
温かいというか、具体的に実感として政治が迫ってくる感じ。

90分×15回くらいの講義を
「小村寿太郎」というたったひとりの人間にだけ
焦点を当てて、当時の政治を露わにしていくという授業。

本当の面白さってこれか。

そこから、「人間」の奥ゆかしさを山野先生に学び、
本や映画を漁るように入れまくる、という生活が始まります。

今までに見たことのない海に
飛び込んだような感覚でした。

果てしなく深みがある。
今まではなんぼほど浅瀬におったんや、と後から気づく感じ。

大学でも友達は多い方ではなかったし
孤独を感じる期間とかもあったけど、
本を通して知識の海に飛び込めば、
そんな寂しさはふっ飛んでた。

寂しさを紛らわすために読んでたのかもしれない。

「人恋しくて本好きに」ーーーーーーーーーーー

映画で言ったらこのあたり、
「物語が転がりだす」瞬間みたいな感じです。

第二幕が始まり、みたいな。

この授業で使ってたノートは今も残ってて、
たまに見返して奮い立たせたりしてるんですけど、
機会があればアップしてみようかな><

(改めて記事にすると思います)


2、脳に宇多丸マインドを注入し続けた若年期

山野先生の衝撃を受けて、
情報をとにかくインプットしようと決めます。

ブックオフの100円コーナーをフル活用して本を買いまくり、読みまくります。

同時に子供の頃から好きだった映画も見まくります。

その時たまたま、youtubeで一本の動画を見つけます。

実際見た動画はもう10年ほど前のことなので、
見つからなかったんですが。。

「博士の異常な鼎談」って番組です。
(無料でフルで全話見られていた時期がありました。)

鼎談とは、テイダン、3人で談話することを言います。
キューブリック監督の「博士の異常な愛情」をもじってます。

私の人生を変えたと言える動画は今はなかったんですが、
短い切り抜きの一部、見つけました。↓

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」がなぜ面白くないと困るのか、
という話の部分ですが、たった2分でも笑えます。
しかも勉強になる。

全編は1時間ほどの番組だったと思いますが、
水道橋博士と宮崎哲弥さんとの鼎談で、
「映画評論家」について語ったり
来歴を振り返ったりしてました。

話題になったのは、当時から放送してた、
宇多丸さんがパーソナリティをつとめる、
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の
冠コーナー、「ザ・シネマハスラー」について。

毎週自腹で宇多丸さんがランダムで引いた1本の課題映画を見て、
見所や魅力を語るというシンプルなコーナーでした。

当時MCの水道橋博士もこのコーナーのリスナーで
「めちゃくちゃ面白い。聞いてたら笑っちゃうときある。
ハズレの映画でも、この人の評論聞くと、見にいきたくなるから不思議」

みたいな旨のことを言ってたと思います。

試しにYouTubeやパンドラという動画サイトで
アーカイブがないか探してみると、全部の回がアップされてました。

一度目に聞いたときに、もう笑っちゃいました。

映画をこんなに面白く、しかも深く語れるのって、すごい。

一気にファンになってしまったことを覚えてます。

それからは、もう1日中ずーっと、
シネマハスラーの過去回を何度も聞き返して、
課題の映画を見て、聞いて、見返して、

みたいなルーティンを延々繰り返してました。

ちなみに、同じ出会い方で
「苫米地英人」先生にもハマって
ご著書を読みあさることになるんですが、
映画とはあまり関係ないので、また別の話。

宇多丸さんの話を聞けば聞くほど、
映画の面白い発見や、新しい見方の気づき、
映画の持つ無限の可能性を感じていったし、

なによりコーナーでオススメされる映画の面白いこと。

1本面白い映画に出会ったら、
監督の過去作もあたるし、オマージュの元になったものも
紹介してくれるので、振り返ってチェックしてみる。

役者の演技が素晴らしかったら、
その役者の過去作も見てみるし、
この映画を好評してた評論家が
別で紹介してた映画も漁ってみる。。

みたいに連鎖的に広がっていって
見たい映画が尽きなかったのも覚えています。

このあたりから、自分が
「映画好き」なんだと自覚し始めてたと思います。

当時の私は、仕事に行きたくなかったし
友人も多い方ではなかった。
何やってもうまくいかなかった時期です。

でも人間とは触れ合いたい。

そんな寂しさを紛らわしてくれたのが映画でした。

仕事で散々な目にあったり
気分が落ち込んでも、
映画を見れば、
その時間は別世界へ行ける。
監督の描いた宇宙に没入できる。

人恋しくて映画好きに、なりました。

ちなみに、宇多丸さんの映画評論番組は今も続いています。
名前は変わって「週刊映画時評ムービーウォッチメン」↓

YouTubeにも過去作はたくさん上がってるので、
チェックしてみてください。


そしてその日もいつも通り、ツタヤでDVDを5枚借りて
(配信なんかなかった、5枚だとセットで1000円になる)
夜な夜な映画を視聴していたんですが、

ここでトドメの1本に出会いました。
 

3、映画「デッド・プール」に自由を見出して人生変わった話


今回も、宇多丸さんが強くオススメしていた作品を借りられて
ウキウキしながら見てたことを覚えてます。

再生したのは2016年の映画「デッド・プール」です。

これが、人生を変えた映画になりました。

詳しくは、後日改めて記事にして、
掘り下げ話をすると思いますが、
ここでは初見の衝撃について。

あ、18歳未満は読み進めたらダメです。↓

©️MARVEL

まずこういう、ふざけ方に驚きました。

追っ手のギャングを返り討ちにして
結構エグい描写も続いたなかで、この決め台詞。
最高です。

下ネタもそうなんですけど、
ヒーロー映画でありながら、コメディ要素満載で
どちらも打ち消しあうことなく、
むしろ響き合っていい感じのバランスで楽しく仕上がってる。

宇多丸さんが言ってたのは、
「真剣なアクションと外しのギャグがちょうどいいバランスで保ってる」
旨のことです。

言ってる意味がはっきりわかったし、
そういう奇妙な融合と、
挟み込まれるギャグが私のツボに刺さりまくることもあって
人生で一番、映画を楽しめた時間になりました。

あと衝撃だったのが、
「第四の壁」をぶち破る作り。

「第四の壁」とは、映画と観客を区切る見えない壁のこと。

この壁があるとわかってるから、
観客はそれを現実じゃなく「映画」として見れる。

舞台の奥と向かって左右の壁が三つの壁で、
観客と舞台の間に透明な壁を想定して、
「第四の壁」と呼ぶようになってます。

個人的に、この「第四の壁」をぶち壊す作品が大好きで
例えば、映画ではなくドラマになるけど、Netflixの
「ハウス・オブ・カード」(ケビンスペイシー主演・制作)が
めちゃめちゃ完成度高くて、
第四の壁破りを大いに使って演出している妙が大成功してます。

あとアメリとか、エノーラ・ホームズの事件簿とかも、
「観客」に直接話しかけてくる作品で、好きです。

デッド・プールに戻ります。
最後のカチコミのシーン

©️MARVEL

こういう小粋な感じがまた、最高です。

「音楽スタート」って、こっち見んなw
観客に向かって?
編集室でモニターに向かってる監督に向かって?

そのあたりの壁を鮮やかに不意に壊してくるので、
油断ならない。毎回楽しい。

「映画はこういうものだ!」みたいな
自分の固定観念を次々と壊されていったのです。

「こんなに自由に表現していいのか!」と
目から鱗が落ちたのを思てます。

私にとって、大事な作品です、デッドプール。

あともう一つ、大事な作品が
小津安二郎の「秋刀魚の味」です。


また後日改めて記事にしたい作品なのですが、

この映画も人生を変えたと言っていいかもしれない。

紙幅も尽きてきたので
端折り倒してして言うと、
「映画の持つ深みにハマってしまった」
ということだと思います。

小津安二郎の映画は今も勉強中で
まだまだ発見できてない面白さがあるように感じてます・

「デッド・プール」の自由さで横幅が広がり、
「秋刀魚の味」の深みで縦幅が広がった。

そんな感覚です。

この2本がきっかけになって、
映画沼にどっぷりハマっていったのです。

その他、出身高校など

ダウンタウンの浜ちゃんと同じ高校です。

こんなイカつくないです。

日生第三高等学校という学校をご存知ですか?
山奥の全寮制男子校です。母校です、今はもう廃校になってます^^

バスケ部でした。
リバウンドが得意で、ほぼそれしかやってなく、一応スタメン。

好きな作家は、
宮部みゆき、司馬遼太郎。

某ホテヘルの店長の経験あり。

高野山に1年、30歳のときに
住み込みで働いたことがある。
髪型はその時にボーズにしてから継続中。

実際の顔は、こんな感じです。

「亜童」作者の天野雀さんより

プロの漫画家さんに記念に描いていただいた、
似顔絵です。

「他人からはこういう感じで見られてるんだよ」
と言われたのが印象的でした。

そのまんま自分の姿だと思います。


まとめ

これまで11作品の掘り下げ話を書いてきましたが、
誰かが自分の文章を読んでくれている、
というのが支えになって進めてこられました。

紹介するときは最低でも2回見て、
いいところや魅力ポイントを見つけるようにしてます。

こういう細かい見方をするようになったのも、
山野先生のおかげで人間のことを好きになれたから。

宇多丸さんのおかげで映画を語ることの楽しさを
教えてもらったから続けられてる。

デッド・プールには映画の自由さを、
秋刀魚の味で映画の深みを体験させてもらって、
映画の見方の広がりを教えてもらった。

そして何より、読者がいてくれること。
この場を借りて感謝申し上げます。

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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